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【全創作者必見?】クリエイターアニメ特集【アニメコラム】

アニメコラム
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どうもみなさん、3月もそろそろ終わりが見えてくる中、
いかがおすごしでしょうか。
私は確定申告も終わり、のんびりとXを見ていたところ
「数分間のエールを」がTVで初放送されることに気づき、
急遽、このコラムを書いている次第です

クリエイターアニメ

数年前まではそれこそ数えるくらいしかなかったのですが、
ここ数年でなぜか「クリエイター」というものを扱うアニメが
非常に多くなっています。

アニメーター、イラストレーター、漫画家、映画監督、PV、
様々なものを「創作する」クリエイターたち。
そんなクリエイターを題材にすることでドラマチックな物語が生まれ、
それぞれの作品で描かれる創作論や創作における思いの深さが
アニメとしての面白さにもつながっている作品ばかりです。

ほぼ名作と言ってもいいくらい、
個人的にはクリエイターを扱った作品に外れがない。
名作ばかりのクリエイターアニメを今回はご紹介したいと思います。

全修

全員死亡!世界破滅!バッドエンドのその先へ「全修。」レビュー
評価 ★★★★☆(64点) 全12話あらすじ 幼いころからアニメーターを志していた広瀬ナツ子は、プロデビュー後すぐに頭角を現し、初監督作を大ヒットさせ、新進気鋭の天才監督として世間から注目されていた。次回作としてオリジナルの劇場ラブコメ作品...

この作品は賛否両論別れる作品ではあります、
若手のアニメ監督である主人公が子供のころから好きだった
「滅びゆく物語」という映画の世界に迷い込み、
そこで推しキャラでもあったルークの運命を変えようとします。

映画のタイトル通り、本来はバッドエンドな世界です。
そんな世界を変えようとしても、運命という名の
「原作」にかなうことはできません。

しかし、主人公はそんな作品を改変するのではなく
「解釈」を変えることで新たな創作を生み出すという展開は、
ある種の創作論の1つであり、二次創作を作り出す展開は
個人的には大好きな展開でした。

賛否両論あるものの、創作の結果である作品と、
その受け取り手の解釈と、そこから生まれる新たな創作を
1クールで描いている作品でした。

ルックバック

革新的アニメ映画、此処に在り「ルックバック」アニメレビュー
評価 ★★★★★(88点) 全58分あらすじ 小学4年生の藤野は学年新聞で4コマ漫画を毎週連載し、同級生や家族から絶賛されていた引用- Wikipedia

創作とは何なのか、それは孤独なものである。
そんなことが言いたげな作品でもありました。
チェンソーマンで有名な藤本タツキ先生の漫画が原作の
アニメ映画であり、58分と短い映画です。

その中で描かれる「才能」の物語は圧巻の一言でした。
絵が得意な小学生の女の子、そんな女の子は誰よりも自分がうまいという
自身があったのにも関わらず、自分よりもうまい女の子と出会います。
努力で覆せない才能にうちひしがれながらも、
彼女と彼女は描き続け、漫画を二人で書くようになります。

創作と才能、それを狂気の中で描きながら、
ときに狂気に巻き込まれながらも、
孤独に始まった物語は孤独に終わる。

なぜ孤独になっても、狂気に狂いそうになっても
人は描き続けるのか。
静かに物語の幕が閉じ、しみじみと染み渡るような鑑賞感を
どっしりと感じられる作品です。

映画ドラえもん のび太の絵世界物語

これぞ本当のドラ泣き「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」レビュー
評価 ★★★★★(90点) 全105分あらすじ 数十億円の価値がある絵画が発見されたというニュースを横目に、夏休みの宿題である絵に取り組んでいるのび太。そんな彼の前に、突然絵の切れ端が落ちてくる。ひ引用- Wikipedia

ドラえもんという作品でクリエイターものを描く。
この挑戦心はすさまじい作品でした。
クリエイターというと壮大なものに聞こえてしまいますが、
その原点は子供のころにかいた「絵」や色々な作品であり、
それが多くのクリエイターの原点ではないでしょうか?

ドラえもんの主人公たるのび太は「絵」はあまり得意ではありません、
ジャイアンやスネ夫には馬鹿にされる始末です。
しかし、映画オリジナルキャラに
「良い絵」と「上手い下手」は関係ないと言われます。

なぜ人は絵を描くのか。
今回の記事で紹介してる作品の多くでそれは語られています。
このドラえもんではそれをドラえもんらしい答えとともに
描いており、そんな絵が終盤答えてくれる展開に
涙腺が崩壊してしまいます。

かくしごと

「かくしごと」レビュー
評価 ★★★★★(90点) 全12話あらすじ かつて下ネタ漫画がヒットしたこともあるベテラン漫画家・後藤可久士は一人娘の姫を溺愛していた。引用- Wikipedia

クリエイターものというには少し違うかもしれませんが、
私はこの作品を「ギャグ漫画家」というクリエイターの
生き様を描いた作品だと思っています。

さよなら絶望先生で有名な久米田康治先生の漫画を原作とした本作品は
基本的にはギャグではあるものの、終盤で久米田康治先生らしい
とんでもない伏線回収とクリエイターとしての人生を描いています。

ギャグ漫画家は多くのことを隠しています、
家族に、読者に、多くのことを隠さなければ
ギャグ漫画では笑えなくなってしまう。
「かくしごと」についたものが持つ宿命、
ギャグ漫画家としての「隠し事」にはクリエイターとしての魂を感じました。

幸せな時間がずっと続けばいい。連載している漫画がずっと続けばいい。
しかし、そこに終わりは必ず訪れる。
いつか漫画は連載が終了する、それは漫画家として背負ったものであり、
色々なものを失っても、
読者のために描き続けようとする主人公に涙を流してしまう作品でした。

映画大好きポンポさん

「映画大好きポンポさん」レビュー
評価 ★★★★★(97点) 全90分あらすじ 映画の都「ニャリウッド」にある「ペーターゼンフィルム」で映画をプロデュースしているポンポネット、通称ポンポ引用- Wikipedia

この作品でやってることはシンプルです。
映画を作る物語であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
映画における俳優、役者、監督、プロデューサー、銀行マン、
そのすべての物語が90分にそそぎこまれています。

本作品の主人公は社会不適合者でしかありません。
色々なものから逃げて、いろいろなものを切り捨てた。
その結果、彼の前にあるのは「映画」しかありません。

そんな映画を作るうえで主人公は自らの作品すら
「切り捨てる」覚悟を迫られます。
こだわって撮影した映像の数々、思い出のあるシーンの数々、
しかし、それは「作品」にとって本当に必要なシーンなのか?

創作における「取捨選択」を痛いほどに描いており、
生きる上での選択をしてきた彼らの、
クリエイターの人生そのものが詰め込まれているような作品でした。

映像研には手を出すな

「映像研には手を出すな!」レビュー
評価 ★★★★★(84点) 全12話あらすじ 芝浜高校に入学した浅草みどりは、アニメを作るのが夢だが一人では行動できない小心者。引用- Wikipedia

アニメづくりというものを扱った作品は少ないのですが、
この作品はそんなアニメを作る学生たちの物語を描いています。
湯浅監督が手掛ける自由なアニメーションが
彼女たちのキャラ描写、そして作品そのものにも表れており、
3人のアニメ制作にかかわるもののドラマが見事に描かれています。

自分が想像した世界観を表現したい監督である浅草氏、
動きの面白さを追求したいアニメーターの水崎氏、
クリエイターに最大限の仕事ができるようにするプロデューサーの金森氏。
この3人はアニメづくりの核であり、3人がそれぞれ求めるものを
追求し、時には妥協し、諦めながらも1つの作品を作る。

完ぺきに仕上げても1つのミスが作品を台無しにすることもある。
彼女たちの熱い思いを1クールで何度も感じる作品でした。

風立ちぬ

「風立ちぬ」レビュー
評価 ★★★★★(90点) 全126分あらすじ 飛行機に憧れている少年・堀越二郎は、夢に現れた飛行機の設計家・カプローニ伯爵に励まされ、自分も飛行機の設計家になることを志す。引用- Wikipedia

クリエイターものとして見ている人はあまり多くないかもしれませんが、
この風立ちぬという作品はまさにクリエイターを描いていました。
鯖の骨を美しいと思う主人公、そんな主人公が航空技術者になるものの、
時代は戦争、そして震災が起こる激動の時代になります。

そんな中でも彼は飛行機を作り続けます。
彼が作った飛行機が同じ「命」を奪うとわかっていながらも、
飛行機を作るという夢にとらわれたクリエイターは
その狂気から逃れることはできません。

大病を患った妻のそばでも彼はたばこを吸いながら仕事を続ける。
それは「創造的人生の持ち時間は10年」 という考えがあり、
どこか宮崎駿監督自身の考えも盛り込まれているように感じます。

何かを作るもの、創作者たちの創作に対する思いは
まるで呪いのようでもあり、その思いはたとえ
戦争があっても止めることはないと感じられる作品でした。

SHIROBAKO

だからアニメは面白い「SHIROBAKO」レビュー
評価/★★★★★(100点)

クリエイター、アニメの制作者を描くアニメの代表格の作品。
アニメーション制作会社の日常 、それをリアルに描きつつも
ご都合主義という名のファンタジーがある。
「アニメ」の面白さというものをアニメ制作という題材そのもので
感じさせてくれる作品でした。

この作品で描かれていることは理想でしかありません。
トラブルを抱えまくった状況でうまくいく、
それはアニメという嘘だからこそであり、現実はそう甘くはありません。
しかし、その現実をあえてファンタジーという嘘でみせるのが
この作品の面白さです。

リアルに生々しく描きながらも、
そこに現実ではなく「夢」をもってくることで
ストーリーの抑圧と解放から生まれる「爽快感」をうまれ、
アニメの作り手側の魂のこもった物語が描かれている作品でした。

アニメーション制作進行 くろみちゃん

アニメーション制作進行 くろみちゃん

知名度という意味合いでは、
今回紹介した作品のなかで1番低いかもしれません。
OVAで制作された本作品はクリエイターものの
元祖といえるかもしれません。

SHIROBAKOよりもずっと前に描かれていた
アニメ制作の世界、人も居ない、金もない、時間もない。
そんな厳しい中で手を抜こうとするものや
熱い思いを抱くものもいます。

SHIROBAKOよりもファンタジー感はありますが、
OVAという当時のアニメだからこその、
クリエイターもの、全2話の物語はぜひ1度見てほしいところです。

数分間のエールを

2024年ベスト1オリジナルアニメ映画「数分間のエールを」レビュー
評価 ★★★★★(80点) 全68分あらすじ 石川県の高校に通う男子高校生・朝屋彼方は、自分が作ったモノで誰かの心を動かしたいという思いにかられ、日々、MV(ミュージック・ビデオ)の制作に没頭していた引用- Wikipedia

この記事を書くきっかけにもなった作品です。
個人的に2024年のオリジナルアニメベスト1といったほど、
私はこの作品に魅入られていました。

フルCGで描かれた本作品を制作しているのは、
普段はヨルシカさんなどのMVを制作している会社が
製作に携わっており、そんな制作会社が「MV」製作の
アニメ映画を作り上げています。

本作品はクリエイター、何かを作り続ける人、
夢を追いかける人への賛美でもあり、
何かを作り続ける原動力でもある「誰かの心を動かしたい 」という思いを
熱く68分という短い尺で描いている作品です。

クリエイターが抱える苦悩、挫折を繰り返しながらも、
立ち上がり突き進む。
この作品にはご都合主義はありません、
だからこそ深く突き刺さる物語と映像があり、
現実と夢のバランス、現実と虚構のバランスが素晴らしい作品でした。

なぜ何かを作り続けるのか。

今回紹介した10作品、
どの作品も「なぜ何かを作り続けるのか。」ということを
描きながら、見ている側にそれを突き刺してくるような作品です。
夢のため、憧れのため、自己表現のため、愛のため、
自分のため、誰かの心を動かすため。

作品ごとに解釈は違います、
しかし、その作品ごとのメッセージが強烈にあり、
それがクリエイターに、創作者に、
何かを作り続ける作品が生まれています。

クリエイターがクリエイターの物語を描くからこその、
強烈な思いが乗っかっている作品が多く、
だからこそクリエイターアニメは名作が多いのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。