俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している

評価/★★☆☆☆(35点)

俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している 評価

全10話
監督/稲垣隆行
声優/豊永利行,佐土原かおり,近藤唯,辻あゆみ,五十嵐裕美ほか

あらすじ
高校生の主人公、甘草奏は「絶対選択肢」と自ら名づけた望まない能力のせいで、変態じみた行動を余儀なくされる日々を送っていた。そのせいで容姿はいいのに全くモテず、惨憺たる学園生活を送っていた。しかし、ある日「絶対選択肢」を捨てる鍵を握る存在・ショコラと出会い、選択肢に振り回されながらもアクションを起こしていく。それは一方で、彼を表す「お断り5」なる不名誉な称号にもかかわらず、少なからず彼に好意を寄せるヒロイン達や、ショコラを取り巻く超人間的な存在の思惑も巻き込んだ一大騒動記の幕開けでもあった。

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選べ!選ぶのだ!

原作はライトノベルな本作品、ちなみに略称は「のうコメ」
角川の作品のため全10話といういつもの話数だ。
なぜ角川はこの話数を貫くのだろうか・・・(苦笑)

基本的なストーリーはラブコメ。
イケマンな高校生である主人公はとある悩みを抱えていた、それは唐突に脳内に現れる「絶対選択肢」。
脳内に現れる2つのうち一つを選ばなければ強烈な頭痛に教わられる彼は
日々、理不尽な選択を選んでいた。
というところからストーリーが始まる

1話ははっきり言って微妙だ。
ヒロインたちが逆立ちするという意図不明なOPから始まり、
歴史的偉人の「選択」を3分近く流す。
1話のAパートという非常に大事なシーンで無駄に尺をとって数々の偉人の選択を描写する意味がわからず
オモシロイと思ってやってるのは分かるのだが、明らかに滑っておりつまらない。
そんな描写はどうでもいいから早く本編に移れよと思わず心のなかで突っ込んでしまう

更に本編も非常に評価に困る。
主人公が女子と話してても無理難題な「選択」が浮かび選ばないといけない
異常とも言える絶対選択肢を主人公が選び、大変な状況になりそれを異常なヒロインが受け流す。
変人っぽいヒロインや破天荒なヒロイン、色々なキャラ付けがされたヒロインではあるものの
「どこかで見た」感じが半端ないヒロインがギャグ的な要素や設定を加えられており、ギャグにしている。
見た目が子供な先生はもうお腹いっぱいだ

このギャグが非常に判断が難しい。
はっきりいって好みが分かれるタイプのギャグであり、ハマれば面白いと思えるのかもしれないが
笑いにくい滑り気味なギャグが多く
いい言葉で言えば「シュール」であり悪い言葉で言えば「笑えない」ギャグだ。
そんなギャグが無駄にテンポよくどんどん詰め込まれるため1話の段階で胸焼けしそうな感じだ。

序盤はかなり取っ付きにくく脳内選択肢だけではなく、
その脳内選択肢から開放されるために主人公は「ミッション」もこなさなければならない
特異な設定が2つ同時進行しているため、取っ付きにくさが増長しており
この「滑り気味」な世界観に慣れるまで若干時間がかかる。

だが、慣れてしまえばこの滑り気味な世界観を「くだらない」と思いつつも笑ってしまう(笑)
明らかに滑っている、明らかに面白く無い。
だが、そんな明らかにズレたギャグの数々を堂々と「面白いだろう!」とやっているため
悔しいながら、くだらないと思っているのに笑わされてしまう。
数々のくだらない脳内選択肢、数々のくだらないミッション、
数々のテンプレートすぎるキャラクター、数々のわかりやすいサービスシーンなど
狙っているのに外れている数々の要素が「ズレた笑い」につながっており、それが面白い。
滑っている、だが面白い。むしろ滑っているこの感覚が「笑い」に繋がっている。

本格的にこの作品のエンジンがかかるのは私の個人の感覚としては6話だ。
コレは非常に・・・・いや、ある意味でアニメ界のタブーともいうべき
「アニメでよく見る巨乳キャラ」の隠れた事実に突っ込む(笑)
この予想外な巨乳キャラの設定はアニメヒロイン初かもしれない。

しかしながら、ようやく慣れてきて楽しみだしたところで終わってしまう。
全10話という最近の角川アニメではお馴染みの話数ではあるものの、
結局のところ、全10話では中途半端なストーリーにしか出来ず、
伏線も残りまくり、登場させたのに登場させた意味を感じないキャラなど
中途半端な話数故に中途半端なストーリー構成になってしまっているのは残念だ

全体的に見て序盤で失敗し、更にストーリー構成で失敗した作品だ。
特に1話のつまらなさは擁護できるレベルではなく、この作品の面白さをあまり感じない。
その1話を乗り越え5話くらいまで見てようやくこの作品の楽しみ方が分かり、
だんだんとキャラクターの可愛さも深まってきたところで色々な要素を投げて終わってしまう。
これがあと2話あればもう少しまとまった終わり方にもなったかもしれないが、
色々と中途半端担ってしまったのは残念だ。

ただ、主人公の脳内選択肢が出る度に中田譲治さんの声で「選べ!」と言われるのだが、
後半はオフザケ的なパターンも増えて、中田譲治節全開で非常に笑えた(笑)
本当に色々面白くなってきたところで終わってしまったのは残念で仕方がない
逆にガッツリ2クールやれば化けた作品かもしれない
設定はも面白く、味が出るのが遅い作品なだけにもったいない感じが強く残る。

逆にもし2期があれば、この作品の楽しみ方をすでにわかっているので1話から楽しめるかもしれない。
角川アニメの場合は売上にかかわらず2期を演ることも多いので、
もしかしたら2期があるかもしれないが・・・