「ぼくたちは勉強ができない」レビュー

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ラブコメ

評価 ★★★☆☆(44点) 全13話

あらすじ 主人公の唯我成幸は、一ノ瀬学園に通う高校3年生。一ノ瀬学園には歴代の生徒の中でも特に優秀な生徒に限り、大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担する特別VIP推薦の制度があり引用- Wikipedia

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積み重ねるラブコメ

原作は週刊少年ジャンプで連載中の漫画作品
監督は岩崎良明、制作はstシルバー アルボアニメーション
分割2クール予定で2期が決定している

説明口調


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

1話早々にめちゃめちゃ説明口調で主人公やヒロインがどんな人物か
主人公のモノローグとして解説される。
物語の中でどんな主人公かどんなヒロインかを伝えるのではなく、
説明口調で紹介されてしまうのは微妙だ。

インパクトと言う意味でもナレーションベースで説明されたせいで
作品の印象が強く残らない。
簡単に言えばこの作品は「特定分野の才能」があるヒロインたちだが、
ヒロインたちはその分野以外の夢があり、その分野以外の才能がまるでない。
そこで努力で秀才になった主人公が教育係になって彼女たちを教育する。

この作品は2019年春アニメの作品だが、2019年冬アニメに
「五等分の花嫁」があり、設定的に非常に似ている。
あの作品は五つ子という特色があったが、
この作品は特定分野の天才でそれ以外は駄目という特色だ。

淡々としたストーリー展開は抑揚もなく、
序盤はこの作品だからこその面白さを感じることができない。

違和感


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

シチュエーションとしてやや強引な部分が多い。
例えばヒロインの一人が「アナログゲーム」が好きという設定がある、
その嗜好を主人公が知る切っ掛けがヒロインが実家の店の出前帰りに
公園で夜「一人」で息抜きと称してカードゲームをしてる様を目撃する。
思わず家でやれと突っ込みたくなる状況だ。

他にも主人公が初登場のヒロインを呼ぶときにわざわざ「フルネーム」で
呼ぶようなシーンが有ったり、最初に出てきたヒロインは
なぜか二つ名みたいなのを持っていたのに4人目以降は
その二つ名が無くなる統一感の無さだったりと違和感のある部分が多い。

最初の二人のヒロインは天才的な才能と違う分野の進路に進むという
設定があり、それがこの作品のある意味根幹の設定なのかと思いきや、
3人目のヒロインはただ勉強ができないだけ、
しかもスポーツ特待生で大学に行くはずだったが、行くはずの大学が
スポーツの成績プラス英語試験が追加されたせいで勉強するハメになる。

それを知らされた3人目のヒロインは「じゃあ辞める」とあっさり言い放つ。
別にその大学に対するこだわりは彼女にはない。
スポーツ推薦だけで勉強しなくても行ける大学が他にもあるはずだ。
勉強をする理由は主人公に対する想いだったり、補習になると
部活に出れなくなるからなのはわかるが、色々と設定にも違和感がある

そもそも「勉強ができない」という設定も4話くらいで意味がなくなる。

主人公


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

この作品の主人公は良くも悪くも「普通」だ。
年頃の男の子らしく、可愛い女子に可愛いと感じ、
ラッキースケベでは顔を赤らめ反応する。
最近では「無反応」な主人公や朴念仁タイプの主人公も多いが
この作品の主人公はまっすぐなラブコメの主人公だ。

悪く言えば特徴がないタイプの主人公とも言えるのだが、
突出した要素がない作品なだけに、逆にこの平均的な主人公像ともいえる
彼のおかげでこの作品のラブコメは変な展開や予想外な展開にならず、
見てる側が「予想できる」行動や言動を主人公が取ってくれる
安心感のようなものがある。

可愛い女の子を見て可愛いと反応するす主人公に、
見てる側も感情移入しやすい。

ラブコメとお色気


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

話が進んでくるとラブコメの要素が非常に強くなってくる。
序盤こそ主人公に明らかに好意を寄せてるのは一人だけだが、
話が進んでくると多くのヒロインが主人公に好意を向けだす。
最初は自覚がなく、その気持ちに戸惑いながらも徐々に意識していく展開は
王道ではあるもの、王道だからこその良さも出ている。

更にお色気、原作はジャンプで連載していることもあり、
ジャンプ伝統のラブコメにおけるセクシーなシーンがこの作品は多い。
キャラクターデザイン的に物凄くセクシーとはいい難いものの、
妙にフェチズムを感じるようなシーンが非常に多い。

例えば「お腹」、ヒロインのお腹を主人公が撫でる(笑)
なかなかにマニアックなシーンは思わず笑ってしまうほどだが、
他にもヒロインが慌ててノーブラで主人公と接するハメになったり、
ただの胸チラではなく「日焼け跡」というオマケつきだったりと、
なかなかにマニアックなシーンの数々はなかなかに面白い。

序盤の段階ではその要素が控えめではあるもの、
中盤から「勉強できない」という要素の代わりに
セクシーなシーンとラブコメ要素が強くなってくる。
王道ではありつつも、そこにはしっかりとした面白さと
ヒロインの可愛さもにじみ出てくる。

掘り下げ


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

序盤こそ足りない掘り下げだったが中盤以降は
一人ひとりのキャラクターがしっかりと掘り下げられる。
恋愛感情なんて見せなかったヒロインが主人公を少しずつ意識しだしたり、
嫉妬を見せたりするさまは可愛らしく、徐々にラブコメとしての
要素が強まっていく。

ストーリー進行自体は遅いものの、その分丁寧に一人ひとりのキャラを掘り下げ
主人公とヒロインたちの関係性が徐々に進展していくのは悪くない。
それだけに、この作品のラブコメとしての面白さが出てくるのが
中盤以降になってしまっており、1話では感じなかった面白さが
話を積み重ねるごとに出てくる。

特に脇役かと思った「先生」もヒロインの一人であることがわかると、
この作品の面白さにより深みが出てくる。
主人公も「朴念仁」タイプではないからこそ、
ヒロインたちをきっちり女子として認識し、彼女たちの思いに気づき
ドギマギする姿は男性でなく女性も楽しめる要素かもしれない。

関係性が深まることでキャラ同士の絡みも面白くなり、
それがより深いキャラ描写につながる。
この作品は積み重なるほどに面白くなってくる作品だ。

キャラの追加と偏り


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

終盤になるとヒロインがもうひとり追加される。
ハーレムラブコメとしての要素がやや強まるものの、
5人のヒロインがそれぞれキャラ立ちしているためあまり気にならず、
5人のヒロインがそれぞれに違った可愛さを秘めている。

ただ、あからさまに新キャラと「先生」のエピソードが終盤は多い。
前半から中盤にはメインで出てこなかったからこそ
終盤でまとめて描いてるのかも知れないが、
それまでさんざん掘り下げてきた他のヒロインの出番が
少し薄くなってしまってるのは残念なところだ。

ストーリー的には分割2クールということもあり、
2クール目につなぐような展開で終わっているものの、
2クール目も安定して楽しめそうに感じる作品だ。

総評:いい意味でも悪い意味でもベタ


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

全体的に見て、序盤こそ色々と違和感のある部分は多かったものの
中盤からは「ラブコメ」としてしっかりとした面白さが出てくる、
徐々に掘り下げ、徐々にエピソードを積み重ねることで
キャラクターの可愛さがにじみ出て5人のヒロインの
それぞれの魅力を、1クールが終わることにはしっかりと感じることができる。

それだけにスタートダッシュにやや失敗してる感じが否めない。
ラブコメとしての要素やセクシーシーンなどが序盤薄く、
ヒロインたちが主人公を意識しだしたあたりからこの作品の面白さが出てくる。
1話では感じられない面白さが4話くらいでようやく出てくる感じだ。

それでも、この作品だからこその突出した要素はない。
いい意味でも悪い意味でもベタな作品であり、
ジャンプ漫画ラブコメらしい「王道」とラッキースケベの数々を
肩の力を抜いて気軽に楽しめる作品だ。
変なシリアスもなく、嫌悪感を感じるような要素もないため
この手ラブコメが好きならば楽しめる作品だ。

気になるのはヒロインが増えたことによるキャラクター描写の差や、
ハーレムになってからこの作品がどうなるのかというところだが、
そのあたりは2クール目に期待したいところだ。

個人的な感想:メガネとうどん


引用元:©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

めちゃくちゃ気になったのは「緒方 理珠」がどこでも
うどんを持ち歩いてる点だ。
流石にファミレスでも出てきたときはどこからこの子はうどんを出してるんだ?
と思うほどにうどんがでてくる(笑)

ラブコメらしいラブコメで、もう一歩なにかほしい感じはあるが
こういう何も考えずに楽しめるラブコメでは
逆に尖った要素がないほうがいいのかも知れない。
分割2クールなのが個人的にはやや気に食わないものの、
2クール目も安定した出来栄えになることを期待したい

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