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最高の拷問「姫様“拷問”の時間です 第2期」レビュー

3.0
姫様“拷問”の時間です 第2期 コメディアニメ一覧
画像引用元:©春原ロビンソン・ひらけい/集英社・国王軍第三騎士団
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オタク歴25年、アニメレビュー歴13年、YouTube登録者11万人。 個人的な視点で語るアニメ批評です。

評価 ★★★☆☆(59点) 全12話

TVアニメ『姫様“拷問”の時間です』第2期 本PV│2026年1月12日(月)放送&配信開始

あらすじ 国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。 引用- Wikipedia

最高の拷問

本作品は『姫様“拷問”の時間です』の2期。 2期にあたって監督や制作会社に変更はないものの、 シリーズ構成だけが変更になっている。

記憶喪失

1期は2024年に放送された作品であり、 そこから約2年の月日が経っている。 その「2年」という月日をこの作品はきちんと意識している。 この作品、タイトルに拷問とあるのだが、 それは「甘美なる誘惑」だ。 姫騎士として厳しく育てられてきた彼女ゆえに 「甘い誘惑」にあっさりと屈してしまう。 この繰り返しを1期ではやっていたが、 2期でも安定してその繰り返しは変わらない。 それをあえて2期の冒頭で「姫様」を記憶喪失にすることで 思い出させている(笑) 1期の1話と同じ厚焼きトーストで記憶を呼び戻し、 同時に視聴者の記憶をも呼び戻す。 メタネタなども盛り込みながら、安定の2期が始まることを 感じさせてくれる1話だ。

サブキャラ

この作品は1期の1話からやっていることは同じだ。 姫様に拷問という名の甘美な誘惑をし、それに屈して 姫様が特に役に立たない情報を教えてしまう。 そんな繰り返しの中でさりげなくサブキャラたちが掘り下げられ、 サブキャラが掘り下げられるからこそ、より日常が際立っていく。 姫様という主人公だけでなく、魔王をはじめとする 魔王の配下たちがしっかりとキャラ立ちしているからこそ、 繰り返しの日常に厚みが生まれている。 魔王軍も姫様を拷問して情報を引き出そうとしているのに 「非情」なことは一切できない。 たかが1食、朝食を抜くことすらできない甘ちゃんぶりだ(笑) 姫様も姫様ですでに拷問が始まる前から 屈する気満々だったり、拷問という名のご飯が炊きあがるまで ご歓談タイムがあったりと、2期、続編だからこその 「お約束」をうまく使っている。 Cパートのトーチャーのパートは、 もはや孤独のグルメであり、それもまた良いスパイスになっている。 人によっては本編よりも楽しめてしまうかもしれない。

拷問

そんなキャラクターたちによる多種多様な拷問、 美食だけでなく娯楽、「ネタバレ」を匂わせる拷問など見事だ(笑) 拷問というスタンスは変わらないものの、様々な拷問の アイデアは2期になったからこそ磨きがかかっている。 多種多様なサブキャラがいるからこそ、拷問の多様さも生まれ、 毎話、色々なキャラが拷問に現れることで飽きさせない。 1期の段階から完成された作品だったが、 出落ち感を感じさせず、マンネリにもなっていないのは凄いところだ。 そんな拷問を見せつつ、Cパートでのトーチャーの 日常パートでまた楽しめる。 毎話、本当に飽きさせない面白さがしっかりとある。

変化

2期ではその日常に少し変化が訪れている。 姫様とは別の人物が拷問を受けるのだ。 魔王を殺しに来た暗殺者が姫様と同じように拷問を受ける。 姫様は姫騎士として厳しい日常を送ってきたからこそ誘惑に弱い。 同じような拷問をしても効かない可能性のほうが高い。 しかし、姫様と同じように屈してしまう(笑) そんな暗殺者はかつて姫様を裏切った姫様の友人だ。 魔王軍にあっさりと寝返った暗殺者と姫様がいつ再会するのか。 その緊張感が2期では生まれており、 2期での引き、スパイスになっている。

再会

そんな暗殺者と姫様が終盤、再会する。 かつて友情が芽生えた二人、しかし、それぞれの立場ゆえに裏切り、 それ以来、途絶えていた関係性だ。 だが、立場の違いなど無い「今」再会することでわだかまりが溶ける。 この作品にシリアスは似合わない。 ちょっと間違えたら重くなりそうな要素さえ、サラッと流し、 新たな立場になった二人、捕虜と拷問官という関係性でやり直す。 このさらっとした展開がこの作品らしく、 最終話には魅力あるサブキャラたちが全員集合する。 拷問という名の幸せな日々を、 最初から最後まで安定して楽しめる作品だった。

総評:この拷問が永遠に続けばいいのに

全体的に見て安定した2期だ。 1期から続くストーリー展開は、変わらないからこそ安定しており、 新キャラの追加などのちょっとした変化はありつつも、 この日常、拷問の日々が大きく変わることはない。 2期になって心配だったマンネリ感を一切感じさせず、 テンポよく展開していく日常、拷問の日々が微笑ましく、 1期を楽しめたなら2期も楽しめる、素晴らしい作品になっている。 このまま3期、4期と続いてほしいところだが、 残念ながら原作は既に完結してしまっている。 もし3期や4期があっても、いつかこの拷問の日々が終わってしまう。 願わくば永遠に拷問が続いてほしい、そんな気持ちが生まれる 不思議な作品だ。

個人的な感想:続き

前作から2年のブランクがあいており、その間に原作は完結している。 もし3期があったとしても2、3年かかりそうなのがもったいないところだが、 ぜひこの続きをアニメで、そして完結までアニメで見てみたいと 感じる作品だ。 この幸せな拷問の日々がいつ終わるのか、そしてどう終わるのか。 一生続いてほしいと思いつつも、この拷問を どう終わらせるのかも気になるところだ。

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