「ありふれた職業で世界最強」レビュー

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評価 ★☆☆☆☆(15点) 全13話

あらすじ いじめられっ子のオタクである高校生、南雲ハジメはクラスメイトと共に異世界トータスへと召喚される。次々に戦闘向けのチート能力を手に入れたクラスメイトとは裏腹に、ハジメの得た力は非戦闘向けの「錬成師」という地味な能力だった引用- Wikipedia

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せめて、ありふれた脚本であってくれ

原作は小説家になろうで連載されているライトノベル。
監督はよしもときんじ、制作はasread. × WHITE FOX。
アニメ化まで紆余曲折があり、その際に放送延期とキャラデザの変更があった。

説明口調


引用元:ありふれた職業で世界最強 1話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

1話早々に物凄く暗い、主人公はどうやら迷宮の地下深い場所にいるらしく
地上へ戻ろうとしている。自分よりも圧倒的に強いモンスターたちに恐怖し、
怯え、逃げるが、左腕まで切り落とされ食われてしまう。
その際の主人公のこうだ

「僕の腕を食べたァァァ!!」

言わずともわかる、これは紛うことなきアニメである。
決して文章で表現されている小説ではなく、目で確認できるアニメだ。
確かに画面が暗すぎてわかりにくくはあるものの、
そんなことをわざわざ言わなくても見てるこちら側はわかることを
いちいち説明してくれる。

そもそも主人公のセリフがいちいち説明口調だ。
逃げるさなかで主人公は「神結晶」という伝説の鉱物のある場所までたどり着き、
なんとか生き延びる。この「神結晶」についてもご丁寧に説明してくれる。

ただ、その割には分かりづらい。
時系列順ではなく「回想シーン」を挟んでおりテンポを悪くしているせいもあるが、
彼がどういう事情でここに居るのかが1話でまるで語られず、
世界観や基本的なストーリーの流れが描写されないまま、
細かい設定だけ主人公が説明してもあまり意味がない。

原作やコミカライズを読まずにアニメだけ見た人にとっては
1話の段階では主人公が「異世界転移」でクラスメイトと一緒に
この世界に来たことすらわからないだろう。
あえて時系列をいじった意味がわからず、ストーリー構成に強い違和感を感じる。
話をわかりづらくしてるだけだ。

説明口調が多いのに、見てる側が説明してほしいことを説明してくれないという
意味不明なことになっている。
1話の時点では主人公が何故か仲間に裏切られて
地下に落ちたということしかわからず、本来は説明すべきことを説明していない。

変化


引用元:ありふれた職業で世界最強 1話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

1話の時点で特に主人公の印象もなにもないのに、
主人公が「絶望」し「精神が崩壊」していくさまを見せられる。
裏切られたことへの絶望し、恐怖から錯乱するが、
その絶望と恐怖が「恨み」へと変わり彼の性格が変貌する。

1話Aパートではナヨナヨ系な主人公がBパートではクールな主人公になっている。
あまりにも変貌が早すぎてついていけず、さんざん怯えていたモンスターに
いきなり一切恐怖せずに戦いだしてモンスターを食べだす。
モンスターを食べたかと思えば主人公が

「何かが俺を侵食していくぅぅ!」

と叫んで苦しみだし、髪の毛が真っ白になり、瞳も真っ赤になる。声も変わる。
もはや別人だ。正直意味がわからなすぎて一周回ってギャグにすら見えてくる。
単純にモンスターの肉を食べて苦しみだすならまだいいが、
「何かが俺を侵食していく」なんていう厨ニ感あふれるセリフが笑いを誘ってくる。

本来は主人公の絶望とそこからの変化をもっと丁寧に描かないといけないはずだ。
この世界に理不尽にもいきなり連れてこられた経緯をしっかり描き、
ある程度、主人公に「感情移入」させたあとの変化でなければ意味がない。
おそらく制作側としては、この「変化」した主人公に早々にしたかったのはわかるが
原作を読んでない、アニメだけしか見てない人にとってはまるでついていけない。

モンスターを食べることでモンスターの特性を手に入れることができるのはわかるが
トントン拍子に話が進みすぎて見てる側ついていけない。
肝心なことは説明しないくせに変なところだけ説明するため見ていてちぐはぐだ。
制作側が原作を読んで「分かっている」ことをアニメ視聴者に「伝える」という事を
できていない。

その後も、主人公がいちいちダンジョンに落ちてる「鉱物」の説明をしてくれるが、
多くの視聴者が求めてるのはそんな説明ではない。
それを制作側がまるで分かっていない。
1話の時点で制作側と視聴者に大きなズレを感じてしまう作品だ。

ありふれてるとは?


引用元:ありふれた職業で世界最強 2話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

そもそも、作品のタイトルにもなってる「ありふれた職業」が謎だ。
主人公はどうやら「錬成師」という職業でモンスターを食べだす前は
あまり戦闘向きな職業ではなかったようだが、
それでも「錬成」して壁を作ったり穴をあけたりはできる。
どのあたりが「ありふれた職業」なのかがまるでわからない。

wikipediaを見ると同じ異世界に転移してきたクラスメイトと違って
主人公の職業は非戦闘向けらしく
「無能」の烙印を押されイジメを受けたらしいのだが、
いじめの描写はチャラ男に絡まれてたくらいだ。

原作ではこのあたりは序盤できちんと説明しているのだろう。
だが、この作品は時系列をいじったことで序盤に説明しないといけないことを
説明していない。脚本とストーリー構成がありえないほど悪い。

「無能」の烙印を押されイジメを受けた主人公が
絶望の中で覚醒するというプロセスをきちんと踏んでおらず、
余計なことばかり説明して肝心なことは説明しないせいでめちゃくちゃだ。
本来は1話で説明しなければならない基本的な部分すら
3話でようやく説明される始末だ。

回想シーンでいちいち時系列が戻るのも煩わしく、
時系列順に話をやっておけば必要のない回想や説明シーンが多く、
尺をきちんと使いこなせていない。
1話1話の内容が薄く、その薄さをごまかすために余計な回想シーンや
必要のない説明セリフを主人公に喋らせてるような感覚だ。

見てる側に理解させようとしておらず、
脚本家の中だけでストーリーが完結してしまっている。

厨ニ


引用元:ありふれた職業で世界最強 1話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

主人公のセリフはいちいち鼻にかかる。
戦闘中でもモンスター相手に

「自慢の一品だ、注目してくれよ!」

と言い出したり、ヒロインに「ハジメ?」と名前を言われると

「おぉおぉ、ハジメさんだ」

とかっこつけるような、ちょっと「ぞわっ」としてしまうセリフが多く、
これは主人公の厨ニ感にもつながっている。
この厨ニ感ははっきり行って好みの分かれるキャラクター描写であり、
人によっては序盤の段階で彼の厨ニ感に限界を感じてしまう人もいるだろう。

モンスターだらけの場所で生き抜くために武器を作るという流れから
なぜかいきなり「銃」を作り出すのも意味がわからないが、
銃にご丁寧に名前までつけてしまうため痛々しさが半端ない。

しかも、最初は自分を裏切った人物に対して復讐心のようなものを見せたのだが
3話の時点ではそれすらなくなっている。
ダンジョンの中で全裸の吸血鬼幼女と出会った事で正気に戻ったのかもしれないが、
主人公の変化に見る側がまるでついていけない。

この吸血鬼とはなぜか1話も立たないうちにラブラブな関係になっており、
唐突にキスまでする始末だ、キャラクターの感情の変化にまるでついていけない。
同じ裏切られた立場なのはわかるが、裏切られた直後なのに、
吸血鬼の言葉はあっさりと信頼するあたりも意味がわからない。

そもそも、最初の1話の段階で話の中では1週間たってるらしいのだが、
そういった時系列の変化も回想シーンの多さのせいでわかりにくく、
主人公側の視点だけでなく、ちょこちょこクラスメイト側の
視点に変わるのもわずらわしい。

1話、2話、3話と主人公の性格がコロコロと変わるためつかみにくく、
作品の雰囲気も1話の時点ではダークな雰囲気だったのに、
3話からはヒロインが出ることでコミカルな雰囲気すら出始める。
1話のあのダークな雰囲気はどこへやらだ。

きちんとした脚本ができておらず、主人公の変化や作品の雰囲気の変化を
自然なストーリー進行の中で表現できてないからこそ、違和感しか生まれない。
もう少し丁寧に描くべき部分を丁寧に描かずに、
余計な描写ばかりしているような印象だ。

作画


引用元:ありふれた職業で世界最強 4話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

作画自体はそこまで悪くないものの、作画枚数をかなりごまかしている。
シーンだけ切り取れば作画の質は悪くないのだが、
エフェクトでごまかしてモンスターにとどめを刺すシーンを映さなかったり、
主人公の背中を映すことで口を動かす作画を省略したり、
あからさまにごまかしている。

ダンジョンの中では暗いシーンも多く、そのせいで戦闘をしていても
分かりづらい場面があまりにも多い。
暗いシーンなのにアップでうつしてしまうため余計にわかりづらく、
戦闘シーンが毎度毎度盛り上がらない。

明るい場所の戦闘シーンになると途端にスピード感が失われ、
疾走感や迫力のまるでない戦闘シーンになる。
暗闇ならごまかせてた作画枚数の少なさが明るい場所だと目立ってしまい、
スピード感のない戦闘シーンは真っ暗な中での戦闘シーンより
更に面白みがなくなる。

敵のモンスターもボス敵などは3CGで描写している。
最近の3DCGは技術の進歩と人材の育成に伴い、昔のような堅いCGは減った。
しかし、この作品の3DCGは驚くほど堅い。
動きが遅くカクカクな敵のせいで戦闘シーンのかっこよさが半減してしまっている。
なぜか人が乗る馬も3DCGで描かれてたのは意味不明でしかないが(笑)

どうでもいいクラスメイト


引用元:ありふれた職業で世界最強 5話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

序盤から主人公たちの視点とクラスメイトの視点が交互に描かれるが、
正直いってクラスメイトの視点が邪魔でしかない。
主人公たちの視点をある程度進めておいてからクラスメイトの視点を
1話掛けて時系列を戻して一気に描けば良いいものの、
中途半端に交互に織り交ぜるため話の腰を折ってしまっている。

あれだけ余計な回想やあえて1話から時系列を
いじったストーリー構成にしているのに、
必要なときには回想も時系列もいじらない。
脚本とストーリー構成の仕事はどうなっているんだろうかと頭を抱えてしまう。

本来は主人公が裏切られダンジョンの奥底に落ちて絶望する中で、変化し、
封印されていた吸血鬼なヒロインと出会い、一緒にダンジョンをクリアするという
展開を3話にまとめることができたはずだ。
それをせずに余計な回想とクラスメイト側の視点を挟むことで
5話までかかってしまっている。

そもそもクラスメイトたちに魅力がない。
名前すらろくに知らないようなキャラクターの戦闘シーンを見せられても、
主人公の戦闘シーンでさえ盛り上がらないのだから、余計につまらないだけだ。
回想シーンやダイジェストで一気に描けばいいのに
わざわざご丁寧にクラスメイトの戦闘シーンまで描くのはたちがわるい。

総集編


引用元:ありふれた職業で世界最強 総集編より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

この作品は1クールのアニメでありながら総集編がある。
5話と6話の間に挟まれる総集編だが、
これを見れば序盤のストーリーは見なくてもいいくらいだ。

異世界から召喚されると「1万人に一人」と言われる天職を
クラスメイトたちは持っており、
そんな中で主人公は「ありふれた」非戦闘員の職業だったという事も
わかりやすく説明してくれる。

総集編のほうが本編よりわかりやすいくらいだ。
この総集編が合ったせいで序盤の1話から5話がいかに冗長だったかを
示してしまっている。

普通の回のストーリー構成はグダグダなのに総集編のストーリー構成は優秀だ。
普通の回でもこれくらいのストーリー構成でやってくれと思うほどの
総集編だ。

目的


引用元:ありふれた職業で世界最強 6話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

これはこの作品で評価できるポイントだが主人公の「目的」がしっかりしている。
「そんなの当たり前だろ」と思う方もいるかも知れないが、
なろう系と呼ばれる作品の主人公は特に目的もなく流されるままで
ストーリーが進んでいくことも多かったり、目的はあっても
違うことをしていたり、ストーリーが進まないことも多い。

しかし、この作品の主人公は「元の世界に帰る」という目的のために、
元の世界に帰るための神代魔法を手に入れるため各地の迷宮をめぐる。
迷宮は一応、7つしかないようなので迷宮をクリアしていくごとに
ストーリーが進んでることを実感できる。

1クールでクリアしたのは2つの迷宮だけではあるものの、
きちんとストーリーが最終話に向かって進んでることが実感できるのは、
悪くない。

中盤


引用元:ありふれた職業で世界最強 6話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

最初の迷宮をクリアしたあたりからコミカルさが増してくる。
特に主人公とヒロインの吸血鬼「ユエ」との関係性や、
兎人なヒロインや他のキャラクターが主人公たちと絡んでくることで、
「ギャグシーン」も増えてくる。
1話で「僕の左腕を食べたぁ」と叫んでいたようなシリアスなシーンはない。

ただ、主人公のスカした態度やセリフは中盤以降のコミカルなシーンのほうが
好意的に受け止められる部分も大きく、
真面目かつシリアスな雰囲気での厨二病な主人公には耐えられないが、
コミカルで明るい雰囲気の中での厨二病な主人公はそこまで悪くはない。
ギャグな雰囲気だからこそ厨二病なセリフや態度がちょうどいい。

むしろ1話の段階から一周回ってギャグに見える部分が多かっただけに、
中盤からようやく主人公のキャラクターに合った作品の空気感と
雰囲気になった感じだ。ちぎはぐだった違和感が消えていく。

ストーリーのテンポもいきなり早くなり、ダイジェストなどを駆使して
一気に新規ヒロインのキャラクターとの関係性を深めていく。
ただ逆にサクサクと進みすぎて細かい描写が省かれすぎている感は否めず、
テンポを早めたら早めたで急に雑になってしまっている感じだ。

本来は6話で追加される「シア」というキャラをもっと掘り下げて
描写しなければならないところをダイジェストで一気に描いたことで、
彼女のキャラ描写が浅くなってしまっている。
ぽっと出のキャラが主人公の旅についていきたい、主人公が好きと言いだしても
見てる側とすればあまりにも急すぎる展開でついていけない。

ダイジェストを使ってほしいところで使わずに、使わなくて良いところで使う。
丁度いいテンポで丁度いい描写というのはできないんだろうかと
また頭を抱えるしかないが、
テンポが良くても悪くてもきちんと描いてほしいと感じる部分はきちんと描かれず、
それならばテンポが良いほうがまだマシといえるかもしれない。

しつこいクラスメイト


引用元:ありふれた職業で世界最強 7話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

中盤でもクラスメイトの視点はいれてくる、
名前も覚えられていないようなモブキャラたちの言い争いやゴタゴタは
本当に心底どうでもよく、話の腰を折る展開は相変わらずだ。
ろくにキャラ名もどんなキャラ化も分かっていないのに、
彼らのエピソードを描かれても何の興味もわかない。

死んだと思ってる主人公と再会してから、お得意の回想で振り返ればいいだけだ。
クラスメイトの数も異様に多く、1度出るとしばらく出てこなくなるキャラも多く、
再度登場しても「これは誰だ?」となってしまう。
それなのに彼らのシーンではたっぷり尺をとる。

主人公たちが迷宮攻略をしているという真っ只中のシーンで、
わざわざ、彼らのシーンを入れる必要性をまったくもって感じない。
あとでまとめてやればいい、なのにしない。

雰囲気は少し明るくなり、ヒロインたちの魅力も掘り下げられてきて
ようやく主人公の厨二感にも空気感の変化のおかげで慣れてきて
ストーリーのテンポも上がってきたのにも関わらず、
クラスメイトのシーンの間の悪さだけは変わらない。

終盤


引用元:ありふれた職業で世界最強 13話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

中盤以降からだが、なぜかキャラソンを挿入歌でいれてくる。
特に思い入れのないヒロインたちのキャラソンを聞かされても邪魔でしか無く、
特にキャラソンを入れる必要性もないシーンでいれてくる。
この作品の制作陣のセンスの悪さが余計に際立つだけだ。

展開自体も序盤に感じたこの作品だからこそのオリジナル性はなくなっていく。
ギルドの仕事を嫌々ながらも受けたり、ヒロインが成り行きでどんどん増えて、
ハーレムになっていったりと「なろう」作品で見たことのある展開になっていく。
序盤で「何かを俺が侵食していくぅぅ」と叫んでた主人公はどこへやらだ。

作品としては確かに序盤に比べて見やすく、ヒロインの可愛さも際立たち、
ストーリー展開も早まり面白くなっていく。
だが、その分、1話や2話にあった「ダーク」さや「クール」さはなくなり、
ギャグ要素のほうがその分増えていく。

ある意味で最初からギャグアニメだった説も否めないが、
ロリな幼女キャラだったり、ドMな「ドラゴン」だったりが追加されることで
より終盤はコミカルになり、それに従い主人公も「父性」に目覚めたりと
序盤に彼に感じた嫌悪感はなくなっていく。

作品としての個性は死んでいるが、その分、終盤からは面白くなっていく。
色々なタイプの自分に好意を持つヒロインを仲間にし、
「無能」の烙印を受けイジメも受けていた主人公が終盤には
クラスメイトの前で俺つえーの限りを尽くし見返す。

良い意味でも悪い意味でも「なろう」らしい展開だが、
2期が決定したこともあって逆に2期はそういった意味では
期待できる部分もあるかもしれないが….
2期にいろいろな意味で期待半分といった感じで終わってしまう作品だ。

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総評:内容どうこう以前問題


引用元:ありふれた職業で世界最強 13話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

全体的に見てアニメとしての出来が悪い作品だ。
本来はもっと丁寧かつ、時系列通りに描かなければならない序盤のストーリーを
時系列をいじりサクサクと進めてしまうせいで主人公の絶望と変化という
序盤の山場にしてこの作品の特徴と魅力でもあるべき部分をきちんと
アニメとして盛り上げ伝えきれておらず、主人公に嫌悪感すら感じてしまう。

序盤は説明セリフが多い割には肝心なことは説明しておらず、
原作未読者には優しくないストーリーになってしまっており、
制作側の頭の中だけでストーリーが完結しており、
視聴者に、原作を読んでる人に「伝える」ということができていない。

回想シーンやダイジェストなど使ってほしいときに使わずに、
もっと丁寧にやるべき部分でダイジェストを使うせいで
ヒロインの主人公に対する好意が唐突になってしまっていたり、
色々と本来は原作では説明されてる、描写されてるであろう部分を
カットしているせいでこの作品のストーリーやキャラの描写ができていない。

はっきり言って致命的だ。
ちょくちょく挟まれるクラスメイトの視点も主人公の視点と
交互に描くのではなく1話にまとめて描けば印象はだいぶ違っただろう。
中盤以降はテンポも良くなり、作品自体の雰囲気や空気も変わり、
ギャグシーンも増えたことで見やすくはなるものの、
ここまで原作を読んでいない視聴者がどれくらいついてこれたか疑問だ。

ヒロインが増えれば増えるほどにぎやかになり、コミカルになり、
良い意味でも悪い意味でも「なろうっぽさ」は増してくいくものの、
ヒロインは可愛く、ギャグもそこまで悪くない。
それだけに脚本の悪さが本当にもったいない。

この脚本やストーリー構成の悪さや、
作画の質はいいが、戦闘シーンの迫力の無さや遅さも致命的な部分の1つであり、
この2つが2期でどれだけ改善されるのか気になる所ではある作品だ。

個人的な感想:わかりやすい


引用元:ありふれた職業で世界最強 13話より
©白米良・オーバーラップ/ありふれた製作委員会

ある意味でこの作品の主人公はわかりやすい。
自分に好意を抱いてくれた、世話をしてくれた人には優しく、それ以外は敵だ。
容赦なく殺すと同時に、容赦なく自分のパーティーに自分に好意を抱いてくれた
女性を引き入れまくりハーレムパーティーを形成している。

最初は彼の台詞回しに嫌悪感すら感じていたが、
中盤からは逆にこのわかりやすい感じは嫌いじゃなくなってしまい、
ヒロインたちの可愛さもキャラデザのおかげもあいって悪くなかった。
それだけに序盤から中盤までの脚本の悪さだけは本当に駄目だ。

2期で色々と改善されればヒロインは可愛いだけに
楽しめそうな部分も多いだけに、ぜひ改善してほしいところだ。

コメント

  1. Satoshi より:

    アニメ見てから、なろう読んだけど面白いと思った。確かに時系列滅茶苦茶でアニメしか見てない人には、は?と思う人が多数だと思うけど、脚本家は原作の良い所を出そうと頑張ってるとは思えた。後半から良くなるのも同意でそれで続きが気になり原作読んだ。
    まぁこの評価もわかるけどちょっと辛口かなと思う(笑)13話で原作の雰囲気と良さはまぁまぁ出て絵も良いし2期もある事を考えると及第点じゃないかな。異世界チート魔術師より、100倍マシ。