安彦良和・板野一郎 原撮集

2014年12月5日

評価/★★★☆☆(59点)

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これぞアニオタ、これぞアニメマニア。恥じるなかれオタク魂。

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の一本、
監督は庵野秀明、製作はスタジオカラー
5作品目にしてようやく「庵野秀明」監督が出てきたが、
作品はある種、「彼らしい」作品だ(笑)
作品はこちらからみることができる
http://animatorexpo.com/gensatsu_gundam/

この作品は題名通り、
安彦良和・板野一郎という2人のアニメーターの「原画」集だ。
「機動戦士ガンダム」中で2人が担当した原画を
実際のアニメのシーンと「原画」で比較しつつ流れる。
これは非常に面白い試みだ

「このシーンは原画だと実際はどうなってるのだろう?」という
アニメオタクのあくなき純粋な探究心という名のマニアックさを
「1つの作品」として構成している。
左半分と右半分を交互に見つつ1つのシーンを眺める。

はっきりいってこの面白さを「面白さ」と感じるかどうかは難しいところだ
マニアックするギル内容は人を選びまくり、
ガンダムという作品を知らないと盛り上がりにくい部分も大きい
だが、ガンダムという作品が好きで安彦良和・板野一郎の2人が好きならば
思わず「お・・おぉ・・・」と感嘆の声を上げたくなるシーンが多い

原画を見ながら実際のシーンを見るというのは貴重な経験だ
そんな貴重な経験を味わうことができるのがこの作品だ
原画の「完成度」の高さはシーンによってはアニメのシーンよりも
「魅力」を感じるほど二人の巨匠の圧を感じる原画だ
純粋に見た後に不思議な充実感と「すごかった」という感想が浮かんでくるはずだ

全体的に見て非常にマニアックな作品だ。
だが、このマニアックさが庵野秀明」監督そのものであり、
この「マニアックさ」が作品としての面白さと作品で伝えたいことが強く伝わる。
自分のマニアックな部分を言葉ではなくアニメとして作品として世に出している
極論を言えばこの作品は「オタクトーク」のアニメ化だ

しかし、安彦良和の原画の美しさといえばいいんだろうか。
フィルムにして色を塗りあげて実際に動くシーンで
はっきりいって「劣化」してしまっているのを感じるほど原画の完成度が高過ぎる。
あの原画をそのままアニメにする技術がなかったというより、
安彦良和の才能が高すぎて回りがついていけなかったのを感じてしまう。

そして板野一郎氏が手がける戦闘シーンの
「弾道」「爆破」「ビームサーベル」の原画の圧、
はっきりいってアニメではそれを100%表現しきれていない
原画の圧倒的な「力強さ」はちょっと衝撃的だ

マニアックなマニア向けな作品ではあるが
安彦良和氏・板野一郎氏の二人が好きならば見て損はない作品だ