「ヤマノススメ おもいでプレゼント」レビュー

評価 ★★☆☆☆(25点) 全28分

あらすじ 天覧山、高尾山、三ツ峠と、これまでに登った山と思い出が詰まった写真を見ていたあおいとひなた。引用- Wikipedia

ファンからの露骨な資金回収

本作品はヤマノススメのOVA。
監督は山本裕介、制作はエイトビット。
2期は2014年の夏アニメであり、本作品は4年ぶりの作品となる。
OVAだが劇場公開された。

丁寧な序盤


引用元:(C)しろ/アース・スターエンターテイメント/「ヤマノススメ おもいでプレゼント」製作委員会

前期から4年たってることもあり、
序盤は「キャラ紹介」とこれまでのお話の描写に徹底している。
だが、このOVAをみる人は1期や2期を見たファンだろう。
そう考えるとOVAという限られた尺の中でこの説明は居るのか?と感じてしまう。

OVAとはいえ劇場公開されて居る作品だ。しかも尺は30分しかない。
余計にこの説明描写は不要だっただろう。

2話構成


引用元:(C)しろ/アース・スターエンターテイメント/「ヤマノススメ おもいでプレゼント」製作委員会

30分尺ではあるが2話構成になっている。
1話目は「ここなちゃん」の幼い頃の母親との思い出、
2話目はひなたとあおいの幼い頃の思い出が描かれる。

原作にはないオリジナルエピソードだが、
これが明らかに「オリジナルエピソード」であることがわかるほど、
可もなく不可もなくな話だ。

これがTVアニメの中で描かれる1話なら
「いいお話だったね~」と思える話ではあるが、
わざわざ「OVA」にして劇場公開するほどのレベルの話ではない。
はっきりいって特典映像レベルだ。

ヤマノススメという作品を好きならば楽しめるが、
好きでも、よっぽどのファンでなければ物足りなさを感じてしまう。

見ごたえのない映像


引用元:(C)しろ/アース・スターエンターテイメント/「ヤマノススメ おもいでプレゼント」製作委員会

淡々と景色を見せられ、淡々と思い出が描かれる。
映画館というスクリーンを意識した構図はあるものの、
あくまでも「日常描写」であり、山に登るわけでもない。

山の景色を劇場のスクリーンいっぱいに映すようなシーンが有るならば、
劇場で公開する意味もあったかもしれないが、
そういったシーンがなく、あえて劇場公開した必要性を感じない。
せっかくの劇場スクリーンで上映できる機会なのだから、
きちんと「山登り」をしてほしかったと感じてしまう内容だ。

総評:資金回収


引用元:(C)しろ/アース・スターエンターテイメント/「ヤマノススメ おもいでプレゼント」製作委員会

全体的に見て残念なOVAだ。
これが劇場公開をしないOVAか、もしくは特典映像ならば納得できるが、
わざわざ「劇場で公開」しておいてこの内容の薄さは流石に厳しく、
せっかくのヤマノススメファンの期待を裏切るような内容だ。

肩透かしといってもいいかもしれない。
わざわざ映画館に足を運び「1300円」の券を買って、
尺は30分、描かれる内容は可もなく不可もなくな話だ。
OVAのせいかお風呂シーンで肌色なシーンはやや目立つものの、
そこまで過激な描写ではない。

3期をやるためファンからの「資金回収」をするために、
上映したような感じのある作品だ。
よっぽどのファンでなければ楽しめない作品になってしまっているのは
残念だ。

個人的な感想:同じOVAでも…


引用元:(C)しろ/アース・スターエンターテイメント/「ヤマノススメ おもいでプレゼント」製作委員会

「ご注文はうさぎですか??」もOVAを劇場で上映したが、
あちらは同じ値段でも60分もあり、ストーリーもきちんとしていた。
しかし、全く同じ値段で30分でストーリーも微妙というのは
色々と残念でしか無い。

最近、OVAを劇場先行公開する作品も増えたが、
最低限「映画の料金」に見合う出来栄えにしてほしいところだ。
ファンからの資金回収手段としてはいいのかもしれないが、
ファンのそんな熱意を裏切ってはいけない。