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最低最悪な人脈自慢映画「新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!」レビュー

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新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります! 映画
画像引用元©吉崎観音/KADOKAWA・劇場版ケロロ軍曹製作委員会
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オタク歴25年、アニメレビュー歴13年、YouTube登録者11万人。 個人的な視点で語るアニメ批評です。

評価 ☆☆☆☆☆(5点) 全109分

『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』令和にケロッ!と復活PV│6月26日公開!

あらすじ 侵略するために地球へやって来たものの、居候先の家で怠惰な毎日を過ごすケロロ軍曹と小隊の仲間たち。そんなある日、全国各地で摩訶不思議な現象が発生する。危機感を抱いたケロロ小隊は侵略者のプライドをかけて立ち上がるが、行く先々で謎の文字に遭遇する。 引用- Wikipedia

最低最悪な人脈自慢映画

本作品はケロロ軍曹のアニメ映画作品。
ケロロ軍曹としては6作品目の映画であり、
16年ぶりの劇場作品となっている。
総監督は福田雄一、製作はBN Pictures

ケロロ軍曹

ケロロ軍曹といえば平成のアニメとして有名な作品だ。
2004年から2011年に至るまでの7年間TVアニメを放送し続けており、
当時見ていたという人も多いのではないだろうか。

そんなケロロ軍曹が2011年で通年アニメが終了し、
2014年に1度Flashアニメで2クールだけ復活したこともあったが、
それ以来の映像化作品となっており、
映画でいえば16年ぶりだ。

ケロロ軍曹は2026年の秋から「新声優」でリメイクがスタートする予定だ。
この作品は「旧声優」での最後の作品であり、
ケロロ軍曹20周年記念作品という重みを背負った作品でもある。

多くのファンが居るケロロ軍曹、オリジナルキャストで16年ぶりの映画。
誰もが期待していたはずだった。
「総監督」の名前が明らかになるまでは….

福田雄一

本当に意味がわからないのだが、本作の総監督には「福田雄一」が起用されている。
あの「福田雄一」監督である。
実写映画では数々の悪夢を生み出し、賛否両論という言葉では濁せないほど
レビューサイトでは罵詈雑言が飛び交うレベルの作品を作っている監督だ。

当サイトでもここ最近、福田雄一監督が手掛けた実写化作品を
いくつかレビューしたが、本当に酷すぎて寒気がしてくるほどの作品ばかりだ。
そんな監督がなぜか総監督に起用されている。
これでケロロ軍曹の実写化映画ならまだわかるが、
「アニメ映画」の総監督だ。

意味がわからない、本当に何故起用されたのか、
そこからまずツッコミどころが発生しているのだが、
本編はもはや「悪夢」としかいいようがない内容になっている。

ナレーション

本作品を最悪にしているのは「ナレーション」だ。
TVアニメでは藤原啓治さんが担当されていたナレーション、
このナレーターというのはケロロ軍曹のキャラクターとして
組み込まれており、ナレーターなのにケロロ軍曹たちと会話したりと、
印象的な要素だ。

映画でもそれを再現しようとしていたのは分かる、しかし、それが壊滅的だ。
序盤でケロロ軍曹と会話をするシーンなどがあるのだが、
あとは基本的に「軽いツッコミ」を常にゆるーく行っている。

色々なパロディキャラクターが出てきて、
そんなパロディキャラクターのもととなるキャラの名前がでそうになると
「あ、あ、それ以上は」みたいなツッコミが何度も繰り返される。

絶望的にセンスがない。
ケロロ軍曹におけるナレーターはアニオリの要素として
笑いを後押ししていたのだが、今作におけるナレーターは
後押しどころか作品全体を薄ら寒いものに仕上げている。

ナレーターというよりは「オーディオコメンタリー」を
聞いているような感覚だ、本編を見たうえで、
オーディオコメンタリーとして聞くなら問題ないが、
本編中にゴリゴリに介入してくるオーディオコメンタリーが
最悪でしか無い。

ナレーターを担当されていた「藤原啓治」さんが亡くなられており、
今作では「シソンヌ」の長谷川さんが起用されている。
彼に罪はない、アドリブでナレーターのセリフをやっているわけではないだろう、
このナレーターのセリフ1つ1つが恐ろしく滑っており、
介入してくる頻度も多すぎるせいで笑いが笑いにならない。

藤原啓治さんの変わりとして「シソンヌ」の長谷川さんを起用する。
この判断をした総監督やプロデューサーが最悪だ。
いくらでもプロの声優さんは居るのに、あえて芸能時声優を
亡くなった声優の後枠にねじ込んでくるなど最悪でしか無い。

説明

ケロロ軍曹というのはもう、何年も前の作品だ。
そんな作品の久しぶりの映画に見に来る人の多くは
「当時」のファンだ。それがメイン層なのは揺るがないだろう。
16年前だったら子供も親といっしょに見に来ていたかもしれない、
しかし、今、ケロロ軍曹を知る子供はほとんどいないはずだ。

それなのに、この作品はなぜか「新規層」に配慮した説明が多く入る。
ケロロ軍曹が地球に訪れた流れから、各キャラクターの名前と紹介が
新しいキャラクターが出るたびにナレーションで挟まれる。
そのせいで恐ろしくテンポも悪い。

ケロロ小隊の面々、人間たち、多くのキャラクターの名前と
紹介を入れまくるせいで無駄に尺を使ってしまいテンポが悪くなる。
これでケロロ軍曹の初の映画化だったり、16年前なら
子供や新規層を意識した説明ということで納得できなくもない。

しかし、今は令和で2026年だ。
ケロロ軍曹を見に来るのはかつてのファンであり、大人だ。
それなのに何故か新規層と「子供」を意識した説明やセリフがかなり多く、
ターゲット層を製作が間違えてるんじゃないか?と思うほどズレている。

ストーリー

後述する欠点がなくとも、この作品の評価は低かっただろう。
16年ぶりの映画、旧声優陣での最後のケロロ軍曹。
そんな「記念」作品であり有終の美を飾るはずのさくひんだ。

しかし、この作品のストーリー自体が有終の美を飾るレベルではない。
いつもの日常を過ごすケロロ軍曹たちの前に、
謎のアルデルというキャラが開発したロボットが現れる。

各地で様々なロボットが出てきて、そんなロボットをケロロ軍曹たちが
対処したりしなかったりしながら、謎のアルベルの正体が終盤に分かり、
アルデルたちと戦った後、いつもの日常に戻る。
これ以上でもこれ以下でもない。

映画オリジナルキャラである「アルデル」たちの掘り下げも薄く、
彼らの設定やキャラクターデザインなどは悪くないが、
後述する要素ばかりに尺をとられ、
アルデルたちのキャラクターを掘り下げきれておらず、
結果的に薄いストーリーに仕上がっている。

パロディ

作品全体が薄くなってる最大の原因はパロディの多さだ。
序盤から妖怪ウォッチのパロディキャラがでてきたかと思ったら、
進撃の巨人やエヴァンゲリオン、ウルトラマンセブン、
仮面ライダー的な敵やプリキュアなど、とにかく盛りに盛り込みまくっている。

アルデル達が開発したロボットが色々な作品のキャラになっていて
各地でケロロ軍曹を襲うという要素ではあり、
このパロディがなぜパロディになっているかなどの説明も一応はある。

しかし、根本的にこのパロディがパロディになっていない。
妖怪ウォッチなどほぼそのままであり、ウルトラマンセブンは
「影」で隠しているもののゼットンとともにほぼそのまま出ている。
進撃の巨人は巨人がサウナのおっさんみたいになっていたりするのだが、
だからなんだ?というほどパロディがことごとく滑っている。

パロディはケロロ軍曹の十八番だ。
ただ、そのパロディがあまりにも多すぎる上に、
そのパロディの中で色々なケロロ軍曹のキャラを出してワチャワチャさせて、
グダグダすぎる展開の中で笑いが一切おこらない。

根本的にセンスがない。
おそらく「福田雄一」総監督がパロディした作品に対して詳しくないのだろう。
妖怪ウォッチも進撃の巨人もウルトラマンセブンもエヴァも
なんとなく有名な要素や設定や台詞を知っているだけ。

そんな上っ面なパロディになっているせいで面白みが薄い。
ケロロ軍曹といえば「ガンダム」だ。
その十八番なガンダムパロディが本当に浅い上に薄い。
おそらく福田監督はガンダムに対して興味もなければ知識も薄いのだろう。

令和のケロロだからこそのガンダムパロディは一切無く、
赤いザクとガンダムを出すだけだ。
ちらっとクスィーガンダムが映っていたりもしたが、
ガンダムを始め各作品に対する情報や知識語りておらず、
上辺だけのパロディで終わっており笑いに繋がらない。

それなのに長い。
ケロロ軍曹なんだからパロディを入れておけばいいだろうという
雑なパロディの数々はつまらないどころか怒りが湧いてくるほどだ。

唯一笑えたのはプリキュアパロディくらいであり、
これは「ケロロ軍曹」たちがプリキュアの姿になるという
唯一ケロロ軍曹らしいパロディだったからかもしれない。
福田監督がやるパロディとケロロ軍曹のパロディは違う、
それが徹底的にズレまくっているのをひしひしと感じてしまう。

私物化

本作品の最も最悪なところは福田監督による作品の私物化だ。
福田監督は以前にも「聖☆おにいさん」の映画で、
聖☆おにいさんに全く関係のない自身の映画「女子ーズ」の
キャラクターを唐突に何の脈絡もなく出すという意味不明なことをしていた。

そんな前科のある福田監督だが、今作で前科ニ犯となった。
今作では「勇者ヨシヒコ」と「変態仮面」と「実写銀魂」のキャラがでてくる。
すべて福田監督が手掛けた実写の作品だ。
そんな実写の俳優陣をわざわざ呼びつけて実写だった彼らをアニメキャラにして
声優として演じさせている。

意味がわからない。
妖怪ウォッチや進撃の巨人は百歩譲って「パロディ」ということで飲み込める。
だが、勇者ヨシヒコと変態仮面と銀魂はパロディではない、
作品そのもののキャラクターが何の平然もなくいきなり出てきて、
小ボケを飛ばしていなくなる。

千歩譲って「銀魂」はアニメの放送時期なども被っており、
まだ理解できる部分がある、だが、銀魂は銀魂でもアニメの銀魂だろう。
「実写の銀魂」をあえてアニメ化させてケロロ軍曹の
作品に出す意味が本当にない。

1億歩譲って変態仮面も理解できなくはない。
彼が登場するシーンは仮面ライダー的なパロディ敵が現れたシーンであり、
そこに仮面ライダーではなく変態仮面が現れた!という
ネタならまだ理解できる、だが、そういう感じではなくサラッと出てくる。

勇者ヨシヒコに関しては1兆歩譲ろうが意味不明だ。
3作品あわせて10分くらいしか登場シーンはないものの、
銀魂は終盤の盛り上がるシーンでちょこちょこちょことと
意味不明なタイミングで唐突にでてくる。

勇者ヨシヒコと変態仮面はケロロ軍曹たちの目の前にでてくるのだが、
銀魂に限ってはケロロ軍曹たちの前にもでてこない上に絡みもない。
何のためにこの3作品を無理矢理ねじ込んだのか本当に意味不明だ。

インタビューなどによると、以前から
「福田監督作品アベンジャーズ」のようなことをしたかったようで、
プロデューサーに相談した所OKが出たらしいが、
それを「ケロロ軍曹」でやる意味は一切ない。

本当に何もかも最悪な作品だった。

総評:最悪すぎる2026年ワースト1映画

全体的にみて酷すぎる作品だ。
16年ぶりのケロロ軍曹の映画、旧声優陣のラスト、
そんな有終の美に丁寧に丁寧に泥を塗りたくったような作品だ。、

ケロロ軍曹に作画を求めるのもおかしな話ではあるが、
戦闘シーンの数々はそれなりに気合が入って描かれている一方で、
一部の作画やシーンの使い回しはかなり目立つ。
キャラクター描写に関しても、久しぶりに見たという部分もあるかもしれないが、
一部のキャラのセリフや動かし方にかなり違和感がある。

ただそういった細かい部分が一切気にならなくなるほど、
つまらなすぎるうえにグダグダなパロディパートで埋め尽くした
序盤から中盤までは嫌気が差すほどのつまらなさがあり、
中盤からの福田監督アベンジャーズの数々には強烈な嫌悪感が生まれる。

福田監督アベンジャーズをやりたいのは別にいい、
しかし、それがオリジナル作品ならばだ。
わざわざケロロ軍曹でそれをやる意味は一切無く、
結局、作品の私物化にすぎない。

そんな作品全体を最悪なナレーションで彩り、
最初から最後まで不愉快な気分になる映画だった。

個人的な感想:ウィルス

もはや福田監督はウィルスのような監督だ。
どんな作品も多かれ少なかれ福田ウィルスが忍び込み、
福田ワールドで染め上げる。

サカモトデイズなど原作の人気などでウィルスに抵抗できる作品もあるが、
ケロロ軍曹の場合、古い作品なだけにそんなウィルスに
抵抗しきれなかったのだろう。

言い方を変えれば客寄せ要素が福田監督にはある。
今作では主題歌を「あのちゃん」が担当し、
シソンヌの長谷川、スザンヌ、アイドル、山田孝之、木南晴夏、
ムロツヨシ、佐藤二朗、宅麻伸、鈴木亮平、小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、
中村勘九郎、柳楽優弥、吉沢亮が登場している。

芸能人を起用した際の「宣伝効果」を重要視している
プロデューサーならこれほどありがたい監督はいないだろう。
ケロロ軍曹だけでは人を呼ぶのは限界がある、
そこでゲスト声優であり、福田監督の人脈を活かした
映画にしようと思ったのかもしれない。

そう考えると最大の原因はプロデューサーかもしれない。
福田監督は求められた仕事をしただけとも言えるのだが、
次にどの作品が「犠牲者」になるのかと考えると
震えるしか無い。

自分が大好きな作品が、思い出のあの作品が、
いつか福田ウィルスに侵されるのか….

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