「宇宙戦艦ティラミス」レビュー

評価 ★★★☆☆(54点) 全13話

あらすじ 舞台は、人間が生活圏を宇宙にまで拡大し相応の時が過ぎた未来世界。「宇宙歴0156年」、人類は「地球連邦」と「メトゥスの民」と呼称される勢力に二分し、双方が一進一退の宇宙大戦を繰り広げていた。引用- Wikipedia

陰毛 CV 中田譲治&能登麻美子

原作はくらげバンチで連載中の漫画作品。
監督は博史池畠、制作はGONZO。
久しぶりのGONZOだが2018年は妙にGONZO制作の作品が増えるようだ。
最後の灯火ではないことを願いたい。
1話10分ほどの短編アニメ、なお2期が決定している。

見出して感じるのはスターウォーズのパロディだろう(笑)
作品の世界観の説明をスタウォーズのあらすじのシーンの
パロディになっているが読ませる気がまったくないほどに高速である。
文字が滑るとはまさにこの事を言うんじゃないかと思うほど、
超高速であらすじが流れていく。

簡単に説明すれば人類が宇宙へ進出したが、
二国間で宇宙戦争が繰り広げられており、主人公は
エースパイロットとして専用機「デュランダル」を使い、活躍している。
そんなよくある「ロボットアニメ」の世界観でありながら、
主人公が手に持つのは串カツである。


引用元:©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

もはや見ていない人には何を言っているのか分からないだろう。
本来ロボットアニメの主人公が握るのはロボットの操縦機だが、
この作品の主人公はそんな操縦機を握る前に串カツを手にしている。
そう、この作品はギャグアニメである(笑)

だからこそ、冒頭に流れるスターウォーズ風のあらすじも
高速で流れて読めなくても全く関係ない。
細かい設定や世界観もあるようだが、そんなことは関係ない。
この作品はいわゆる「硬派なロボットアニメ」の世界観で
あえてギャグアニメとして作られている作品だ。


引用元:©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

コックピットの中で串カツを食べようとしたり、
戦闘中なのにTシャツの後ろ前が逆になってる事が気になってしまったり、
戦場で犬を拾ってしまったり、コックピットにエロ本隠してたりと
ハプニングや出来事が「ありそう」な感じのギリギリのラインであり、
それをうまくギャグに昇華しており、荒唐無稽な部分が少ない。

いわゆるロボットアニメあるある的な部分を
この作品らしい「アレンジ」を施し、ギャグにしている場合が多い。
それが最も出ているのが「陰毛」だろう(笑)
これも見ていない人にとっては意味不明でしか無いが、
いわゆる「ニュータイプ」能力に主人公が目覚める。

目覚めた主人公が会話をするのは自らの陰毛だ。
もはや文章にしている私がバカバカしくなってくる説明ではあるが、
本当にそうだから仕方がない。
陰毛が敵を察知したシーンはこの作品の最大の笑いどころかもしれない(笑)


引用元:©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

この作品の「バカバカしさ」は素晴らしく
絶妙なセンスでロボットアニメの世界観で全開のギャグをやっている。
ただ、ピーキーなギャグセンスであるがゆえに当たり外れがでかい。

序盤の段階である程度、考えたネタを出し尽くした感もあり、
中盤あたりから当たり外れが顕著になってきている。
面白いのだが序盤ほどのインパクトがないネタが多く、
その分、SFロボットストーリーを挟むことでマンネリしないようにしている。

SFストーリーは意外としっかりしている。
いわゆる「あるある」なストーリーではあるものの、
その部分のストーリーもきっちりとしており、
ギャグアニメなのにストーリーも気になってくる所で1期が終わる。
地球に降り立った彼が今後どうなるのか気になるところだ。


引用元:©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

総評

全体的に見て、やや出落ち感のある作品ではあるものの、
硬派なロボットアニメの世界観の中で繰り広げられるギャグアニメは、
強烈なインパクトと独特の面白さがあり、ネタの当たり外れは大きいものの、
クスクスと笑えるギャグアニメになっており、
マンネリしないようにSFストーリーも見せてくれる作品だ。

ただギャグであるがゆえのネタの当たり外れの大きさは残念な所だ。
1話10分ではなく1話5分ならば
この当たり外れも気にならなかったかもしれない。
やや1話10分という尺を使い余してる話もあり、
もう少しテンポを上げて詰め込んでも良かったのでは?と感じる部分もある。

ネタ的にシモネタも多く、特に陰毛ネタや汚い感じのネタも多い。
そういったギャグが嫌いな方も居るだろう。
ギャグという性質上の好みの分かれる部分があるのは仕方ないところだが、
その傾向の強い作品だ。

ただ1話を気に入れば最終話まで見れる作品だ。
硬派なはずのSFロボットアニメの裏で繰り広げられるギャグの数々を
ぜひ味わっていただきたい。


引用元:©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会

個人的な感想

個人的には予想以上に面白かった作品だ。
ネタの当たり外れはあるものの、石川界人さんのハイテンションな演技や、
中田譲治さん&能登麻美子さん演じる「陰毛夫婦」のインパクトなど、
ツボに入る回も多かった。
2期も見る予定だが、おそらく大きく評価は変わらないだろう。

余談だが「陰毛」を演じている中田譲治さんと能登麻美子さんを見れるのは、
おそらくこの作品だけだろう(笑)
そういった意味でもぜひ、見ていただきたい作品だ。