マンガ家さんとアシスタントさんと

評価/★★★☆☆(51点)

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嗚呼、愛すべき主人公よ

原作はすでに完結している漫画。
アニメは1話13分ほどで全12話の作品。

基本的なストーリーはコメディ。
「はじらってカフェラッテ」を連載中の主人公、
そんな主人公が描く漫画は彼のスケベを全開に表現した漫画だった。
そんな彼のスケベにヒロインは仕方なく付き合っている・・・
というところからストーリーが始まる

見だして感じるのは若干古臭いキャラクターデザインだろう。
シンプルで等身が高く細いキャラクターデザインは
少し間違えると作画崩壊とも受け取られかねないほどシンプルだ。
髪の色なども、いわゆる最近のキャラクターデザインではなく、
90年代のアニメのような印象を覚える
1話13分のショートアニメなので予算はあまりないのか・・・?と感じる部分でもある。

だが内容自体は古臭くなく、シンプルに面白い。
エロい妄想全開の主人公、そんな主人公のアシスタントは女性であり、
1話から主人公の「スケベ」に仕方なく付き合う。
そのさまが・・・バカエロくて面白い(笑)

はっきりいってこの作品の主人公は「バカ」だ。
好きな女ならば男に簡単にパンツを見せると思い込んでるわ、ヒロインの胸を思わず揉むわ、
パンチラについて真剣に考察するわと一言で言えば「愛すべき馬鹿」な主人公であり、
ストレートにスケベを追求し、ストレートにバカな発言をし、ストレートに馬鹿だ(笑)
男のバカな部分を濃縮還元したような清々しい主人公だ。

そんな主人公が毎話毎話テンション高くスケベ発言を言い放ち、ヒロイン達が付き合う。
プロの漫画家の主人公の漫画をより面白くするために、
あるヒロインは「やれやれ」と言った感じに、あるヒロインは「純粋」に、
あるヒロインは「ツンデレ」に。
それぞれのヒロインの立ち位置でそれぞれに反応しつつギャグを展開する。

ただ、基本的にオチが弱い。
ネタの始まりは主人公はスケベな発言をし、それに対してヒロインたちが反応する。
そこまではいいのだが、その後の展開やオチが弱い場合が多く
1ネタの中で最初は笑うのだが、オチではあまり笑えない。
1ネタ1ネタの最初のインパクトはあるのだが、終わった後の印象に残らない感じだ。

舞台設定やストーリー自体もシンプルで、キャラクター設定もシンプルだ。
はっきりいってしまうと色々な部分でギャグアニメとしては味付けが薄い。
キャラクターデザインのせいも有り、ヒロインの可愛さも物凄く感じるわけではなく、
どちらからというと声優さんたちの演技の味付けのお陰でキャラクターが立っている印象だ

特に主人公を演じている「松岡禎丞」さんの演技は素晴らしい。
ハイテンションに変態かつストレートでスケベな主人公のセリフをテンション高く演じている
120%の気合を感じるほど熱演されており、特に男の悲しき叫びや泣き演技は素晴らしい(笑)
彼が演じているからこそ愛すべき主人公がより愛せる主人公になっていた。

そんな主人公に対しメインヒロインの「足須沙穂都」を演じている早見沙織さんの冷たい演技が光る。
愛すべきスケベ主人公に対し、あくまでも「冷徹」に反応する彼女のセリフや表情、
そして早見沙織さんの演技の数々は早見沙織さんのファンならば
ぜひご覧頂きたいほど見所たくさんだ。

ただ、主人公とヒロイン、2人だけの会話の時のネタは面白いのだが、
他のキャラクターが絡むとネタが弱くなる。
ストレートに熱い主人公と冷たい態度のヒロインの対比は面白いのだが、
他のヒロインとの絡みやネタは弱い。

全体的に見て「爆笑」できるネタは少ないが、いい意味でも悪い意味でも安定している。
毎話「安定の愛すべき主人公」が暴れ回り、主人公に対するヒロインの反応を楽しむ感じだ。
ただギャグアニメとしては主人公以外のキャラクターの味付けが弱く、
ネタ自体も新鮮さや強烈なインパクトが有るわけじゃない。
あくまで簡易ハーレムな状態の主人公とヒロインたちの弱いラブコメな感じであり、
そこに強烈な主人公が存在するような感じだ。
主人公が魅力あるからこそ、ヒロインたちの魅力も引き上げられている。

更に笑い自体も「ネタ」というよりは声優さんの演技に頼っているところが大きい。
主人公の「松岡禎丞」さんのハイテンションな演技、
ヒロインの「早見沙織」さんのクールな演技など
声優さんの熱演があるからこそ笑いにつながっている部分も大きく、
ネタ自体のインパクトやパンチ力はない。

あくまで愛すべき主人公を楽しむ作品だ。
女性下着を着用するのはもちろんのこと、胸をもんだり、足の感触を楽しんだり
パンツについてあつく語ったり、毎回毎回期待を一切裏切らない(笑)
この作品を楽しむのはこの主人公を受け入れられるかどうかだが、
この主人公は「愛すべき主人公」なので嫌いな方は少ないだろう。
変態でスケベではあるが嫌悪感は湧きにくい、ギリギリのバランスの主人公だ。

このギリギリのバランスこそがこの作品の魅力だろう
一歩間違えば主人公のストレートなスケベ心に嫌悪感を抱いてしまう、
一歩間違えばセクシーなシーンでセクシーすぎてしまい笑いにはつながらない、
一歩間違えば作画崩壊、一歩間違えばグダグダな話からの安定の主人公オチなど
一歩間違えば笑いではなく嫌悪感抱いたり、笑えない話になりそうな所のギリギリのラインを
攻めているような作品だ。

もちろんヒロインも可愛らしいのだが、メインヒロインの「足須沙穂都」と
「音砂 みはり」以外の掘り下げが甘い。
特に「風羽 りんな」に関してはもう少し出番があっても良かったのでは?と感じるキャラクターだ
2期があればあまりスポットの当たらなかったヒロインにも
もう少し出番がありそうなだけに期待した所だ。
原作も一応完結しているものの「一部完」らしいので
売り上げ次第では原作の2部、アニメの2期と期待できるかもしれない。

個人的には早見沙織さんのドSな演技で大満足な作品でした(笑)