「異世界の門」レビュー

ファンタジー
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評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全4話

あらすじ 2つの世界を繋ぐ楔(くさび)、通称「門」ゲート。そしてゲートを守護する門番(ゲートキーパー)の存在。最後のゲートキーパーとなる鳴宮玲香が2つ世界で出会う仲間たちと共に、幼い頃に行方不明となった両親を探す旅にでる引用- Wikipedia

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なにこれ…

本作品はTVアニメオリジナル作品。
TV放送は千葉テレビのみであり、ネット配信はAmazonプライム独占配信。
現在3期まで放送されている。

なんだこれ…

おそらく、多くの人が1話で度肝を抜かれる。
そもそも「アニメーション」というものは1秒間に何枚もの絵に
変化を出すことで「動いている」風にみせるものだ。
パラパラ漫画といえば誰もに伝わる手法の1つだ。
なぜわざわざ、こんな説明をするのか。

この作品はアニメーションといっていいか謎だからである(苦笑)
過去にも本サイトではこれはアニメといっていいのか?と
問うような作品がいくつかあった。
実写パートが多すぎる作品だったり、独特の手法を使っていたり、
様々な挑戦的な試みゆえにアニメなのか判断しかねる作品もある。

しかし、この作品はそれ以前の問題だ。
まず1話冒頭、背景をスライドショーで見せながら
カメラを横から左に動かしたりアップにしたりする。
ただの1枚の絵だ。

ちなみにこの背景は「販売」されているものだ。
1000円ほどで購入できる背景素材を組み合わせて作っている(苦笑)
そんな販売されているものを購入したことはわかるのだが、
この販売元である「背景専門店みにくる」さんは
この作品に制作協力していないのに無許可でOPクレジットに記載されている。
もはや意味がわからない。

そんな買ってきた1枚の絵に、これまた1枚絵で描かれたキャラクターの絵を
左から右に動かして登場させる。
素人でも素材さえあればフリーソフトで5分もかからずに
再現できそうな手法でこの作品は作られている。

ちなみにキャラクターデザインは複数いる。
調べた所、Twitterでキャラデザを担当している人を
何人か発見できたが、キャラデザを複数の人が担当してることによって
一人ひとりのキャラクターのデザインに統一感すら無い。

申し訳ない程度に動くキャラクター、一切動かない画面。
そんな絵を30分見せられる。苦痛でしか無い。
そもそもこれをアニメといっていいのか?
ギャルゲーのプレイ映像を地上波で流しているといったほうが
わかりやすいくらいの映像でしかなく、驚愕だ。

声優

そんなキャラクターが登場したかと思えば素人が喋りだす。
声優ではない。
この作品、おそろしいことにどこかで拾った人を
3ヶ月のレッスンのすえに出演させている。
つまり素人である(苦笑)

最近は声優ブームから、声優志望の若者が増えており、
悲しいことに「オーディション詐欺」や「レッスン詐欺」などの
金銭の被害や、女性声優への性的な被害もときおり問題になるが、
この作品はそういったたぐいのものではないのか?と邪推してしまうほど、
本当に素人の声優の演技だ。

滑舌も悪く、演技と言えるものもない。
1話の冒頭では3人のキャラが喋っているが、
そもそもの音量バランスもおかしく、マイクの質も高くないのか
一人ひとりの声の音量の統一感や質感の統一感もまるで無い。

おそらくはマイクへの距離感がひとりひとり違うのだろう。
もしかしたらコロナに配慮してテレワークで収録されたのかもしれない。
そんな本当に下手すぎる声優の演技に逆に笑えてきてしまう始末だ。

「うぅ…うぅ…」

と、男性が演技するのだが、ひどすぎて笑ってしまう。
2話以降に出てくるキャラも基本的にど素人であり、
「オオカミ」のうなり声など私でもできそうなほどの
演技でドン引きしてしまう。

このオオカミは後に主人公の仲間になるが、
喋るたびに棒演技を披露してくれるため、
喋るだけで大爆笑してしまうキャラクターだ。

一人ひとりのセリフとセリフの間も異様に長く、
ギャルゲーのオートモードでストーリーを見ているような
そんな感覚になってしまう。

ストーリー

これがギャルゲーなら今どんな状況で、何が起こっているのかを
テキストで読むことで察することができるが、
アニメであるがゆえにテキストウィンドウがなく、
キャラのセリフから察することしかできない。

しかし、そんなキャラのセリフが一切頭に入ってこない。
主人公の両親は行方不明らしく、そんな両親の行方を探しているのは
最低限わかる。
友達とともに手がかりを探していると謎の煙が発生する。

「なつめ危ない!逃げて!」

ポニテ女子がそんなことをいうが、一体何が危ないのか
見ている側には「絵」ではまるでわからず、
なにかしらないがポニテ女子が誰かに傷つけられる。

すると主人公がこんなセリフを言う

「よくも私の友達を傷つけてくれたはね!雷天撃!」

世界観もよくわからない中で主人公が謎の魔法を使い、
何かを倒す。しかし、その「なにか」は見ている側には一切に見えない。
おそらくは煙に紛れて魔物的なものがいたことであろうことは
想像できなくはないが、描かれていないので常に脳内補完しながら
見ることしかできない。

これがギャルゲーなら
「煙の中からこの世のものとは思えない異型の存在が飛び出してきた」
というような説明が入るのかもしれないが、
そういった説明は一切ない。
恐ろしく高難易度な作品だ。

「れいかさん、一体何が起きてるんですか…」
と、なつめが言い放つが、それをいいたいのはこっちだ。
常にこんな調子で物語が進んでいく。

主人公の両親は異世界の門を守るゲートキーパーらしく、
その血を引き継ぐ主人公は両親を探すため、
2つの世界を守るためにも異世界に旅立つ。というあらすじだ。
このあらすじ自体もなんとか、この紙芝居以下のアニメーションと
素人のセリフから脳内補完してようやく理解できる。

これが1話10分ないし5分なら耐えられるが、
30分尺はあまりにもきつい。
1シーン1シーンも間延びしまくりで、本来は15分くらいで
描けそうな内容をなんとか30分にしている。
有料素材の背景を長回しして見せられるのが良い証拠だ。

セリフとセリフの間もとんでもなく、
例えば2話ではこんな台詞がある。

「なあレイカ、俺たちも行っていいかな」

そんな台詞のあとに別のキャラが移動する音が聞こえ、
5秒くらいしてから別のキャラが喋りだす。
恐ろしい間の使い方だ。

これは演出にも原因がある。
ギャルゲーのように1画面に二人、もしくは三人くらいしか
キャラを映さないシーンが多く、画面に映ってないキャラが
喋る際は今画面に写ってるキャラを一回退出させ、
喋るキャラを出すための演出を見せた後にキャラを画面に出し
喋り始めるせいでテンポが異様に悪くなっている。

戦闘シーン

この作品はファンタジーな作品であり、当然戦闘シーンもある。
しかし、戦闘シーンといっても当然、立ち絵だけで描かれている。

「いくぞサラ!」
「ええ」
「ぇいああああ!」
「ぐぉぉぉ」
「くそ、はずしたか」
「任せて!」
「くるぞサラ!」
『うぅ!』
「ぐるるるるう」
「クソ!さら!間に合わない!」

この台詞だけをわずかにうごく立ち絵だけで見せられる(笑)
男性キャラはいくぞ!とクソ!を繰り返すセリフの
ワンパターンさも注目ポイントである。

キャラクターたちがどんな動きをしたか。
そういったものが絵としてもセリフとしても一切説明されず、
視聴者が脳内補完でUFOTABLEなみの戦闘シーンを想像するしか無い。
この作品を見るためには視聴者のイマジネーション能力が必要だ。

全四話

この作品はなぞの放送枠になっており、一期は全四話だ。
現在は3期まで放送されており、全24話の放送予定ではあるものの、
4期の放送は未だに未定である(苦笑)

ストーリー自体は異世界転移系のベタなストーリーであり、
いろいろな思惑のある人物が絡み合うストーリーになっているものの、
そこに特に面白さはない。
陣営も多く、ゲートキーパーな主人公と両親、
王国軍、魔王軍、反乱軍、ギルドと、
それぞれに所属するキャラがひしめきあっている。

ただでさえ演技とキャラデザのせいでキャラが覚えられないのに
キャラクターが多いせいで、今、誰が、なんの目的で
どこで戦っているのかがよくわからない状況が生まれている。

最終話にいたっては今までのあらすじを振り返るような
総集編がCパートで始まるのも謎だ。
明らかに尺の調整をミスって1期が終わっている。

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総評:RPGツクールでアニメを作るな

全体的にみてひどすぎる作品だ。
ピクチャーアニメと公式はうたっているものの、
この作品はアニメとはいえない、ノベルゲームのストーリー部分を
流しているだけに過ぎず、ノベルゲームと見ても最悪だ。

1枚絵の立ち絵ばかりの作画は差分はほぼなく、スチールもない。
申し訳ない程度のキャラの動きは、昨今のVTuberのほうがよっぽど動く。
テキストウィンドウがないせいもあって、説明が一切なく、
今何が起きているのかを拙い素人声優のセリフでしか察することができず、
その割には戦闘シーンが多い。

無駄にキャラクターも多く、陣営も多いため、
状況がかなり複雑になっており、キャラクターも把握しにくく、
こんな状況では誰にも感情移入なんてできるわけがない。
脳内補完することで見ている側が必死だ。

この作品は半ば冗談で「RPGツクール」で制作されているという
噂があるが、それも納得できる出来栄えになっており、
むしろ本当にRPGツクールで作られているのだろうと感じる部分が多い。
シーンの切り替えや立ち絵の表示の仕方など、まさにそれだ。

これが300円くらいで販売されているノベルゲームなら
まだ納得できるが、アニメとして地上波で流せるレベルではなく、
2期を見るきも起きないレベルの作品だった。

個人的な感想:ワースト1位

私の中でのワースト1位のアニメはクリオネの灯りであり、
何年もその記録が塗り替えられることはなかったが、
2022年にそれがあっさりと塗り替えられてしまった。

あの作品は最低限、アニメーションとして動いており、
芸能人声優などは多いものの、素人声優ではないうえに
きちんとプロの声優さんも存在した。
しかし、この作品はどうだろうか。

アニメーションと呼べるものではなく、芸能人ですら無い
三ヶ月間レッスンを受けただけの素人声優しか居ない。
本当にひどすぎる作品だ。

逆にひどすぎて演技で笑えてきてしまうのが悔しいところだが、
1期の後に2期を見たくなるほどの面白さはなく、
もし、無事に4期、5期、そして6期と制作され完結した際に
改めて見てみようと思っている。

もしかしたら何かしらの奇跡が起こって
神アニメになる可能性も…おそらくはない(苦笑)

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  1. dopo より:

    5

    5.0 rating