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前代未聞のポールダンスアニメ「ポールプリンセス!!」レビュー

3.0
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評価 ★★★☆☆(46点) 全8話

YouTubeオリジナルアニメ「ポールプリンセス‼」プロジェクト始動★解禁PV

あらすじ 星北ヒナノは、ごくごく普通の控えめな17歳。 幼いころから、おばあちゃんの営むプラネタリウムが⼤好きだったが そのプラネタリウムをたたもうとしていることを知り、 おばあちゃんとプラネタリウムのために 何か⾃分にできることはないかと悩んでいた。引用- Wikipedia

前代未聞のポールダンスアニメ

本作品はWebアニメオリジナル作品。
監督は江副仁美、制作はタツノコプロ
おそらく世界初のポールダンスを題材にしたアニメ作品であり、
地上波ではなく、YouTubeにて配信されている

ポールダンス

1話冒頭からどこまで伸びてるかわからないような
ポールダンスをつかってキャラクターがダンスを繰り広げている。
日本人の多くが「ポールダンス」というものに対する
知識は「なんか海外のセクシーなお姉さんがセクシーなダンスを踊るやつ」
くらいにしか認識していないはずだ。

私もそうだ(苦笑)
そんなポールダンスをしているのを見た主人公は
ポールダンスの世界に憧れている。
彼女の祖母は丘の上に小さな「プラネタリウム」をもっているものの、
田舎の、しかも古いプラネタリウムであるがゆえにお客さんが減り、
閉館を考えているくらいだ。

主人公と幼馴染にとっては思い出が詰まっているものの、
祖母は閉館の意思を変えてくれない。
閉館を阻止するためになにかないか探している中で、
主人公は「公園」でポールダンスをしている女性を見かける(笑)

かなりぶっ飛んだ作品だ。
ポールダンスを題材にしている時点で色々とぶっ飛んでいるが、
そんな題材にしながら、公園でポールダンス用のポールダンスではないもので
ポールダンスを披露する野良のポールダンサーが存在している。

そんなポールダンスを見かけた主人公は

「そうだ!おばあちゃんのプラネタリウムをつかって
星空の下であんなふうに踊ってみるのってどう!?」

どういう思考回路なのかは突っ込んではいけない。
プラネタリウムに希望を見出した主人公は、
ポールダンスのことなど何も知らないが、
ポールダンスを始めることになる。

流れとしてはベタな部活系アニメと似ているものの、
ツッコミどころが凄まじい。
おばあちゃんのプラネタリウムを再興させるために
ポールダンスをやる、しかも主人公は未経験で、
野良のポールダンサーが存在する世界。

わずか8分しかない1話で色々なことを突っ込んでしまう。
ちなみにこの世界はポールダンスが流行ってる世界らしく、
日本でもポールダンスの大会が開かれており、
アイドルのようなポールダンサーも活躍している

そんな世界で野良のポールダンサーのお姉さんは
ポールダンスの教室を閉めようとしており..
というところから物語が始める。

フルCG

この作品はフルCGで描かれている作品だ。
フルCG特有のキャラクターの「ゆらぁ」っとした動きはかなり
特徴的で、特に「髪」の描写に関しては過剰なほど動いており、
重力を感じさせないようなフワフワとした感じだ。

やや大げさに思えるようなキャラクターの動きなど
モーションキャプチャーを利用しているからこその
動きなのはわかるものの、
フルCGアニメが苦手な方には厳しいと感じる作品かもしれない。

各キャラクターのキャラクターデザインは可愛らしく、
細い服の描写など通常の作画のアニメでは
もう少し簡略化されそうな部分まで細かく描かれている。

ただ、その反面でストーリーは相変わらずぶっ飛んでいる。
先生のポールダンス教室を再開させるためにも、
ポールダンサー仲間を主人公たちは集めるのだが、
友人などは興味をもってくれず、
ファミレスでそこらへんにいた女の子とピザの配達員を誘う(苦笑)

部活系アニメでありがちな部員集めパートが
序盤描かれるのだが、
お婆ちゃんのプラネタリウムを再興させるために、
ポールダンスを始め、ポールダンス教室を再開させるために
ポールダンサー仲間を集める。

目的のための手段が話を追うごとにズレていく印象だ。
それだけでなく、そこらへんにいた女の子を誘ったり、
ピザの配達に現れた少女を誘ったりと、
かなり突拍子もないストーリーが描かれている。

1話8分ほどだからこそ、あまり尺をかけずに
ストーリーを描きたい気持ちはわかるが、
あまりにも脈絡がなく突拍子もない
ストーリーに仕上がっている印象だ。

だが、それゆえに先の予想ができず、
テンポよく進む物語を楽しむことができる。

レッスン

部員集めという名の生徒集めが3話で終わり、
4話からは本格的にポールダンスのレッスンが始まる。
1本の棒にまとわりつく少女たち、
苦悶の表情と声をあげる様子はセクシーでは有るものの、
そういった部分はあまり強調されている感じはない。

サクサクとはしているものの初心者の彼女達が
徐々にポールダンスの技術を学び上達していく過程が
丁寧に描かれている。

メインキャラの4人以外にもプロのポールダンサーチームも
出てきており、そんな彼女達は歌いながらポールダンスをしている。
その中のひとりは主人公とある種の因縁の有るキャラなのだが、
このあたりは1クール全8話ではあまり掘り下げられていない。

いわゆるアイドルアニメ的な側面は有るものの、
通常のアイドルと違いポールダンスはあくまでソロでやるものだ。
だからこそ、それぞれがプラネタリウムという舞台で、
どんなポールダンスをみせてくれるのかがシンプルに気になってくる。

本番

終盤になるとプラネタリウムでの本番を迎える。
ただここでもツッコミどころが発生する。
なんとお客さんは満員だ(苦笑)

潰れかけているプラネタリウムでポールダンスをやるというのは
たしかに珍しいが、彼女達がチラシ配りや宣伝をした様子もなく、
それなのにお客さんで満員になっているのは謎でしか無い。
この世界はポールダンスが大人気で、
ポールダンスをやるならばどこでもいく人が
数万人くらいいる世界と認識するしか無い。

その本番も全8話、1話あたり8分ほどしかなく、
最終話だけはなぜか14分もあるのだが、
その尺の短さゆえか、メインキャラのうちの3人の
ポールダンスパートがかなりカットされてしまっているのは
残念でしか無い。

せっかく、それぞれのキャラがそれぞれのキャラらしい
歌を歌いながらポールダンスという特殊な
ダンスをしているのに、カットなのは本当に残念なところだ。

どこからともなくポールが..

ただ他のアイドルアニメなどでは見かけられない振り付け、
ポールダンスをつかったダンスの動きはかなり独特であり、特徴的だ。
主人公だけはフルでポールダンスが描かれており、
バレエをやっていた彼女らしいしなやかな動きを
見せつけるようなシーンが多い。

ただここでも気になるところがある。
彼女達がポールダンスを披露するのは「プラネタリウム」だ。
当然、ポールダンス用のポールなど設置してあるはずもない。
だが、本番になるとどこからともなくポールが設置してある。

ちなみに現実では普通の家でも工事不要で設置できるようなのだが、
プラネタリウムという「高さ」のある環境に
ポールを設置するならある程度の費用はかかりそうだ。
こういう細かいところが常に気になってしまう。

お婆ちゃんは彼女達のダンスを見て元気になり、
プラネタリウムを存続することになり、
彼女達はポールダンスの大会に出場することになるところで
物語は終わっている。

この続きは劇場版でやるようなのだが、
Webアニメ版のようなツッコミの多い作品になるのか、
はたまた正統派の作品になるのか、
かなり気になるところだ。

総評:プラネタリウムを流行らせるためにポールダンス?!

全体的に見てかなりツッコミどころは多い作品だ。
お婆ちゃんのプラネタリウムを再興させるために
ポールダンスをやるという、主人公のそもそもの目的も、
目的を達成する手段としてはぶっ飛びすぎており、
仲間集めのパートもかなり強引な感じのストーリー展開になっている。

ただ、そういうぶっとんだ展開を楽しめる部分もある。
1話1話の尺も短く全8話しかないからこそ
仕方ないストーリーだったのかもしれないが、
それが予想できないストーリー展開を生んでおり、
やってることは部活系アニメのような感じなのだが、
内容はツッコミどころ満載だ。

フルCGで描かれる作画はやや癖があるものの、
キャラクターデザインもしっかりしており、
一人ひとりのキャラも短い尺ながらもキャラ立ちしており、
そんな彼女達のポールダンスシーンのクォリティも素晴らしい。

ただ尺故に主人公以外のポールダンスが総集編のごとく
カットされてしまっている点は残念なところだ。
この短い尺ゆえの欠点とぶっ飛んだ面白さが有るところがあり、
尺にある程度余裕がある劇場版ではどんな風になるのか、
期待したいところだ。

個人的な感想:世界初のポールダンスアニメ

ポールダンスというニッチなジャンルで
Web展開しかしておらず知名度はそこまで高くない作品だが、
それなのにいきなり劇場版も公開されるという
色々と挑戦的な作品だ。

そんな挑戦がどうなるのか、劇場版が非常に気になっている。
劇場版が好評ならTVアニメ化などもされるかもしれないだけに、
今後の展開に期待したいところだ。

「ポールプリンセス!!」に似てるアニメレビュー

「ポールプリンセス!!」は面白い?つまらない?

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  1. りりあ推し より:

    その劇場版見てきました。見る前は同じようにいろいろと説明不足でツッコミどころ満載な作品と思ってましたが、劇場のスクリーンで楽曲に合わせて広げられるポールダンスのCGが異様に完成度が高く、歌詞と各キャラの性格付けも絶妙で気がついたらどっぷりハマって応援してる自分がいました(笑)主人公と絶対王者のリーダーとの過去の因縁が氷解するシーンもよくある展開ではありますが、あの熱いポールダンスを見た後だと嫌味がなくむしろ胸熱になれて見た後の満足感はかなり高い傑作です。
    残念なのは、知名度が低いのか観客が少ないことで(これはデータでもはっきり出てます)見てハマった自分としてはなんとか一人でも多く劇場の大スクリーンであの興奮を楽しんでほしいと願うばかりです(Xでも数は少ないがかなり満足度高い感想が多いのが特徴です。物販は好調みたいなので濃いファンはいると思うのですが)。エンディング曲「スターライト・チャレンジ」の歌詞と高揚感、ほんとスクリーンで楽しんで欲しいので食わず嫌いせずに是非!