評価 ★☆☆☆☆(17点) 全12話
あらすじ 死者のSNSアカウントってどうなると思う?未練を残した亡者のアカウント(デッドアカウント)は、やがてデジタルの幽霊――化け垢として現世へ蘇る……。引用- Wikipedia
全キャラ開示請求
「デッドアカウント」に似てるアニメレビュー
原作は少年マガジンで連載されたのちにマガジンポケットに
移籍した漫画作品。
監督は齊藤啓也 、制作はSynergySP
炎上系
主人公は「炎上系」のYouTuberだ。
いわゆる凸系と呼ばれるものであえて炎上動画を作ることで
お金を稼ぎ、そのお金で病弱の妹の入院費を支払っている。
マガジン漫画原作アニメ特有のヤンキー臭が冒頭から漂う、
炎上系で、しかも他者に暴力を振るうという擁護のしようのない行為をしてる時点で
この主人公に一切感情移入も好感ももてず、
妹の入院費を稼ぐためという言い訳こそあれど、好感の持てる主人公ではない。
ヤンキー的な悪さ、喧嘩の強い男に隠された優しい秘密というもので
何年もやってるのがマガジンである。マガジンらしい反知性さを感じる冒頭だ。
妹の治療費を無事に溜め海外に送り届けた彼ではあるものの、
主人公は深夜に謎の男に襲われるというところから物語が始まる。
死
実は主人公の妹は一ヶ月前に死んでおり、
主人公は「死んだはずの妹」とLINEをし続けている。
タイトル通りのデッドアカウント、死んだはずのアカウントが何故か動き出す。
SNSが流行った現代、デジタル全盛期の時代に「幽霊」もまた変化し、
死者の思いの残るSNSのアカウントに幽霊が取り付き「化け垢」となる。
しかも、デジタル化した幽霊もまた「霊力」をデジタル変換した力でしか
戦うことしかできない。
主人公を襲おうとした存在は実は現代の霊媒師であり、
デッドアカウントを探し出し、化け垢を払っているという感じだ。
非常にわかりやすい世界観と設定であり、
主人公に一切の好感を持てないという点を除けば悪くないのだが、作画も悪い。
明らかにあまり予算がかかってない低予算感のある戦闘シーンには
なんの迫力もなく、わざと放つと同時に技名が出る演出にも、
独特の古さ、ダサさがある。
エンディングでは登場キャラに踊らせており、
SNSではやらせたいという気持ちは感じるものの、
アニメ放送中に流行ることは一切なかった。
学園
妹の化け垢と対峙し、主人公は霊力に目覚め霊媒師となる。
そうかと思えば霊媒師の学園にぶち込まれる。
この手のバトルファンタジー者としてはベタな展開であり、
2話になるとぞろぞろとキャラがでてくる。
どこかでみたことのあるようなヤンキーキャラがぞろぞろいでてきても
誰一人として印象がつかず、
どこかでみたような掴みどころのない「先生」もでてくる。
全部何処かで見たことがある感じだ。
実は主人公の妹は強力な「化け垢」に殺されており、
デジタルな霊力、電脳に目覚めた主人公は霊媒師となる。
やってることはベタではあるものの、
作画が悪すぎて戦闘シーンの魅力がまるでない。
ストーリーやキャラクターの好み以前の問題だ。
禁忌
主人公が持つ青い炎の力は、主人公の妹を殺した存在と
同一者であり、危険な能力だ。
何故主人公がそんな力を持っているのかも、主人公自身にすらわからず、
学園は彼を危険視している。
目覚めたばかりの主人公が自分の力の使い方を学び、試験をクリアする。
ベタな展開ではあるものの、明らかに少ない作画枚数のせいで
そのベタを王道の面白さにしきれていない。
除霊は基本的に複数で行うらしく、
主人公は男二人女一人という組み合わせで除霊を行うことになる。
この女の子はヒロイン的な立ち位置ではあるものの、
ヤンキーマガジン原作アニメの場合、基本的にヒロインは
ヒロインとして機能せず、魅力もない。
主人公は炎上系、ヒロインはネットストーカーだ。
もう一人の男はただ口が悪いだけの存在であり、
どのキャラにも好感も愛着も持てない。
既視感
3人の任務には「先生」と
サポートするためにスーツ姿の女性もついてきている。
スリーマンセルと担任の先生とスーツ姿のサポート。
話が進めば進むほど強烈な既視感が生まれてくる。
主人公たちが赴いた任務は簡単な任務のはずだったのだが、
そこには「中級」の化け垢も潜んでおり、
なんとか3人で倒すものの、更に凶悪な存在であり、
主人公の妹の敵もでてくる。
そんな凶悪な「呪霊」もとい化け垢を最強の「先生」が戦う。
化け垢の攻撃が通らない「結界」だったり、
本来はアナログな霊媒師な先生がデジタルに変換して
1割以下の力しかでないのにチートな力を持っている。
もうごまかして書くのが面倒くさくなってきたのでぶっちゃけるが
この作品はマガジン版「呪術廻戦」である。
目的
非常にわかりやすい作品だ、序盤こそSNSや動画サイトの問題を扱っており、
キャラクターの過去や設定にもそういった現代的なネット社会が盛り込まれている。
しかし、話が進めば進むほど、その化けの皮ははぐれ、
呪術廻戦そのものをやっているだけにしか見えなくなる。
スリーマンセルでの除霊、最強の先生、サポートのスーツ、
話が進めば進むほど呪術廻戦でみたことがあるような要素が
どんどん出てきて、流石に擁護しきれなくなっていく。
主人公の妹の敵こと「寂しがり屋のK」は
主人公を殺すことで化け垢にしようとしている。
主人公が化け垢になれば、どんな危険な存在になるかわからない。
学園側はその前に処理しようとも考えるが「先生」は彼を守ろうとする。
この構図も呪術廻戦における虎杖悠仁と宿儺、
五条悟の関係性と酷似しており、流石に厳しいものがある。
中盤になるとクラスの「対抗戦」が始まる。
呪術廻戦とストーリーの流れがにすぎだ。
私は過去の名作や有名な作品の要素を取り込んだだけでは
パクリとはいわない、それを取り込み独自性を生み出し、
「面白ければ」許されると思っている。
「面白ければ」だ。
この作品は面白くできていないからこそ厄介だ。
対戦相手
対戦相手には主人公と同じく炎上系もいるのだが、
もう同情の余地もなくクソである。
主人公が大切にしている妹の形見を容赦なく
燃やし煽ってくるようなやつだ。
魅力的なキャラというのがこの作品には存在しない。
どいつもこいつも叩き、荒らし、粘着と様々なネットにおける
厄介な行動をしまくってるやつらであり、
全キャラもれなく開示請求サれる可能性のある奴らばかりだ。
「寂しがり屋のK」の仲間達はSNSにアカウントを作成し多くの
フォロワーを集めており、理想を実現しようとしている。
その理想とは「化け垢」の国である(笑)
ほぼやってることは呪術廻戦における夏油傑や羂索だ。
作画が悪いのに対抗戦を描かれても、どうでもよさしか生まれない。
各キャラの過去回想が描かれ「こんな可哀想な過去があります」という
ヤンキーアニメ的な描かれ方をするのだが、
だからといって今の彼らのネット上の活動が許されるわけもなく、
どうでも良さが極まっている。
乱入
そんな対抗戦の中で化け垢がそんな対抗戦に乱入してくる。
もうどこかでみたことのある展開しか、この作品はやらない。
終盤になっても戦闘中にキャラの過去を描いて
こんな可哀想な過去がありますというプレ展開をしており、
ヤッてることが最初から最後まであまり変わらない。
1クールのラストも俺達の戦いはこれからだで終わっており、
特に先の展開が気になるわけでもなく、
面白みを掴みきれずに終わってしまう作品だった。
総評:イーロン・マスクをぶん殴ればいいのでは?
全体的に見て微妙な作品だ。
ほとんどのキャラが炎上や叩き、粘着などの行為を行っており、
そんなマイナスなイメージの行為に対し「かわいそうな事情や過去」が
描かれても特に同情の余地もなければ好感が生まれるわけもなく愛着もわかない。
主人公とはじめとするキャラクターを好きになれないというのは致命的だ。
ストーリー的には序盤こそ独自性を感じるものがある。
SNS社会における霊の存在、デッドアカウントが霊にかわり、
そんなデジタルな霊を払うための霊媒師がいるという世界観そのものは
面白いのだが、その下地にあるのが、あまりにも「呪術廻戦」すぎる。
これで面白ければいいのだが、面白くないからこそ厄介だ。
パクリとはいわない、というよりパクリにすらなっていない。
ストーリー構成や設定など酷似しすぎており、流石に擁護のしようもない。
あくまでも1クールまでのストーリーであり、
ここからもっと独自性は出るのかもしれないが、
たとえ2期があっても見たいとすら思わない作品だ。
話が進むとボス的な存在の「寂しがり屋のK」とやらのXアカウントも
どんどんフォロワーが増えており、化け垢退治だったり
修行だったり、対抗戦などをする前に
イーロン・マスクをぶん殴ってXを閉鎖させればいいのにとすら思ってしまう。
そんなお門違いなツッコミが思わず浮かんでしまうような作品だ。
もう少し作画のクオリティが高ければ
戦闘シーンを楽しむこともできたかもしれないが、
それすらなく、どこを楽しめばいいのかわからない作品だった。
個人的な感想:マガジン
下地にあるのは呪術廻戦であり、そしてそこに
ヤンキー漫画的なキャラクター描写がたされている。
いかにもなマガジンらしい作品だ。
原作自体が週刊少年マガジンから
マガジンポケットに移ってしまった理由も
公表こそされてないものの、なんとなく想像できる作品であり、
そもそもなぜアニメ化したのかという根本的な
疑問がよぎってしまう作品だった




