「だがしかし2」レビュー

評価 ★★★☆☆(59点) 全12話

あらすじ とある半島の海沿いにある田舎町に住む鹿田ココノツは漫画家を夢見ているが、父・鹿田ヨウからは実家の駄菓子屋・シカダ駄菓子を継ぐように告げられる引用- Wikipedia

駄菓子で満腹になりたかった

本作品はだがしかしの2期。
1期とは製作会社が変わり、監督も変わった。
キャラクターデザインも変わっており、
更に放送尺も1期は1話30分だったが2期は15分になった。
ここまでまるっと変わるのはなかなか珍しい(苦笑)

見出して感じるのはキャラクターデザインの癖だろう。
1期とキャラデザが違うために印象が異なるのは当たり前だが、
「原作絵」に近いデザインになったことでかなり癖が生まれている。
特に目の印象は2期ではかなり強く、色合いもやや濃ゆくなっている。

ただ2期のキャラデザを見たあとだと、
1期のデザインはややインパクト不足に感じてしまう。
やや癖のあるキャラデザが「駄菓子」を扱うこのアニメの内容と
マッチしており、くせがあるからこそキャラの魅力も強くなっている。
1期を見た後に原作を読んだ人も多いだろう。
そういう人にとっては自然に受け入れられるはずだ。

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

更にテンションの高さとテンポの良さ。
1期は30分という尺を明らかに使い余しており、
余計なパロディ要素が非常に多かった。
だが2期では15分になったことで余計なシーンがなく、
15分という尺の中でキャラクターがいきいきと駄菓子について語る。

余計なシーンが無くなったことでセリフの「間」を入れる必要もなく、
キャラクターが本気で駄菓子が好きで語っている、
いわゆる「駄菓子にかける熱量」が見てる側にもしっかりと伝わり、
テンション高く駄菓子を語る様がきっちりとギャグになっており、
ボケとツッコミもしっかりとメリハリが生まれている。

1期では間延びしすぎていた部分や演出の悪さを2期では一切感じない。
だからこそしっかりと笑えて、しっかりとキャラの可愛さを感じられる。
アニメとしての出来栄えが正直まるで違う。
もちろん1期も尺が15分であれば違った部分もあっただろう、
圧縮されたからこそ面白さも凝縮されており、
1話1話があっという間に終わってしまう。

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

キャラクターの魅力もよりに深まっている。
特に「ほたるさん」のテンションの高さは1期以上であり、
それがより「ほたるさん」というキャラクターの魅力を深めており、
だがし狂いと言わんばかりの彼女の熱量とセクシーなボディを
際立たせる作画がほどよいエロスを生んでいる。

特に「胸」の描写に関しては服の皺も含めて2期のほうが勝っている。
彼女がまるで演劇のようにポーズを付けてセリフを言うときに、
「ぷるん」と主張してくる胸の描写は素晴らしく、
サイズ的にも2期のほうが明らかに大きくなっており、
それがもう一人のヒロインである「さや師」との差にもなっている(笑)

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

ストーリーの中盤から時系列が冬になり、
同時に「さやちゃん」の冬服制服姿を見られる。
夏の無防備、露出感もよかったのだが「冬服の魅力」を
夏服を散々見た後だからこそ可愛さが際立っており、
まるで田舎のヤンキーみたいな外見の彼女とマッチしている。

更に中盤から「ほたるさん」が居なくなることにより、
幼馴染としての立ち位置と距離感が明確になる。
彼女の「心の声」の描写も増えることでツンデレ風味な魅力のギャップも
強まっており、1期で彼女にヤられたかたは2期では更にヤられるだろう。

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

そんな彼女と主人公の目の前に新キャラも現れる。
駄目なお姉さんキャラである彼女は隙のあるエロティシズムを秘めており、
「ほたるさん」とも「さや師」とも違う魅力を秘めており、
マンネリ気味になりつつある作品のいいスパイスとなっている。

この作品はコメディでありギャグだ。
そういった作品は使い捨てのようにキャラクターを出すことが多いが、
この作品はキャラクターが極端に少ない。
1期をあわせれば2クールやってるがメインキャラは7人ほどしか居ない。

キャラクターを無駄に登場させず、
きっちりとキャラごとの役割や立ち位置が明確になっており、
だからこそキャラが増えても空気感は変わらず、
一人ひとりのキャラクターがしっかりと魅力的だ。

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

ただ、話が進むとやや駄菓子が関係ないときもある。
これまでの駄菓子話でキャラクターをしっかりと掘り下げたからこそ、
駄菓子が絡まないときでも楽しめるのだが、
しかし、この作品の芯は「駄菓子」だ。
作品の芯の部分が薄れつつあり、ネタ切れしている感じは否めない。

特に終盤はほとんど駄菓子が関係なくなってしまい、
ややシリアスなストーリーが展開する。
物語というより作品自体が終わりへと向かっているからこその、
「主人公」の成長と変化を画きたかったのは分かるが、
コメディとギャグが主体のこの作品においてはややしんみりしすぎだった

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

総評

全体的に見て確実に1期より面白くなった作品だ。
1期は1話30分という尺のせいで余計なパロディや間延びした
シーンが多く、作品本来の「面白さ」が薄れてしまった。
しかし、2期では1話15分になったおかげで作品本来の面白さが、
きちんとアニメーションという媒体で表現されており、
シンプルに面白さをストレートに感じれるようになっていた。

ただネタ切れ感は強く、序盤から中盤までは駄菓子も絡んでくるが、
話が進めば進むほど魅駄菓子要素が薄れてしまい、
キャラクターが魅力的だからこそ駄菓子要素が薄れても面白いのだが、
やはり作品の芯はしっかりと見せてもらいたかったと感じてしまう。

さらに言えば中途半端で終わってしまう。
1期の終わりが2期のような感じならば2期へ期待!と言う感じだが、
原作もそろそろ最終回のようで、
ストック的に考えると3期の可能性は低いだろう。
そうなると原作の最終話までアニメで見たかったと感じてしまう部分も多く、
消化不良感は否めない。

キャラ描写に関しても、中盤から居なくなってしまう「ほたる」や、
やや中盤から陰の薄かった「さや師」など、
尺が少ないせいで新キャラの描写に割かれてしまっているときが多く、
尺が短いゆえの欠点も出てしまっていた。

作品が面白いからこその消化不良感や欠点であり、
もっと見たいという欲への裏返しではあるものの、
せっかくの新キャラたちの話も
もっと見たいと感じつつ終わってしまった。

だがしかし2引用元:©2018 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子2

個人的な感想

個人的には好きな作品なだけにアニメーションとして
完成度が上がった2期は好きだ。
だが、1話15分1クールではやはり物足りず、
いっそ2クールくらいで原作最終話まできっちりと描いてほしかった。

作品自体は間違いなく面白いため、
まだ見ていない方は1期とあわせてご覧頂きたい

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