評価 ★★☆☆☆(30点) 全12話
あらすじ かつて住処の森を焼かれたエルフたちは──「神奈川」に住んでいた 引用- Wikipedia
集え神奈川県民
原作はコミックELMOで連載中の漫画作品。
監督はうもとゆーじ 、制作はImagica Infos / Imageworks Studio。
ライトアニメとよばれる低予算なアニメで作られている。
神奈川
本作品はタイトル通り「神奈川県」を舞台にしている作品だ。
住処だった森を焼かれたエルフたちは神奈川に住むようになり、
当たり前に人間と暮らしているという不思議な世界観だ。
エルフがでてくるというファンタジーな部分はあるものの、
あくまでこの作品は「神奈川」ネタのアニメだ。
八十亀ちゃんかんさつにっきなど、特定の地域のネタを扱う作品は
多くあり、この作品はその中の1つだ。
1話ではエルフが横浜駅に訪れて、迷いながら本を買い、
まるで「指輪を火山に捨てに行く」ような思いで用事を済ませる。
エルフ的なことわざがでてくる面白みはあるものの、
神奈川に住むエルフたちはその住んでいる場所によって
かなり生態が違う。
横浜のエルフと川崎の人間を中心に、
様々な神奈川のエルフと交流し、その地域ごとのネタをやっている。
基本的にはこの繰り返しであり、面白みは薄い。
実写
この作品はライトアニメと呼ばれる手法で作られている。
簡単に言えばモーションコミックのようなものだ。
このライトアニメはここ最近、積極的に制作されており、
低予算で多くのアニメを作ろうとしているのだろう。
この作品では積極的に実写が取り込まれている。
1話の横浜、2話の川崎など、
背景などは実写が使われていることで背景の作画を省略している。
キャラクターたちもアニメのキャラというよりは
カラー漫画のキャラであり、かなり荒々しいタッチで描かれている。
あくまで日常アニメだからこそ動きのなさはそこまで気にならないものの、
背景の実写やキャラクターの線の荒々しさなど、
アニメというには違和感がある。
神奈川あるある
これは私が神奈川県に住んでいるからというのはあるのだが、
神奈川県の御当地ネタの数々はシンプルに面白い。
永遠に完成しない横浜駅、エルフが住めない川崎、
東京都の境目である相模原、神奈川なんだか東京なのか曖昧な町田など、
神奈川ネタをうまいこと扱っている印象だ。
ただ基本的には神奈川ネタの中心は「横浜市」であり、
横浜駅、みなとみらい、野毛など、
個人的に馴染み深い場所が頻繁に出てくるのは面白いのだが、
その一方で神奈川のことをあまり知らない人にとっては
面白さが伝わりにくい部分がある。
八十亀ちゃんかんさつにっきや、
沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎるなどの
御当地アニメは方言なども面白さとして取り込んでおり、
それがキャラの魅力にもなっていたが、神奈川には
特徴的な方言はない。
ほかの御当地アニメに比べると「内輪ネタ」感が
かなり凄まじく、このあたりは強烈に好みが分かれるところだ。
野毛や伊勢佐木町に「ダークエルフ」が居るなど、
横浜という場所をわかっていないと伝わりにくいだろう(苦笑)
10話など「シュウマイ弁当」を食べるだけであり、
この神奈川県、横浜ネタの数々の内輪ノリを
楽しめるかどうかで評価が変わる作品だ。
総評:川崎はエルフが住めない街
全体的に見てありとあらゆる神奈川県民なエルフがでてきて、
そんなエルフを通して各地のあるあるを描いており、
1話4分ほどだからこそサクっと楽しむことが出来る。
ライトアニメ特有のコミックモーション感はあるものの、
あくまで日常ギャグアニメゆえにあまり気にならない。
こういうジャンルならライトアニメでも楽しみやすいと思う反面で、
神奈川県ネタはコアすぎる部分がある、
ほかの「ご当地アニメ」はその地域に生まれ住んでいなくても
楽しめる部分があるのだが、この作品は内輪ノリ全開であり、
神奈川県や横浜に住んでいないとネタのわかりにくさがある。
八十亀ちゃんかんさつにっきなどの
御当地アニメの場合は内輪ネタではありつつも、
「県外」のキャラを入れることによって
内輪ネタを外部の人間も楽しめるようにしているのだが、
この作品はそういうことをしていない。
そういう意味でもかなり人を選ぶ作品であることは間違いなく、
1話で面白いと思えば最終話まで楽しめるが、
1話で面白いと思えなければ2話以降もそれは変わらないだろう。
こういう日常ギャグアニメ特有の話によっての当たり外れもあり、
強烈な内輪ネタであるがゆえに、低予算なライトアニメだからこそ
アニメ化できた作品と言えるかもしれない。
個人的な感想:ライトアニメ
ライトアニメは個人的にあまり好きではない手法ではあるのだが、
こういう作品なら受け入れやすいということを感じられる作品だった。
このアニメが普通の作画で、1話30分で1クールやってしまえば
確実に間延びする上に見る人も少ないだろう。赤字だ。
だが、ライトアニメであれば簡略化した作画という欠点はあるものの、
1話4分ほどの1クールでサクッと見れる魅力があり、
言い方は悪いが横目で見れる気軽さがある。
通常のアニメには向かないようなこういう作品が
ライトアニメでもっとアニメ化されることを期待したい。




