エレメンタルジェレイド

評価/★☆☆☆☆(13点)


エレメンタル ジェレイド 1〈初回限定版〉 [DVD]

制作/テレビ東京、創通映像、XEBEC
監督/うえだしげる
声優/石田彰,高橋美佳子,水樹奈々ほか


あらすじ
天空に浮かぶ島々を巡り、空賊と呼ばれる空の盗賊達が飛び交う世界・ガーディア。
風の空賊団「紅山猫」(レッドリンクス)に身を置くお調子者の少年クーはある日盗んだ財宝の中から古びた大きな柩を見つける。彼が柩を開けると中には一人の少女が横たわっていた。彼は偶然少女を封印からとき、目覚めさせた。ちょうどその頃、「エディルレイド完全保護協会・アークエイル」を名乗る、シスカ、ローウェン、キーアという3人がクーの前に現れた。




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子供だましファンタジー


原作は漫画作品。
なお、続編に当たる作品は現在も連載中。

基本的なストーリーはファンタジー。
天空に浮かぶ島々がある世界、空の交通手段が活発になっており
主人公はそんな世界の中、空賊団「レッドリンクス」に見を置いていた。
そんな彼が盗んだお宝の中から、まるで人形のような女の子が入った箱を開ける。
そんな彼女を狙って3人の「エレメンタルジェレイド保護協会」が現れ・・・
彼女は行った何者なのか、エレメンタルジェレイドとは・・・?という所から
ストーリーは始まる。

ストーリーは序盤から典型的な「ボーイミーツガール」だ。
空賊で若干落ちこぼれだった主人公の前に武器に返信することのできる少女が現れ
少年の日常が劇的に変化するというもの。
少女が武器になるという設定は最近ではたまに見かける設定だが、
この時代としては割と珍しい設定だったかもしれない(元祖ではないはず?)

しかし、典型的なボーイミーツガールではあるもの作画の質が悪い。
キャラクターの表情も若干不安定で、明らかに手を抜いている部分も多い
当時の作品と比べても作画の質が悪いことは明らかで、
特に「戦闘シーン」の作画は単純に戦闘シーンを描いているだけで迫力不足だ

更に戦闘中に「詩」が入ることがある。
エレメンタルジェレイドは武器になり、所有者とともに詩を歌うことで
特定の技を使用出来るというものなのだが、
この「詩」の演出がつったったまま目を閉じて呪文詠唱しているだけで
戦闘のスピード感を落としており、せっかく長い間歌ってても演出不足で
迫力にかけてしまっている。

ストーリー的にも序盤から終盤まで余計な話が多い。
明らかに2クールという尺のために作ったと感じるような話も多く、
本筋の話が進まずに1話完結のサイドストーリーが非常に多い。
基本的にヒロインであるレンが行きたがってるエディルガーデンという場所への旅路で
その道中でレンを狙って敵が襲ってきたり、1話完結で道中の話を描いたりしており
簡単に言ってしまえば「盛り上がりどころ」が薄い。

前述したように戦闘シーンのレベルも低く、
話としてようやく盛り上がってきても肝心の戦闘シーンが盛り上がりに欠けてしまうため
全体的な盛り上がりが薄く感じてしまう。
ストーリー自体も新鮮味のある話とはいえず、冒険ファンタジーではよくある話で
それなりの面白さはあるが、あくまでもそれなりでしかない。
子ども向け冒険ファンタジーというジャンルどおりの内容になってしまってる。

終盤は主人公とヒロインの恋愛模様の描写が中心に描かれてしまい、
いろいろな設定や世界観を掘り下げずに
わかりやすいストーリー展開で終わってしまったのは残念だ。
目の前に豪華な食材は会ったはずなのにできたのは野菜炒め。
そんな印象を覚える作品だ。

全体的にみて子ども向けファンタジーという枠からはみ出さないアニメだった。
ただ子ども向けとして見ても、妙に「萌え」的なシーンも多く
意外に残酷な展開があったりして、チグハグな部分が多かった。

主人公の仲間の知り合いが裏切ったかと思えば、平然と殺してしまう仲間や
(一応その後後悔するシーンは会ったが、まさか殺してしまうとは思わなかった)
主人公に恋する少女の悲痛展開など、子ども向けとして見るには
あまりにも辛い展開が多い。

終盤の戦闘シーンも本当に酷い。
ヒロインを狙っていた敵の幹部の3人がヒロインたちの前に登場するという展開だが、
敵が負けた原因が単純に「エネルギー切れ」、3人中2人がエネルギー切れw
全体の戦闘シーンがもう少しまともなら、話の緊張感が出たと思うが
作画の低レベルさは作品全体の低レベルさに繋がってしまっていた。

設定や世界観を活かしきれていない感じも強い。

「天空に浮かぶ島々を巡り、空賊と呼ばれる空の盗賊達が飛び交う世界・ガーディア。」

というのが、冒頭のあらすじで語られるのだが、
せっかくの面白そうな世界観を活かしきれていない。
序盤こそ空での戦いがあもあり、たまに思い出したかのように空で話が展開されるが
基本的には地上で戦闘&移動しているので、
せっかくの「空の盗賊達が飛び交う世界・ガーディア」という世界観を活かしきれない。
空賊という設定も、序盤主人公が所属する空賊が墜落してしまうので活かしきれず・・・。

ヒロインの設定も「七煌宝樹」という特別なエレメンタルジェレイドというのはわかるが
その「七煌宝樹」が一体何なのかがわからない。
特別な血統らしいのだが、どう特別なのか、「七煌宝樹」という名前の通り
他にも6つ系統があるらしいのだが、ヒロイン意外は出ず・・・。
ストーリー全体の練り込み不足もひしひしと感じてしまった。

個人的に放送当時見た記憶があり、今回バンダイチャンネルで見たのだが
当時はもっと面白く感じていたはずだが、
大人になって改めて見ると色々とレベルの低い作品だと気づいてしまった。

放送当時から原作ファンにはそうとう不評だったようで、
そんなファンの声も納得の出来栄えの作品だった・・・。