早い!安い!旨い!まさにイタリアンなアニメ「ピアシェ〜私のイタリアン〜」レビュー

評価★★★★☆(61点)全12話

あらすじ 色とりどりの料理を提供するイタリア料理店、トラットリア「フェスタ」。女子高生・七瀬萌里菜は、そこで出会った個性溢れる面々と過ごすうち、料理の世界に興味を持ち始める。引用 – Wikipedia


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早い!安い!旨い!まさにイタリアンなアニメ

原作はComicoで連載中の漫画作品。
監督は桜井弘明、制作はゼロジー。
1話3分ほどの短編アニメ。

見出して感じるのは「あぁ!3分アニメだ!」ということが実感できる
登場人物たちの異様なまでの早口(笑)
キャラが喋ってても構わずにかぶせてセリフを言うあたりは
3分アニメだからこそのつめ混み具合を感じる。

キャラクターデザインもやや独特だ。
少女漫画のような目の大きさと「緑」というヒロインの髪の色など
やや癖がありギャグタッチなキャラデザに変わるシーンの作画の簡素具合など、
3分アニメ特有の「予算の無さ」もひしひしと感じる。

ストーリー的にはわかりやすい。
女子校生がイタリアンレストランでバイトを始める、そんな彼女の日常。
以上だ(笑)
ひねりや特殊な設定など一切ないシンプルイズベストな日常ものであり、
程よいギャグと日常ストーリーを楽しむ作品だ。

1話3分だからこそテンポが良すぎるくらいにストーリーが展開し、
起承転結のすっきりした話を毎話繰り広げる。
これが15分や30分アニメなら明らかに間延びしそうな内容だが、
3分という尺に押し込めることによって登場人物たちの早口が
妙に癖になるコメディ溢れる雰囲気を醸し出しており、
そんなに笑える内容ではないはずなのに笑えてしまう。

エンディングも妙に凝っており、3分アニメなのに毎回違う。
毎回歌うキャラクターと歌詞が違い、
歌詞はイタリアン料理のレシピになっている。
3分アニメのエンディングなど会ってないようなものが多い中で
こだわりを感じる要素だ。

全体的に見て妙に癖になる作品だ。
深いストーリーや強いラブコメ要素などはない。
ほどよい日常ストーリーとほんのりとしたラブコメ要素、
そこにやや誇張したキャラ付けされたキャラクターたちのギャグが
絶妙なバランスで「面白さ」になっており、
その面白さを3分という尺の中に詰め込んで叩きつけられるような作品だ。

ヒロインのギャグシーンにおけるキャラデザも
丸顔ちっくで面白く、最初は手抜きかな?と思うようなキャラデザに見えたのだが、
このギャグキャラデザが面白さを絶妙に後押しししている。
一周回って可愛くも見えてくる。

割りと男性キャラが多く女性向けにも見える作品なのだが、
決して女性向けでも男性向けでもない。
特に性別を選ばず誰でも一定以上は楽しめる。
そういった意味では貴重な作品だろう。

短編アニメだが「料理」の作画だけは本当にきちんとしており、
予算の少なさなども感じる部分はあるものの、
作品の根幹に有る「料理」というものに対するこだわりを感じるのは
アニメの中の料理描写が好きな私にとってはツボだった

絵柄から見てない方も多くいると思うが試しに1話だけでも見てほしい。
早口なギャグとイタリアンレストランでの日常描写、
いつのまにか愛着が湧いているキャラクターたちに癒やされるだろう。