萌え

ロウきゅーぶ!

萌え
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評価/★★☆☆☆(22点)

ロウきゅーぶ! 評価

全12話 + OVA
監督/草川啓造
声優/花澤香菜,井口裕香,日笠陽子,小倉唯,日高里菜ほか

あらすじ
七芝高校に入学した長谷川昴は男子バスケ部に入部するが、 部長のロリコン疑惑がきっかけで部活動停止の憂き目に遭ってしまう。 行き場をなくし、日々所在なく過ごしていた昴だったが、 小学校で教師をしている叔母の強引な誘いから、叔母の教え子でもある女子バスケ部の 部員たちを相手に、臨時コーチを1週間だけの約束で引き受けることになった

まったく、小学生は最高だぜ

原作はライトノベルな本作品。
アニメは2期まで放映されており、原作及びアニメで完結している。本作品はその1期。
バスケを題材にした作品なのだが、バスケアニメといえばアニメ好きとして思い出すのは
スラムダンクよりは「バスカッシュ」ではないだろうか(笑)
あの作品は色々とひどい作品だったが、本作品は一応バスケットをきちんとしている作品だ。

ただ、一話始まって5分で、登場キャラ全員がメイド服で主人公を
「よろしくお願いします、ご主人様」&「お兄ちゃん」とお出迎えするシーン、
始まって6分でスカートたくし上げてブルマで、更には大胆パンチラと
普通のスポーツものというよりはキャラ萌え日回。

その決定打としてキャラクターデザインが特徴的だ。
基本的にキャラクターデザインは等身が低く小学生がメインキャラではあるが、
先生キャラや高校生の主人公も等身が低く細く描かれており、かなり癖がある。
このキャラデザは言われなくても見れば「萌えアニメだな」と分かるほど
人によっては「嫌い」に入る部類のキャラクターデザインは万人受けし辛い。
更に言えばいわゆる「ロリ」ちっくなキャラデザはいろいろな意味でギリギリだ

特に毎回のように挿入されるシャワー&お風呂シーンは、序盤は修正が少なく
泡で本当にぎりぎり隠し、見える所は泡や湯気で隠すという大胆な放映スタイル、
小学生という設定やキャラデザを考えると色々と危ないシーンも多く
かといってその「セクシーシーンが」このアニメでそこまで必要かどうかは疑問だ
キャラデザ的にエロくはならないため厳しい。

ストーリー的にはとある理由で休部になっている主人公、
そんな主人公が叔母が務める小学校の女子バスケットボール部の指導をすることになる、
そこで一人の少女のシュートに主人公が見惚れ・・・という所から始まる。

ただ一話から盛り上がりに欠ける、冒頭で重要なシーンを見せるのはいいが
淡々とストーリーが進んでしまい1クールのアニメの一話としては若干インパクト不足で
そのインパクト不足を補うようにあざとい「シャワーシーン」などもあるが
肝心の「バスケ」のシーンが不足気味で何とも言えない。

また主人公が綺麗なフォームでシュートを放つ登場人物の才能に惚れ込み、
この子がバスケを止めるのはもったいないと指導をしていくのだが、
この「綺麗なフォームでシュートを放つ」シーンのインパクトが薄い、
OPでは羽を生やすような演出をしているのに、
なぜか本編では羽は生えず、綺麗な作画でシュートを放つだけというのはちょっと演出不足だ

演出不足は所々で見られる。
ストーリー的に4話まで行くとようやく試合をしてくれるのだが
試合シーンは確かに動きは物足りないが、崩れることはなく
バスケの試合をきちんと描いている点は好感が持てるのだが
同時にきちんと描けているだけで「迫力」や「緊張感」はなく、明らかに演出が弱い。
原作の小説での文章のほうが想像力が働く分、アニメでの描写で力不足を感じるのは残念だ。

また4話後半での50本連続フリースローの話も、確かに凄いことなのだろうが
試合といいフリースローといいシュートといい、「凄さ」やキャラの「才能」が伝わりにくく
演出面でもう少し過剰にしてもいいのではないか?というシーンがかなり多く見られる。
そのせいで確かに盛り上がるシーンも盛り上がりきれないモドかしさが
バスケシーンにはつきまとった。

ストーリー的にもバスケの練習をしながら、キャラ萌え的ストーリーを展開する。
6話にいたってはパンツを返す話を真剣にしたり(苦笑)、
跳び箱から小学生の着替えシーンを覗きと6話で完璧に主人公のキャラが崩壊する、
だがせっかくの合宿後の試合は「一瞬」、更にはその後の水着満載な7話が作画崩壊。
更に更に8話では水着でバスケ・・・と、小学校のバスケ部を中心とした萌えストーリーも展開し
バスケ部分もきちんとストーリーの中でやっているのだが、同時にキャラ萌えストーリーはかなり目立つ。

更には1クールの作品で合宿が2回もある、時系列的には夏くらいであまり動いていないのに
お泊りイベントが2回もあり、水着イベントも2回もある。
同じようなイベントを1クールの間に繰り返してしまうのは絵的にもストーリー的にも微妙で
水着イベント2回目では新キャラも出るが、2期を考えて「とっておく」ということができなかったのだろうか?
正直その新キャラも必要性を感じず、9話のみしか出てこない。
当然キャラの深みなんてものもなく、出て終わり。
あえて新キャラは2期のためにとっておく判断の出来なかったのは残念だ

根本的にストーリーとストーリーの繋がりが弱く、イベントとイベントを直接つなぎバスケ
。 話によってはイベントの方の描写に集中してしまいバスケのシーンはかなり短く
せっかくキャラ萌えの中で成長して試合に挑もう!としているのに
その試合がほとんどカットだったりする場合もある。
序盤はバランスよく描かれていたのだが、中盤は特にその傾向が強くキャラ萌え中心になっている。
更に終盤でミニバスが「10人必要」だという公式ルールを思い出す・・・、
いや、もっと早い段階でそのルールを思い出す必要があったんじゃないだろうか。

思わず突っ込みたくなる設定が終盤で出てくるのは何とも言えず
5人で安定してストーリー展開をし、バスケアニメとして進めているかと思ったら
「今更ですが、10人必要デスッ!」と今更感の半端無いことを叩きつけられる。

更には原作でもメンバーは増えてないらしく、彼女たちが「公式戦」に出ることは現在不可能。
スポーツアニメなのに、他校との正式な公式戦ができないスポーツアニメ。
それを考えると、序盤で戦った男子バスケ部は地域大会に出ていて、
もっと練習したいといっているのに女子バスケ部に負け練習は結局半分という男子バスケ部が可哀想でならない

だらこその小学生設定なのかもしれないが、
(所詮は部活ではなくクラブ感覚なので大会とかはどうでもいい)
しかしながら、そう考えると根本的にこの作品がやりたいのはやっぱり小学生のキャラの萌えであり、
色々と何とも飲み込み難い内容だ。

ただ、そういった点を考えるとキャラ萌えアニメとしてはキャラ立てはしっかりしている。 各キャラの個性は豊かで、きちんとキャラの立ち位置と設定が作られており

一人ひとり可愛らしく描かれている点はキャラ萌えアニメとしては優秀だ
お風呂シーンなどのセクシーシーンも多く、キャラの可愛さを感じるポイントは多い
それだけに、バスケというこの作品の半分がしっかりとしていないのは何とも言えない。
結局、バスケをだしに使ってキャラ萌え作品がしたいのかなと感じてしまった。

全体的に見て萌えアニメを受け入れる方にしかおすすめできない。
確かにバスケ部分もきっちりとストーリー展開をしており、
話によってはきちんと試合も描写されているのだが
その反面、キャラ萌え描写に集中し過ぎてバスケがおごそかになっていたり
お色気シーンがあからさま過ぎて不自然だったりと作品としてのバランスが悪い。

バスケシーンも確かに作画的にもカメラワークやアニメーションを
頑張っていたという努力は感じ、堅実に作られている。
しあし、せっかくのキャラクターのシュートシーンでキャラの表情が作画が崩れる点や
演出面での力不足は全体として感じてしまい、
キャラクターデザイン的に難しいのはわかるがもう1歩欲しかった所だ

萌えキャラアニメとしてはキャラ的に見ても優秀だったのだが作画が一部残念だ
テレビ放送時も気になったが、DVDでみても気になるシーンがあり、
萌えキャラアニメなのだから、作画面でもう少し頑張って欲しかった所だ

ストーリー的にもバスケアニメとしては公式戦に出れない、バスケシーンが堅実すぎておもしみに欠けるなど
1期でストーリーが完結していないため2期でのストーリー展開に期待したいところは大きいが
1期の段階では色々な意味で中途半端な作品だ。

個人的には・・・キャラとしては確かに可愛かったし、笑える部分もあったが
それはピンポイントな部分での話で全体的に見ると微妙に感じる部分はかなりあった。
この微妙に感じるポイントを「キャラ萌え」で補えるかどうかは個人の好みの問題だろう。

まったく、小学生は最高だぜ!という主人公と同じ考えをお持ちの方は
この作品を見るべきだろう(笑)

「」は面白い?つまらない?

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