ヤマノススメ

2016年6月29日

評価/★★★☆☆(58点)

スポンサーリンク

何故に山に登るのか、そこにモモンガが居るからだ。

原作はコミック アース・スターで連載中の漫画作品。
アニメとしては非常に珍しい?というより初?の
「山登り」をテーマにしたアニメ作品
2期も放映された

基本的なストーリーは青春モノ。
ひづきあいの苦手な主人公、そんな主人公が高校背になった時
幼馴染であるひなたと再会する。
ひなたは出会った早々から「一緒には山へ登ろう」と言い出した
というところかストーリーは始まる。

本作品は全12話の作品だ。 1話1話区切りをつけられているものの見終わった後に考えれば、
全12話で1話、1話40分の作品を12分割しただけという印象を受ける
ギャグアニメではないため各話でのオチのようなものも弱く、
1話3分半ほどのアニメだが、短編アニメというよりは
40分のOVA作品のような印象が強い。
毎週ごとに見るよりも一気に見たほうが魅力を感じやすいだろう
それだけに普通に見てると「ぶつ切り」にされてる感覚が強い

ストーリー的には序盤は少女二人で山に登る展開だ。
山登りの道具なども頻繁に出てきており、
山登りの際の料理道具「コッヘル」を使った料理シーンはよく描写されており、
出来上がった料理がものすごく美味しそうに描写されているのは好感が持てた

主人公は序盤は人付き合いが苦手な女の子だ。
そんな彼女が久しぶりにあった幼馴染や山登りを通じて出会った友達を通して
徐々に自分の世界を広げ、インドア派からアウトドア派になっていき
少しずつ成長していく様は純粋に面白いと感じれるポイントだ

肝心の山要素だが、がっつりという感じではない。
あくまでも普通の女子高生たちが身近な山に登るという要素であり、
登るのは手軽な「天覧山」や「高尾山」で、登るのが難しい山に登る!という要素はない
あくまでも女子高生の趣味としての登山だ。

それだけに登山を全然知らない人でも楽しめる。
登山グッズをストーリーの中で自然に紹介しつつストーリーに絡め、
山登りに興味のない視聴者にも親しみやすく、
山登りを知っている人には山登り要素が描写される楽しみがある。
山登りの危険などを提言する要素はないが、それだけに内容が重すぎない。
気軽な「山登りの楽しさ」を伝えている。

キャラクターも可愛らしい。
主人公は最初は内気だが前述したように徐々にアウトドア派になっていく成長が見え、
幼馴染であるひなたは明るく活発でいい子、
先輩である楓は登場回数事少ないがキャラクターが立っており、
登山途中で出会ったここなは森ガールで可愛らしい。
登場人物を絞り、主人公をメインに据えたストーリー展開にすることで
ごちゃごちゃとしないスッキリした作品に仕上がっていた。

ただ、気になるのは最後の方はもう山とか関係なくなってたことだ(苦笑)
ヤマノススメであると同時にアウトドアノススメにもなっており、
全12話で40分ほどの作品なだけに、もっと彼女たちが山に登る様子を見たいと
感じてしまう物足りなさもあった。

全体的に見て雰囲気のいい作品だった。
好感の持てる可愛らしい女性キャラクターたちが、
登山の知識をつけながら、登山グッズで料理したりテントの中に入ったり、
高尾山に登ったりと、癒される雰囲気の中まったりとストーリーが進み、
その中で主人公が少しずつ変わっていく。

がっつりと萌え萌えなシーンや、がっつりと山登り!という感じの作品ではない。
あくまでも女子高生の日常の中の「山登り」として描写され、
それが不満な方も居るかもしれないが、
手軽に作品の世界に入り込め、手軽に見終わる作品だ。

声優さんも井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯と5分アニメとしては
しっかりととした声優さんを使っており、
自然とキャラクターにも愛着がわきやすい。

メインの2人を演ずる「井口裕香」さんと「阿澄佳奈」さんは
いつも演じているキャラクターと違う。
本来は反対の配役でも悪くないような感じなのだが、
あえていつものおなじみな感じのキャラクターではないからこそ
印象がつきやすく愛着を持ちやすくなっている

ただ、見終わった後に物足りなさを感じてしまう。
結局登った山も2つで、最初の山は手軽な山で2つ目は高尾山。
遭難するような山に登れ!とは思わないが、もう少し実際のいろいろな山に登る展開が
欲しいと感じてしまうが、短編アニメでそこまで求めてしまうのは酷だ。
それだけに「30分」という尺で1クールや、OVAで全3話くらいのアニメとして
もっと「ヤマノススメ」の世界を見たかったと感じてしまう。

もっとがっつりと展開されれば、いろいろな山に聖地巡礼などの
地域活性化も望めるような作品だ。
ただオタクといわれるインドアな人たちに「山登り」という過酷な聖地巡礼が
できるのかどうかはわからないが、そこは作品への愛でカバーできるかもしれない(笑)

ちなみにだがBD特典の13話だけはなぜかセクシーシーンがあるため
この作品が好きな人はぜひ見ていただきたい。
2期も期待したい作品だ