評価 ☆☆☆☆☆(3点) 全12話
あらすじ 母を亡くしたカトリーナは、伯爵家で義妹と義母に虐げられ使用人扱いを受けていた。ある日、夜会でトラブルを起こした義妹は罰として北の辺境領での行儀見習いを命じられてしまう 引用- Wikipedia
早い!安い!薄い!
薄くてスケスケだぜ!
薄氷アニメ
原作は小説作品。
監督は森下裕介、制作はImagica Infos/Imageworks Studio。
ライトアニメとして制作された。
冷遇
シチュエーション自体は非常に分かりやすい。
貴族の使用人だった母を持つ主人公だが、
母は貴族に手を出されて主人公を身ごもるものの、立場は低く、
その後、母は亡くなり、主人公自身も使用人として働いている。
彼女が仕える貴族の腹違いの令嬢は、
呪われた王子のもとに送られそうになるのだが、
主人公を身代わりにすることを決める。
いわゆるシンデレラ・ストーリー的なベタな話であり、
あまり新鮮さというものはない。
呪われた王子という名称にふさわしく、冷たい言葉で主人公に接するのだが、
そんな言葉とは裏腹に主人公に優しくしてくれるという
展開自体もかなりベタだ。
主人公の外見の美しさも相まって、呪われた王子も顔を真っ赤にしており、
主人公が身代わりであることもあっさりと見抜いてしまう。
主人公自身も身代わりだとバレたいのか?と思うほど
貴族の令嬢としての振る舞いがなっておらず、
色々と浅さを感じてしまう。
作画
ライトアニメはいわゆるモーションコミック的な作品であり、
それ以上でもそれ以下でもない。
本作品もアニメーションとしての魅力は乏しく、
しかも塗りが薄いのも相まって、余計にアニメ感というものが薄い。
作画の枚数を数えられるくらいというのが
ライトアニメの特徴でもあるが、
この作品は特にそれが顕著に感じられる。
ライトアニメの場合、戦闘シーンなどがなければ
慣れてしまえば見られてしまう部分はあるが、
それでも厳しい部分があり、後半からはドラマCD感覚になってしまう。
終盤で主人公が往復ビンタされるシーンがあるのだが、
「パン!パン!」という音とともに手の位置が変わるだけの
アニメーションには、さすがに笑いすら生まれてしまった。
再会
呪われた王子のもとで幸せに暮らす主人公だが、
たまたま身代わりになった令嬢と再会してしまうものの、
呪われた王子のおかげで事なきを得る。
呪われた王子というのもただの噂であり、呪いなどなく、
王子の家族にも主人公は認められて、王子様と結婚することになる。
終盤には逆恨みした令嬢が復讐のために主人公を誘拐するが、
王子様が助け出してハッピーエンドだ。
主人公をいじめ、逆恨みしていた
腹違いの妹も義母も処刑されており、
1クールで物語が完結する。
普通のアニメならば1話分に満たないくらいの尺で
完結してしまうほど薄すぎる作品だった。
総評:薄くてスケスケだぜ!
全体的に見て微妙な作品だ。
ライトアニメだからこそアニメーションの面白さは乏しく、
せめてストーリーやキャラクターに魅力があれば良いのだが、
どこかで見たことのあるようなシンデレラ・ストーリーでしかない。
EDが1分半ほどがっつりあるので、
実質各話の尺は3分半ほどで全12話。
普通のアニメならば1話分ほどの尺で起承転結が終わっていて、
そこは唯一評価したいポイントではあるものの、
おとぎ話もびっくりなほど薄く、ありきたりな話では
そこを評価することもしようがない。
原作を調べてみたところ、
このあと、呪われた王子の元婚約者などが出てきたりするようだが、
本来は二人の恋愛感情の積み重ねや心理描写が大切な作品なのに、
そこをざっくりと削り取ってしまっているため、
お互いに見た目だけで惚れ合ったように見えてしまうのも微妙なところだ。
薄すぎて来週には物語自体を忘れている。
それほど薄い作品だった。
個人的な感想:ライトアニメ
ライトアニメはこれまでに10作品以上制作されているが、
この作品はその中でも群を抜いて薄味だ。
ライトアニメは、アニメを原作の宣伝と割り切って
低コストで大量生産しているイメージだが、
この作品の場合、1クールできちんと完結してしまっていて、
先が気になるから原作を読もうともならない。
なんとも本末転倒な作品だった。



