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男・即・入「パーフェクトアディクション」レビュー

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画像引用元:©美山薫子・海王社/「パーフェクトアディクション」製作委員会
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オタク歴25年、アニメレビュー歴13年、YouTube登録者11万人。 個人的な視点で語るアニメ批評です。

評価 ★☆☆☆☆(21点) 全12話

TVアニメ『パーフェクトアディクション』 ティザーPV

あらすじ 面食いで女性遊びが激しい大学生・明仁は、美人な顔して澄ました態度の冴がどうにも気に食わない。 引用- Wikipedia

男・即・入

原作は漫画作品。
監督は魚住明石 、制作はImagica Infos/Imageworks Studio
ライトアニメとして制作されている。

ライトアニメ

毎クール定期的に放送されるライトアニメだが、
今期はこの作品のみだ。

ライトアニメはいわゆるボイスコミック的な技術で制作されており、
原作の絵に色を付け、申し訳程度に動かしている。

申し訳程度にしか動かないからこそ、ファンタジーや
アクション系の作品だと厳しいものがあるが、
日常ものだとギリギリ見られる部分がある。

この作品もBL恋愛ものであり、
ライトアニメ特有のカクカクした紙芝居ではあるものの、
そこまでアニメーションが重視されるジャンルではないため、
ライトアニメでもそこまで気になるものではない。

まして「BL」というジャンルはアニメにおいて貴重であり、
僧侶枠がたまにやっていたりするものの、
BLを定期的に放送する枠は存在しないため、
BLアニメをやるというだけでライトアニメにも価値が生まれる。

ヤリチン

主人公は大学生でヤリチンである。
特定の誰かがいるわけでもなく、
セフレがいたりいなかったりする感じだ。

そんな彼が合コンに参加した帰り、
同じサークルに所属し、
主人公にあまりよくない態度を取っている「高槻冴」を見かける。

高槻冴はゲイであり、彼氏とうまくいっていない。
主に夜の生活が(笑)

そんな悩みを聞いた主人公はぶっ刺す。

ノリが完全に僧侶枠である。
倫理観や合意などなく、
勢いで体の相性を確かめる。

しかも、別に主人公はゲイでもなく、
今まで男との経験もない。

それなのに彼の悩みを聞いて即ぶち込む。
どういう感情でそうなるのかまるでわからないが、
BLというのは得てしてそういうものである。

しかも「高槻冴」にとっては初の快感であり、
今まで味わったことのない経験をしてしまう。

一発入魂

一発しただけなのに、
主人公は彼氏面のような態度で接してくる。

しかも、主人公はゲイではなかったはずなのに、
「高槻冴」にハマってしまう。

この流れ自体は悪くないのだが、
がっつりEDもあり、
各話で数秒ではあるが前話のシーンも描かれる。

ただでさえ5分しかない作品なのに、
無駄に尺を使うシーンが多い印象だ。

流されてそういう行為をしてしまうことに悩む「高槻冴」と、
どんどん「高槻冴」にハマる主人公。

「高槻冴」としては恋をしたいのだが、
恋よりも快楽に溺れてしまうことへの忌避感が、
彼をなかなか素直にさせない。

肉体関係は一瞬で始まったのに、
恋愛関係になるまではやたらと時間がかかる。

入るのは一瞬、付き合うのは9話だ。

恋人

主人公自身も恋人ができても長続きしない男であり、
なかなか二人は一歩を踏み出さない。

セフレしかいない主人公にとって、
「高槻冴」もある意味、そんな一人だったはずだ。

しかし、「高槻冴」との関係性が続き、
日々をともに過ごすことで、
自身の感情に気づき始める。

去る者は追わないはずだったのに、
「高槻冴」だけは違う。

肉体関係から始まった二人だからこそ、
心でつながるうえでの引っかかりが多い。

そんなハードルを少しずつ崩しながら、
一度は離れるものの、
一度離れたからこそ、
もう一度くっついてしまえば離れられない存在になる。

1クールのうち9話近くかけて付き合う展開になるのは、
非常に丁寧な描写だ。

初々

付き合いだしてからの二人は初々しい。

素直に気持ちをぶつけ合ったり、
会えない時間に寂しい思いを抱えたり、
女友達に嫉妬したり。

そして二人で沖縄旅行に行って終わる。

女友達に嫉妬しているモヤモヤを抱えたままの旅行で、
モヤモヤとした気持ちがあるのに、
ヤったら解決する。

序盤から最後まで、
結局この二人はまず体で解決する。

嫌なことも言えるような関係になったというオチではあるものの、
区切りがいいラストとは決して言えず、
「高槻冴」が先輩と沖縄で再会するという、
中途半端すぎるシーンで終わってしまう。

ここからもう一悶着あったりするのかもしれないが、
その一悶着が描かれず、
あまりにも中途半端なところで終わってしまっているのは、
本当に残念な作品だ。

総評:

全体的に見て惜しい作品だ。

ライトアニメ特有の紙芝居はそれほど気にならず、
声優さんたちの熱演やEDまで気合が入っていて、
ライトアニメであることをあまり感じさせないクオリティになっている。

ストーリーも、
僧侶枠のごとく体の相性を確かめる序盤こそ
唐突な展開ではあるものの、
BL作品らしい勢いのある導入として飲み込めば、
そこから心の距離を縮めていく展開は悪くない。

中盤で二人が付き合う展開になるまでの
キャラクターの心理描写もしっかりとしている。

ただ問題は終盤だ。

付き合ってからも丁寧に描いているのはいいが、
最終話があまりにもぶつ切りになってしまい、
消化不良で終わってしまった。

あのラストシーンさえなければ、
もう少し高い評価ができたのに、
あのラストシーンのせいで余韻が生まれなくなってしまった作品だ。

「続きは原作でね!」と言いたいのはわかるが、
このぶつ切り感のモヤモヤのせいで、
続きを見たいという気持ちも素直に生まれにくい。

そこだけが残念な作品だった。

個人的な感想:来季

来季ではライトアニメは2作品放送されるようだが、
どちらもBLアニメではないことが残念だ。

ただ、ライトアニメも徐々にやり方や方向性が固まってきた感じがあり、
今後、僧侶枠のように育つ枠になるかもしれない。

貴重なBLアニメ枠として、
ライトアニメが今後もBLをやってくれることを期待したい。

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