評価 ★☆☆☆☆(12点) 全12話
ティザーPV│2025年秋 TVアニメ『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
あらすじ かつて女神が創りし9つの種族。その中でもっとも弱く、嘲笑される存在──人種(ヒューマン)。人種の少年・ライトは幸運にも9つの種族で編成されたパーティー『種族の集い』に迎えられ、幸せなひと時を過ごしていた。。 引用- Wikipedia
いいからガチャ回せよ!
原作は小説家になろうで連載されている小説作品。
監督は桜美かつし 、制作はJ.C.STAFF
タイトル長すぎ
もうタイトルの時点で見る気がしない。
ラノベ原作アニメや小説家になろう原作のアニメはタイトルが長い傾向にあるが、
これはもう長すぎだ。やりすぎといってもいい。
多くの人がこのタイトルの長さで萎えてしまうことだろう。
なろう系のタイトルの長さは、小説家になろうというサイトの特性上、
「目立つ」ため「わかりやすくする」ためなのはわかるのだが、
それにしても度を過ぎている。
記号なども含め80文字もあるのは異常としかいいようがない。
とある方が調べた情報によれば、この作品よりも長いタイトルの作品が
10作品ほど存在するようだが、アニメ化した中ではおそらく最長だろう。
もうタイトルの時点でお腹いっぱいだ。
追放
例によって、この作品もなろうらしさ全開だ。
この作品の世界には複数の種族が存在し、主人公はヒューマンとして蔑まれている。
レベルという概念、そしてスキルという名のギフトという概念があり、
それぞれが特別なギフトを持っている。
主人公は「無限ガチャ」というギフトを持っているのだが、
そのスキルで出るのはゴミのようなものしか無い。
冒険者を目指し上京し、冒険者になるものの日銭を稼ぐのがよっぽどの日々だ。
そんな中で「種族の集い」という多種族パーティーに拾われる。
種族による差別が当たり前の中で、そんな差別をしない
パーティーメンバーを主人公は信じていたのだが、
「奈落」という最難関ダンジョンで唐突に裏切られ追放される。
実は彼らは「奇妙なギフト」をもつ主人公を「マスター」という
存在と疑い、その調査のためにパーティーに入れていただけであり、
マスターではないと判断した結果、彼を追放することになる。
パーティーメンバーに襲われた主人公は必死に逃げた結果、
奈落の底へと落ちることになるというところから物語が始まる。
いわゆる追放ものであり、その追放理由として
種族による差別意識や、謎のマスターという設定で裏付けしているが、
特に新鮮味のようなものはない。
ガチャ
奈落の最深部に落ちた主人公はレベル1000のモンスターを前に
「無限ガチャ」を発動した所、SURのキャラクターを引き当てる。
ちょっと見る気が失せる展開だ(苦笑)
あまりにも都合が良すぎる展開で、更に召喚したキャラは主人公に
絶対服従で好感度もMAXだ。
名前を教えるだけで頬を赤らめ、絶対に忠誠を誓い、主人公のためならば死んでくれる。
まるでソシャゲの世界のようにレア度という概念が存在し、
しかもレベルは「9999」だ(笑)
子供が考えたような数字の設定は無意味でしかない。
主人公のギフトは「魔力の濃度」によって排出される確率やランクが違う。
地上では魔力の濃度が薄いせいでゴミカードしかでないが、
奈落という場所では高ランクがでやすい。怪我の功名だ。
仲間に裏切られ奈落のそこに落ちたからこそ、
ガチャの可能性に気づくことができたが、裏切られなければ
一生主人公は雑魚冒険者のままだったかもしれない。
主人公が別に努力したわけでもないのにレベル9999の仲間をえて、
そんな仲間に鍛えてもらい、復讐を誓う。
回しまくる
主人公のギフト、無限ガチャに制限のようなものもなく、
余計につまらなさがましている。
無限に課金せずに出来るガチャなどガチャの面白み、射幸心がわかない。
ガチャというものを主軸に置きながら、ガチャの面白さがないのは致命的だ。
2話になると無限ガチャで出しまくった主人公に忠実なレアカード達が
頭を垂れて大量に並んでいる。
あっという間に3年の月日が経過し、大量のモブキャラとともに
奈落で国のようなものを立ち上げており、
いつの間にか強いカードも排出されている。
2話の時点で知らないキャラが大量に出てきても、
何の思い入れもなく、ソシャゲ原作アニメでもないのに、
ソシャゲ原作アニメでも見てるかのようなキャラ描写の浅さが目立つ。
凄まじい虚無感だ。
あっという間に3年の月日が経過してしまったことも致命的で、
その3年間の間に主人公のレベルも9999になっている(苦笑)
そこに至るまでの過程が見たいのに過程をあえて排除している。
そのせいで没入感のようなものが生まれない。
2話はせめても「キャラ」を掘り下げるために
日常シーンを描いているのだが、ものすごくどうでもいい。
この作品は復讐ものであり、主人公が自らを追放した多種族に
復讐をするのがメインストーリーだ。
それなのに序盤の2話でまったり日常回をやられても意味がない。
一人目の復讐
ようやく3話で復讐が始まる、復讐は一人ずつであり、
8人もいるため、1クールでは二人しか復讐は進まない。
テンポがあまりにも遅い。いざ復讐が始まっても面白くなるわけでもない。
種族の集いのメンバーはこの世界ではハイレベルな存在だ。
種族ごとにレベルの格差があり、ヒューマンはレベル100程度、
だが、そんなヒューマンよりも他の種族のほうがレベルは高く、
最初の獣人は150、次のエルフは500程度だ。
ここでタイトルを思い出してほしい。
「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」
である。
つまり主人公も主人公の仲間も9999だ。相手にすらならない。
主人公はカードを使って戦うのだが、150程度の相手に対して
9000のモンスターを召喚したりしてイキりまくる様は滑稽だ。
これだけのレベル格差がある状況では面白みが一切ない。
そもそも主人公が「ギフト」を使うシーンは1話以外にない。
2話までのスキップされた3年間の間にガチャを引きまくって、
レアなカードをストックして、そのカードを状況に合わせて使っている。
ガチャという基本的なこの設定すら使い余している。
冒険者
ここまで圧倒的なレベル差があるのに、なかなか復讐は進まない。
3話でようやく一人復讐を済ませたと思えば、
4話では冒険者になってマスターとはなんなのか、自分や、
自分の村が狙われたのはなぜなのかという調査する。
正体を隠して仲間とともに冒険者ランクを上げてーという
どこぞのオーバーロードでも見たような展開をやっている。
冒険者としてガチャから出た二人の仲間を従えているのだが、
この二人に関してもろくに掘り下げがない状態で
主人公大好き!状態なためキャラの魅力もない。
そんな冒険者としてダンジョンに挑戦して新人パーティーを助けたり、
性格の悪いエルフと戦ったりするのだが、メインとなる復讐が全く進まない。
恐ろしいほどに話のテンポが悪く、メインストーリーが進まない。
異常にテンポが悪い作品だ。
1話をみたあとに3話を見て、そのあと4話から7話くらいまで飛ばしても
何の問題もないようなストーリー構成になっている。
実質メインストーリーといえるのは1話と3話しか序盤から中盤にはない。
二人目
8話からようやく二人目の復讐が始まる。
その復讐のお膳立てが異様だ。
一人目は自分を追放した場所に呼び出すという展開で
1話だけだったため気にならなかったのだが、
二人目になると、わざわざ塔をたてて、そこにおびき寄せている。
復讐の舞台を整えているというのはわかるのだが、
舞台が整うまで時間がかかりすぎだ。
この舞台を整えるために大量のガチャ産キャラがでてくる、
新キャラが終盤でどんどんでてこられても、
既存のキャラでさえ掘り下げができていないため、余計にキャラが薄まるだけだ。
しかも敵もぽっと出の敵キャラのため、
よく知らないキャラとよく知らないキャラ同士が戦うシーンを見せられる。
お膳立ては異様に時間をかけるのに、いざ本番になるとサクサクとした
戦闘シーンで終わってしまうため、物足りなさが残る。
俺達の復讐はこれからだ!
いざ二人目を目の前にして復讐をしようとしても、
いまいち主人公の「9999」感がない。
相手も3千レベルくらいだからなのかもしれないが、それでも数千の差がある。
それなのにグダグダと戦闘しており、
自分にダメージを与える伝説の武器みたいなので戦う始末だ。
結局、復讐は二人で終わり、マスターとやらも謎のままだ。
1クールでほとんど話が進んでおらず、
これで2クール、分割2クールなら話は多少は違ったかもしれないが、
そうではなく、2期も決まっていない。
タイトルの時点で見る気が失せていた作品だったが、
見ても、続きが見たいとは思えない作品だった。
総評:タイトルの時点で見る気がしない
全体的に見て作画のクオリティはそれなりに高く、
声優もベテランが多いのだが、ストーリー構成やキャラ描写が死んでいる作品だ。
特にストーリー構成、話のテンポの悪さは致命的であり、
1クールで二人しか復讐しておらず、メインストーリーに関係ない話が
あまりにも多い。
おそらくこれ以上先まで話を進めると区切りが悪く、
区切りがいいところが、二人目の復讐を終えたところだからこその
ストーリー構成なのはわかるが、そのための余計な肉付けが多すぎて、
2話の時点から話の蛇足感を感じてしまう。
1話から2話で3年の月日が経過をしていることも致命的で、
その間に主人公のレベルは9999になり、仲間も大勢増えている。
その過程を描かないため、大量のガチャキャラの印象が殆ど残らず、
終盤になっても「誰?」と思うキャラが「誰?」と思うキャラと戦っている。
物語の主軸、設定の根幹たる「ガチャ」も作中で引くシーンは1回しかなく、
ガチャという要素すらうまく使いこなせていない。
もう少し話が進めば主人公たちと同じレベルの敵などもでてきたり、
マスターとやらの存在も少しは明らかになるのかもしれないが、
1クールの時点では非常に厳しい作品だ。
かといって続きを見たいとも思えない。
1つ1つの復讐もお膳立ては丁寧にするくせに、
いざ復讐となると消化不良な感じが強く残り、
ずーっともやもやしてしまう。
なろう系作品は評価に関係なく2期をやることが多いのだが、
この作品は果たして2期が制作されるのだろうか……
個人的な感想:神
なによりもきついのはガチャキャラたちの主人公の呼び方だ。
シスプリよろしく、一人一人呼び方が違うのだが、
その中の一人が「ライト神」と呼んでいる(苦笑)
自分で出したガチャのキャラが自分を「神」と崇め奉る。
ちょっと痛々しい恥ずかしさがある。
作品全体のこういうノリについていけず、
テンポの悪さもあいまって、その嫌悪感が積み重なってしまう作品だった
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