IS<インフィニット・ストラトス>

評価/★★★☆☆(59点)

IS<インフィニット・ストラトス> 評価

全12話
監督/菊地康仁
声優/内山昂輝,日笠陽子,ゆかな,下田麻美,花澤香菜ほか

あらすじ
女性にしか反応しない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」、通称「IS」(アイエス)の出現後、男女の社会的パワーバランスが一変し、女尊男卑が当たり前になってしまった時代。 主人公の織斑一夏は、自身が受ける高校の入学試験会場と間違って、IS操縦者育成学校「IS学園」の試験会場に入室。そこにあったISを男性でありながら起動させてしまったため、IS学園に入学させられてしまう。 「世界で唯一ISを使える男」である一夏は、彼以外が全員女子のIS学園生徒達にとっては興味の的。様々な出会いや再会を通し、一夏の前途多難な日常と、ISを巡る戦いの日々が始まる。

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転校生は一人まで。

原作はライトノベルな本作品。
原作者はアリスソフトという有名なエロゲー製作会社の元ライター。

基本的なストーリーはロボットラブコメ。
女性にしか動かすことができないISという兵器、
主人公はなぜか男性で唯一ISを動かすことができ、そのせいで
女性ばかりのIS学園に入学してしまう・・・という感じだ。

一話、冒頭から激しい戦闘シーンが流れる。
非常に質の高いアクションシーンとCGは観ていて清々しく、
今後のシーンに期待を持たせるという意味では十分すぎる魅力をひめており、
あのシーンで今作品の世界観に「ぐっ!」と引き込まれる

ただその後は少し肩透かしを食らう。
流石元エロゲー脚本家というべきか、
テンプレートをはるかに超えるハーレム設定は驚くしか無いだろう(笑)
なにせ主人公は本来女性しか動かせないはずの兵器ISを男で唯一動かすことができ、
その養成学校に通うことになる、当然、主人公以外は女性ばかりの状況だ。

本作品で男性の登場人物というと主人公の友達一人がちょっと出てるくらいで
99.8%女性のような状態だ。
この男の夢&まさにギャルゲー状態でストーリーは進行する。

一話に限って言えば、かなり説明口調が多く、
世界観の導入としてはいいのだが説明が少し多すぎるうえ、
主人公はISに関する知識を0にすることでボケと世界観の説明を一緒にしてるのはわかるが
かなりわざとらしい部分はある。
だが、この説明過多は話が進めば進むほどなくなってくるので逆に説明不足な点が多い。

特に4話のストーリーに関しては説明不足が多すぎて、
何の説明もなしに主人公機の後ろから砲弾ぶっぱなしてエネルギー変換されてたり
扉ロックされてて助けにはいけないはずなのに助けに行ってたりと
状況が非常に分かりにくく、敵との決着もカットされているため、どうなったの?という感じが強い。
おそらく設定はあるのだろうがそれがセリフとして喋ってくれないため
非常に唐突な展開に見えてしまう。

更には主要な登場人物の設定も凄い。
なにせ本作品には主人公の幼なじみが二人も出る(笑)
その他にもヒロインが3人おり、
5人のヒロインと主人公が中心となってストーリーが展開するが、
基本的に全員が主人公好き好き状態だ。

ハーレムものとしてはある意味で優秀ではあるが、
主人公に好意を抱くきっかけが曖昧かもしくは幼い頃より好きなので、
もう少し練って欲しいと思ってしまう点や、
あるヒロインに至っては、一話の段階で主人公にきつくあたってたのに
2話の終盤ではすでに主人公に惚れている(笑)
あまりにも「ちょろい」ヒロインが多すぎる。

ついでに言えば、ヒロインたちが登場するきっかけもかなり雑だ。
なにせ5人中3人が転校生という無茶苦茶な設定、
別に他のクラスにいたって設定でもいいような気もするのに何故か転校生にこだわる、
作者は転校生&幼なじみマニアなのだろうか?

だが、欠点ばかりではない。
出てくるキャラクターは流石元エロゲー脚本家ともいうべきか、可愛すぎる。
ある意味でストーリーや突込みどころが多く、弱い設定の数々がどうでもよくなるくらいに
魅力的なキャラクターが多く、見事に欠点を覆い隠している。

特にシャルロット・デュノワ、この子はやらかしてくれました。
声優さんが花澤香菜さんという効果も大きいのですが、動きや表情、行動や言動が
今季最大といってもいくらいに可愛かった(笑)
明らかに彼女だけ優遇されたシーンの数々は余計に彼女の魅力に取り憑かれる要員になっていた

本作品の魅力はキャラクターだ、それ以上でもそれ以下もでもない。
5人いるヒロインや先生達やクラスメイトなど、
男なら誰かしらに惹かれてしまうほど魅力的に描かれており、キャラクターの動きも悪くない。
後半若干作画が崩れてしまったことが残念でならないが、
それでも数々のイベントやラッキースケベ、セクシーシーンの数々はキャラに惹かれるポイントだ

なにせ一緒にオフロに入ったり、下着をずりおろしたり、唐突にキスされたりと(笑)
何の脈絡もなく発生するイベントの数々は笑って萌えるしかないw
ギャルゲーや萌えアニメは好きな方にはぜひおすすめしたい、必ず惹かれるはずだ。
(BDは作画修正、及び乳首や裸などのサービスシーンも多い)

ただその分芯となるストーリーは設定に突込みどころが多く、
内容的にも唐突な展開が非常に多い。
都合のいい展開も多く、戦闘の流れも無理に「主人公にとどめをささせない」感じが多く
戦闘の結末ですっきりするものが少ない。

また敵となる存在もあやふやで、ストーリー的にどういう方向に持って行きたいのか謎だ
陰謀や明確な敵を作ってロボットバトルでいくのか、
それとも競技用というISの設定を生かし世界大会などに持っていくのか、
それともいつまでもラブコメだけやってるのか・・・
方向性が現在のところ定まっておらず、ふわふわ・・・とした感じが強い。

ただ、その方向が定まってないからこそストーリーの中にいるキャラクターの可愛さが目立ち、
更に派手な戦闘シーンで魅力あふれるキャラが動き戦う。
そして主人公が主人公らしくヒロインのピンチを救う展開は
ストーリーは弱いものの「ストーリー展開」自体は悪くなく、非常に見やすい。
変なシリアスや重い設定もあまりないため、ロボットアニメでありながら萌えアニメである
この作品の特徴をよく活かした出来栄えになっていた。

全体的にストーリーの弱さをキャラクターの凄まじい魅力で補っている作品だ。
ロボットアニメとみると普通、萌えアニメと見ると佳作といえる作品だろう、
声優さんの演技とキャラクターデザインがストーリーの欠点を見事に覆い隠していた。
おそらく、制作会社によってガラッ!と雰囲気が変わりそうな作品だ。
今回は制作会社やスタッフが優秀かつ原作の魅力であるキャラクターを存分に押し出し、
結果成功したが、別の制作会社ならどうなっていたか・・・w

個人的には変にこったストーリー展開をせず、
ハーレムラブコメでIS競技大会でロボットとグリグリと動かしつつ萌え萌えな感じな方向に
もっていけば、もっとすっきりとしたストーリー展開になると感じる。
主人公の秘密や謎の敵など「余計な要素」が多く、
素直に楽しみづらい部分があるのは残念だ。

高い評価はできないが、萌えアニメやギャルゲーなどが嫌いな方は以外は十分に楽しめる作品だ