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「劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕」レビュー

3.0
映画
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評価 ★★★☆☆(57点) 全81分

映画『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』 CM 1999/08

あらすじ 引用- Wikipedia

王道ポケモン映画

本作品はポケットモンスターの劇場アニメ作品。
ポケットモンスターとしては2作品目の劇場アニメとなる。
監督は湯山邦彦、制作はOLM

一作目

一作品目のミュウツーの逆襲は一作目でありながら異色作だ。
ミュウツーというミュウのクローンである存在が
己のアイデンティティに悩み、最終的には存在を確立する。
そんな子供向けとは思えないほど重苦しい内容だった。

そんな一作目があるからこそ、二作品目はベタともいえる。
公開された1999年はポケットモンスター金銀が発売された年であり、
その発売前にこの作品は公開されている。
そんな「金銀」に登場する「ルギア」を題材にした作品だ。

2作品目からポケットモンスターの映画は基本的に
「伝説のポケモン」がでてきて「悪い人間」もでてきて、
そんな悪い人間をサトシたちが止めるという構図が生まれている。
ある種のテンプレートのようなものが2作品目の段階からできている。

コレクターを自称する敵が伝説のポケモンである「ファイヤー」を
捕獲したところから物語が始まり、
そんな彼がサンダー、そしてフリーザをも狙っている。
彼の目的は何なのか、なぜ伝説のポケモンを狙っているのか
というところから物語が始まる。

ケンジ

オレンジ諸島巡りをしていたサトシたちは
アーシア島という場所にたどりつく。
OPでは「ライバル」が流れ懐かしい雰囲気を醸し出させつつ、
ややレアキャラである「ケンジ」も本作品には出ている。

初期のポケモンにおけるサトシの仲間といえば
カスミとタケシであり、彼の存在はやや薄い。
中にはタケシの偽物と認識するキッズも居たかもれない(笑)
TVアニメでは30話ほどしか本編に出ておらず、
そんな30話の中の道中での出来事が本作品では描かれている。

たどり着いた島ではお祭りが行われており、
そんなお祭りのしきたりのなかでサトシは「操り人」に
任命されるというところから物語が動き出す。

フルーラ

ポケモン映画といえばゲストヒロインだが、
今作では島の巫女である「フルーラ」がゲストヒロインだ。
どこかお転婆感じを匂わせ、島のしきたりに呆れつつも、
「巫女」としての役目を全うしている。

初対面であるサトシに操り人だからと頬にキスしたり、
そうかとおもえばオカリナを吹きながら舞う。
蠱惑的なヒロインであるフルーラにサトシと同様に
見ている側も振り回されつつ彼女の魅力に惹かれていく。

簡単なはずの「操り人」の島巡り、しかし、なぜか
海があれ嵐が吹きすさんでしまったことで、
困難な道程になってしまう。
原因は「ファイヤー」が捕獲されたことだ。

ポケモンの世界の伝説のポケモンはこの世界の
「なにか」を司ってることが多い。
3匹の伝説のポケモンはこの世界の天候を司っており、
そのバランスによって世界の天候は保たれている。
だが、ファイヤーが捕まったことで天候がおかしくなってしまう。

サトシがなんとかしなければ世界がやばい。
ある種のセカイ系的なノリがこの作品にはある。
バランスの崩れたセカイで「神同士」が縄張り争いを始めてしまう。

ルギア

コレクターの狙いは「ルギア」だ。
ファイヤー、サンダー、フリーザ。
3匹の神ともいえる伝説のポケモンの仲介者であり、中立な存在である
「海の神」が3匹の伝説のポケモンの争いを止めようと現れる。
しかし、ルギアにも争いを止めることはできない。

怪獣大戦争状態で本来は人間が介入することはできない状況だ。
だが、そこに「サトシ」が介入する。
たった一人の人間が神の怒りを鎮めることができるのか。
到底不可能な話だ。

だが、彼は一人ではない。そこには仲間がいる。
海にほうりだされたサトシをカスミとケンジが助け、
最後の宝を手に入れ神々の怒りを鎮める。

シンプルなストーリーではあるものの起承転結すっきりとした
物語になっており、王道なポケモン映画が綴られていた。

総評:サトシがやらねば誰がやる

全体的にみてシンプルなポケモン映画だ。
ルギア、そしてファイヤー、サンダー、フリーザの
伝説のポケモンを中心にサトシの冒険譚を描きつつ物語を展開しており、
魅力的なヒロインとメインキャラクターの活躍を描きつつ、
起承転結のすっきりとした話を描いている。

ただ、敵のキャラクターも弱く、ポケモンバトル要素もほとんどない。
そういった欠点はある。
一作目がいろいろな意味で深い作品でありテーマ性も強く、
一作目と比べると、そういった意味ではパワー不足な感も否めないが、
一作目が異常だったのだ(苦笑)

伝説のポケモンたちがこの世界の何かを司っており、
そんな世界の中で人々は生きている。
だが、そんな世界も自分が居てこそのものだ。
サトシのママのラストのセリフはこの作品の象徴だ。

「あなたがいるから、世界があるの。
サトシ、あなたはこの世界で何をしたかったの?」

世界を観測する自分がいるからこそ、世界もまた存在する。
相互に観測し合うからこそ「世界」が生まれる。
サンダー、ファイヤー、フリーザ、そしてルギアと
人間との関係性を突いたようなこの言葉は深く印象的だ。

世界を救うために自己を犠牲にすることは、
世界を犠牲にすることに等しい。
そんな深いセリフがサトシのママの言葉に秘められている。

個人的な感想:懐かしい

おそらく子供時代以来、10年か15年前に見た記憶があるものの、
久しぶりに見ても意外と細かい部分も覚えており、
懐かしい気持ちになる作品だった。

内容自体はかなりシンプルであり、
後のポケモン怪獣大戦争状態映画につながるような流れが
この作品で生まれていることを強く感じることのできる作品だった。

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