アニメコラム

【10年前】2014年冬アニメを振り返ろう!百合はいいぞ?!んだよ意味がわかんねぇ!【魔法戦争】

2014年冬アニメ アニメコラム
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2024年になってはや3ヶ月、2024年冬のアニメも
もうすぐ最終回を迎える作品も増えてきます。
そんな中であえて10年前の2014年冬のアニメを
振り返ってみようというのが本記事のテーマとなっております。

2014年冬アニメ

2024年の冬アニメは69本以上もアニメがありますが、
2023年秋アニメが話題作で溢れかえっていた一方で、
今のところ、2024年の話題作と言えるのは
「勇気爆発バーンブレイバーン」くらいになっている感じですね。

一方で10年前の2014年冬アニメは全部で48作品でした。
10年前の段階ですでに約50作品ほど放送されており、
年間200本ペースが当たり前になってきた時代でした。

そんな48作品の中で私の印象に残っている
2014年冬アニメ今回はご紹介するコラムになります。

いなり、こんこん、恋いろは。

いなり、こんこん、恋いろは。
評価/★★★★☆(64点)全10話監督/高橋亨声優/大空直美,桑島法子,岡本寛志,池辺久美子,佐土原かおりほか全話/各話キャプ画付き感想はこちら あらすじ伏見いなりは同級生の丹波橋紅司に片想いしているが、その想いをなかなか打ち明けられない日...

この作品、知名度としては今となってはそこまで高くはないでしょう。
制作も今はなき「プロダクションアイムズ」で、
プロダクションアイムズが初めて手掛けた作品でもありました。

京都を舞台にした作品で、可愛らしい京都弁を喋る
メインキャラクターたちは妙に印象に残っています。
主人公はとある男の子に恋をしています、
しかし、そんな男の子は別の女の子に明らかに好意をいだいてます。

そんなベタとも言えるシチュエーションで
「狐」の神様が現れ「能力」をもらったことでストーリーが動き出します。
もらった能力は「変化の術」というシンプルなものです。

そんな能力をもらった主人公は、素直に好きな人と接することの
出来ない恥ずかしがり屋だからこそ、意中の相手と接するために
変化して接したり、友人を助けるためだったり変化したりしながら
物語が進んでいきます。

丁寧なストーリー展開はベタではあるのですが、
そこにキャラクター描写が光る作品でした。
特に狐の神様である「うか様」の魅力は予想外の魅力で、
最初こそ威厳のある狐の神様のように見えるんですが、
「乙女ゲーム」をいつもプレイしてらっしゃったり、
お見合いさせられそうになったりと神様の威厳などどこへやら。

そんな「うか様」と主人公の兄との恋愛模様や、
主人公の恋愛模様と成長が丁寧に描かれている作品で、
10年経っても私の中に残り続けている作品です。

ウィッチクラフトワークス

ウィッチクラフトワークス
評価/★★★☆☆(58点)

お姫様抱っこは通常、男性が女性を抱きかかえることで
成立するものですが、この作品の場合は逆転しています。
主人公がヒロインにお姫様抱っこされちゃってます(笑)

この作品はどことなく不思議な雰囲気をまとっている作品でした。
「どこにでもいる普通の高校生」な主人公、
学園には人気の美少女が居てといかにもなラノベ的な雰囲気から、
「魔女」で「ファンタジー」な世界観を見ている側も主人公をも
一気に包み込む演出は流石は水島努監督の作品です。

実は「ある力」を持っていた主人公と
主人公を守る魔女が実はクラスメイトで、
魔女に襲われながらストーリー進めていく。
展開としてはかなりベタなんですが、ストーリー進行や
演出でそのベタな部分をベタに感じさせない作品に仕上がっています。

主人公はろくに戦えないのに、ヒロインは最強。
そのせいでファンタジーアニメなのに、
ギャグアニメを見ているような感覚にもなる不思議な作品です。

「男女を逆転した」要素がこの作品の特徴でもあり、面白さでもあります。
主人公よりもヒロインのほうが背が高く、お姫様抱っこまでされてしまう始末。
ヒロインが顔を近づかせれば、顔を赤らめるのは主人公であり、
少女漫画でヒロインがやられるようなシーンを
この作品では主人公が味わっています。

物語的に1クールで中途半端なところで終わっているのが
本当に残念なところで、いつか2期がみたい作品です。

ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル

ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル
☆☆☆☆☆(7点)

「梅津泰臣」といえばオタクなら知らない人はいないであろう、
名アニメーターです。特に彼が手掛けるアニメのOPは
1度見ると強烈な印象が残る演出の数々があり、
実力のあるアニメーターとして評価されています。

そんな彼が監督を手掛けたのがこの作品でした。
1話冒頭から「梅津泰臣」という人物の作品を知っていれば、
「おぉ!!さすがだ!」と思ってしまうほどの素晴らしいカメラワークで、
女性キャラの唇をあえて映したりと、ワクワクする作品でした。

ただ、魔法が存在する世界で弁護士な主人公の物語なんですが、
事件が起こる→犯人が捕まる→主人公が弁護するという
流れを繰り返してしまい、事件自体の面白みがないため、
序盤を過ぎるとマンネリ化してしまっていました。

魔法ファンタジーをやりたいのか、弁護士ものをやりたいのか。
どっちつかずになっている感じが非常に強く、
キャラクター数は多いのにキャラの掘り下げも甘い。
中盤からは話の風呂敷を広げすぎてしまっていて、
「結局アレはどういうことだったんだ?」という感じで
終わってしまう作品でした。

「梅津泰臣」が手掛ける演出やアニメーションに浸れるという
意味では素晴らしい作品なのですが、
どちらかといえば「1話が1番面白かった」作品として
印象に残ってしまっています。

桜Trick

桜Trick
評価/★★★★☆(66点)

私は10年前の今頃までは「百合」という要素に対して
あまり好意的ではありませんでした。しかし、この作品で一変しました。
百合はいいぞ。そんな百合大好きおじさんになってしまいました。

親友同士の女の子二人、しかしながら片方の女の子が
別の女の子と仲良くしているのをみたことで「嫉妬」していまいます。
そんな嫉妬した彼女を見て「他の子たちとは絶対にしないことをしよう」と
二人は特別なこと、キスをするというところから物語が始まります。

とんでもない作品です(笑)
可愛らしい女の子たちが唐突にキス、キス、キス、チュッチュッチュッ。
この作品は毎話、かなりのシーンでキスを披露しまくっています。
隙あらばキスしてます、そんな強引さがどことなくギャグにもなっていて、
笑いながらも百合な関係性とキスシーンを楽しめる作品でした。

更にキャラクターの動きとカメラアングルのセクシーさ。
原作は4コマ漫画ですが、アニメーションになることで
「妖艶さ」が極まり、あえて脚をアップにしたり、胸のアップだったり、
カメラワークや演出にこだわることでフェチズムすら感じる
セクシーなシーンが連発しています。

ストーリーは唐突なキスまみれではあるのですが、
友情と恋愛感情の違いはなんなのかを模索し、
最初は「特別な友人」同士のキスだったのに、
1クールかけて徐々に二人の仲が深まっていき、
「友人」から「恋人」に変わっていく、その過程がたまりませんでした。

百合要素が好きな人ならばぜひ見ていただきたい作品の1つです。

ディーふらぐ!

ディーふらぐ!
評価/★★★★☆(61点)

10年前は日常アニメブームの真っ只中であり、
この作品も日常ギャグアニメの1つです。

学園一の不良として知られていた主人公が、
ある日、ゲーム制作部(仮)を覗いたことで、
ゲーム制作部(仮)に入ることになってしまう。

そんなベタともいえるストーリーではあるのですが、
この作品は独特なテンポ感が癖になる作品でした。
ギャグシーンもかなり多いのですが、ストーリーとストーリー、
ギャグとギャグ、セリフと台詞の間にちょっとした独特の間が入ることで
妙なリズム感が生まれています

そんなリズム感が不意打ちのようなギャグを生んでいました。
予想外なギャグだからこそ笑いに繋がり、
そんな予想外さはキャラクターの魅力にも繋がります。

外見的には中身も予想できるありがちなテンプレキャラが多いんですが、
そんな外見と最初の印象を「大きく裏切る」キャラクターばかり。
特に「柴崎 芦花」というキャラクターは
予想するほうが難しいキャラクターでした。

最初の印象は小さくて大人しく「花澤香菜」さんが
演じるキャラクターらしいなという印象なんですが、
その印象は話が進めば進むほどブレていきます。
萌え萌えなセリフで主人公を部活に誘おうとしたかと思えば、
ヤンデレのごとく主人公を拉致したり、そうかと思えば真面目な感じのキャラに戻る。

良くも悪くも「カオス」なキャラクターが多く、
サブキャラクターの豪華声優陣っぷりには驚きました。
福山潤、伊藤静、豊口めぐみ、白石涼子、
植田佳奈、三瓶由布子、石田彰、豊崎愛生、
松来未祐、加藤英美里、柚木涼香、中田譲治etc…

1クールのアニメでは考えられないほどの豪華なサブキャラ声優陣が
出番の少ないキャラを強烈に印象付けており、
キャラクターが増えれば増えるほど話が進めば進むほど、
この作品の面白さは加速していく作品でした。

となりの関くん

「となりの関くん」レビュー
評価 ★★★☆☆(50点) 全12話 あらすじ 最後列の窓際の座席に座る関くんは、教師から見えにくい位置であるのをいいことに、授業中に一人遊びに興じている。引用- Wikipedia

いわゆる「高木さん」系な作品は最近、爆発的に増えていますが、
この作品はそんな「高木さん」が流行る前に生まれた作品でした。
「高木さん」は基本的にラブコメですが、この作品はギャグです。

ヒロインの隣の席の男の子「関くん」は授業中に一人遊びをしています。
授業中という状況だからこそ、声を大きく出せない、
物音も本来は出してはいけない状況で、
関くんの一人遊びは加速していきます。

関くんがおもむろに「消しゴム」を大量に出したかと思えば
ドミノをしだしたり、最後には花火が上がります(笑)
この関くんの予想外すぎる一人遊びがギャグになりつつ、
それにツッコミたいのに授業中だから突っ込めないヒロインという
シチュエーションが漫才のような面白さを作り上げていました。

1話10分のアニメだからこそダレることもあまりなく、
最後までくすくすと楽しめる素晴らしいギャグアニメでした。

のうりん

のうりん
評価/★★★★☆(60点)

この作品は強烈なインパクトを残した作品でした。
いわゆる「農業高校」が舞台にした「日常ラブコメ」です。
登場キャラクター達はそこに通う生徒であり、
どことなく銀の匙 Silver Spoonなども連想させるのですが、
あの作品とはまるで違います(笑)

みんなで田畑作業をしようという展開になると、
一人は変態水着、一人はスク水、一人はブルマ、
一人はウェディングドレスで作業に挑みます。
見方によっては農作業を侮辱しているとも捉えられない格好です。

セクシー要素もかなり満載であり、2011年という
紳士アニメ黄金期から3年の月日がたち、
セクシーアニメも減りつつあった2014年にもかかわらず、
かなり責めた描写が目立つ作品でもありました。

テンションの高いキャラクターのボケとツッコミもしっかりしつつ、
パロディネタもいれつつ、セクシーなシーンも入れまくる。
濃厚な二郎系ラーメンのようなてんこもりな作品で、
1度見ると忘れられないインパクトの強さがありました。

こんな(?)作品なのに、舞台となった美濃加茂市は
コラボしてポスターを提示してしまい、後にクレームが起きて
撤去されるという事件もありました(笑)

鬼灯の冷徹

鬼灯の冷徹
評価/★★★★☆(61点)

この作品も日常系アニメの1つでした。
こうやって振り返ると、やはり日常系アニメが10年前は多かったですね。
始まって早々、あの「稲川淳二」によるナレーションが流れます。
あの稲川淳二さんをあえてナレーションで起用する、
そんな作品が面白くないわけありません。

閻魔大王の補佐官を務める鬼、
「鬼灯」を主人公に彼目線での地獄の日常を描いている作品でした。
地獄に攻めてきた桃太郎と子分たちの就職斡旋したり、
時には現世を見たり、地獄の諸問題を日々活躍していく
ストーリーが描かれています。

強烈なギャグ要素と呼べるギャグは少なく、
どことなく淡々としている部分はあります。それが逆にいい作品でもありました。
前述の「のうりん」や「ディーふらぐ!」とは真逆ともいえるような
淡々としたボケにたいし、ひっそりとツッコミ、粛々と展開していきます。

ドSな鬼灯、のんきな閻魔大王、桃太郎の家来たち、
愛すべきキャラクターたちがしれっとボケるからこそ
なんともいえない笑いを産んでいて、見ている間、
ニヤニヤとした表情のまま時折クスクスと笑える。
そんなどことなく癒やされる要素すらある作品です。

テンポの悪さや話の当たり外れなどはあるものの、
1話2エピソード形式で1クール綴られていて、
毎話、そんな当たり外れすら楽しんでしまうような作品でした。

未確認で進行形

未確認で進行形
評価/★★★★★(82点)

この作品も日常ラブコメな作品でした。
16歳の誕生日を迎えたヒロインは、ちょっと痛い姉と母を持ち
3人で暮らしていました。そんな家に祖父の知り合いの男の子が
同居することになるところから物語が始まります。

しかも、同居することになった男の子は「許嫁」で、
更にそんな彼の妹まで同居することになってしまいます。
人間離れした身体能力、明かさない年齢、謎の多い未確認な
彼の正体はなんなのか。

ややゆるっとしたテンポで進むストーリーでありながら、
強烈なインパクトの残る「キャラクター」の可愛さは破壊的でした。
制作の動画工房はこの頃、多くの日常アニメを手掛けており、
「女の子」の可愛らしさを表現するうえで右に出るものは居ない!
といわんばかりの状況で生まれたこの作品は本当に素晴らしかった。

1度、OPだけでも見てください。
揺れる胸、ぴょんぴょん跳ねる女の子、
思わず叫びたくなるような可愛さです。

そんな作画に甘えず、ストーリーも素晴らしかった作品でした。
一歩間違えば不自然なストーリー展開になる、
一歩間違えばひっかかりの覚えるストーリー展開になる、
一歩間違えば重大な秘密をあっさりと明かすつまらない
ストーリー展開になる所をシリアスとギャグとラブコメの要素を
バランスよくストーリーの中に折り込むことで
「面白い」と素直に感じられるストーリー構成になっている。

絶妙なバランスで描かれるストーリーと素晴らしい作画は、
記憶の残る名作の1つです。

魔法戦争

魔法戦争
☆☆☆☆☆(5点)

10年経っても語られる作品はそう多くありません。
良くも悪くも強烈な「なにか」、インパクトのある作品でない限りは
面白い作品もつまらない作品も語られることはなくなってしまいます。
そんな中で、この作品は2024年のいまとなっても、
ある種のネットミームとして語られ続けています。

ちなみに開始1分で作画崩壊ギリギリです(苦笑)
オープニングの作画でさえギリギリなのですから、
本編の作画がまともなわけありません。
それだけならまだ10年語られることはなかったでしょう。

ストーリーはいかにもなラノベっぽい感じです。
朝練のために学校に訪れた主人公が
部室に訪れるといきなり少女が部室から飛び出し倒れ、
そんな彼女を保健室に運ぶと魔法を使った戦いに巻き込まれていた
というところからストーリーが始まります。

この時代のラノベ原作アニメらしく、
横文字な専門用語だらけで、そんな「専門用語」をバンバン使いながら
ヒロインが一人でどんどん説明するのですが、ついていけません。

いわゆる巻き込まれ型の主人公で、
どうして巻き込まれているのか、今何がおこってるのかを、
毎回説明してくれるのですが、「敵に追いかけられてる」状態でも
悠々と説明する始末でした。

明らかにストーリー構成も悪く、原作にある描写を省いているのか
唐突な展開も多い作品でした。
しかし、ここまでなら他の作品でもあり得る状況です。

この作品は最終話でやってくれました。
11話の時点でヒロインを助けるために主人公は敵のアジトに居たはずなのですが、
12話が始まると何故か主人公は家に戻っています。
意味がわかりません。

更にはそこから説明不足全開の意味不明なストーリーを展開し、
なぜか主人公が過去に飛んで最終話が終わります。
そこで主人公はこうつぶやきます。

「んだよ…意味がわかんねぇ…」

1クールのアニメの最終話のラストで、
主人公がいきなり過去に飛ばされて終わる、
主人公も状況を理解しておらず、視聴者も意味不明なまま
終わってしまうという衝撃的な展開でした。

そんな衝撃的な展開のせいで10年も語られるアニメに
なってしまいました(笑)
本当に意味不明な作品でした。

2014年冬は日常アニメ全盛期だった!

こうやって振り返ると日常系が多かった時期でしたね。
日常ラブコメ、日常ギャグ、様々な日常アニメが生まれて、
「日常アニメ」というジャンルそのもののブームを強く感じる時期です。

個人的に印象に残ってる作品も多く、
特に「魔法戦争」は良い意味でも悪い意味でも、
当時見ていて本当に困惑した記憶があり、
そんな記憶が記事を書きながら蘇るようでした(笑)

最近は年間300本ペースでTVアニメが作られていて、
すべての作品を見ることは不可能な状況です。
10年前でさえ年間200本ペースと意味不明な状況でしたが、
そこから100本も増えているのはいいことなのか悪いことなのか…

今回10作品を紹介しましたが「こんな作品知らなかった」という
人もいるのではないでしょうか?
毎年毎年大量のTVアニメが作られている状況も合って、
過去の有名ではない作品が忘れされてしまうのは悲しいところです。

今回紹介した作品で少しでも気になる作品があれば、
ぜひ御覧いただきたいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「2014年冬アニメ,」は面白い?つまらない?

この作品をどう思いましたか?あなたのご感想をお聞かせください