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【名作】今見るべき!TVオリジナルアニメ10選 【ミルキー☆サブウェイ 】

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オリジナルアニメ
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アニメ業界が盛り上がりに盛り上がり、
1クールに80本以上のアニメが放送される中、
完全にオリジナルなTVアニメオリジナル作品も
話題になることが増えてきました。

オリジナルアニメ

アニメというものはたいてい漫画かゲーム、小説などを
「原作」にしてアニメ化しています。
しかし、TVアニメオリジナル作品は、その名の通り、
漫画やゲームや小説などの原作がない作品となっています。

ここ最近はオリジナルアニメも一気に増えてきた印象で、
そんな,、オリジナルアニメを1アニメオタクとしてぜひ盛り上げたい。
今回はここ最近のおすすめなオリジナルアニメを10作品紹介いたします。

前橋ウィッチーズ

これが令和の魔女っ子だ!「前橋ウィッチーズ」レビュー
評価 ★★★★☆(60点) 全12話あらすじ 前橋市に住む女子高生・赤城ユイナは、突然現れた謎の生物ケロッペから魔女見習いにスカウトされた。正式な魔女になれば、どんな願いでも叶えられる。ユイナは先にスカウトされていた4人の少女達と力を合わせ...

「魔法少女アニメ」と聞くと、
戦う女の子たちを思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、この作品は「おジャ魔女どれみ」を彷彿とさせる、
どこか懐かしい「お悩み解決系」の魔法少女アニメです。

主人公は謎の生物にスカウトされ、魔女見習いになるところから物語はスタート。
彼女はすでに魔女見習いとして活動していた4人の少女たちと共に、
悩める人々の願いを叶える修行を通じて、一人前の魔女を目指します。

この作品がすごいのは、現代のSNS社会でよく見かける
「ルッキズム」や「承認欲求」といった、
私たち誰もが共感しうるテーマに真正面から向き合っており、
そんな問題に対して魔法が全てを解決するのではなく、
あくまで彼女たちが成長するための「きっかけ」として機能しているところが、
物語に深みを与えている作品でした

魔法は「何でもできるけど万能じゃない」。
そんな魔女見習いのお話をぜひご堪能あれ。

アポカリプスホテル

いぶし銀の名作、最高のホテルアニメ「アポカリプスホテル」レビュー
評価 ★★★★★(82点) 全12話あらすじ 人類がいなくなり、長い年月が流れた地球。日本の首都・東京の銀座にあるホテル『銀河楼』では、ホテリエロボットのヤチヨと従業員ロボットたちが、オーナーの帰還と、再び人類のお客様を迎える時を待っていた...

この作品は、人類が地球を去った後の
ポストアポカリプスの世界を舞台に、
銀座にあるホテル「銀河楼」で働くホテリエロボットのヤチヨと仲間たちの物語です。

彼らは、いつかオーナーが戻り、
人類のお客様を迎える日をひたすら待ち続けています。
人類が去り、修理してくれる者もおらず、パーツも少ない中で、
多くのロボット仲間が壊れていく悲哀が描かれつつも、
彼らは命令を守り、ホテルのロボットとしての使命を全うしようとします。

そんなロボットたちの前に100年ぶりに
ホテルを訪れるお客様が現れるのですが、
地球人ではなく宇宙人(笑)

言語、文化、価値観の異なる宇宙人をもてなす中で、
ホテルも従業員たちも少しずつ変化し、
成長していく様子が丁寧に描かれています。

「ホテル」という一貫した軸をぶらさずに、
時の流れとともに訪れる変化、成長、そして悲哀を描きつつも、
ユーモアいっぱいで、心に響くストーリーを展開します。

セリフに頼らずアニメーションでキャラクターの
心理描写を見せる演出は本当に素晴らしく、
秀逸な11話は是非見ていただきたいところです。

全修

全員死亡!世界破滅!バッドエンドのその先へ「全修。」レビュー
評価 ★★★★☆(64点) 全12話あらすじ 幼いころからアニメーターを志していた広瀬ナツ子は、プロデビュー後すぐに頭角を現し、初監督作を大ヒットさせ、新進気鋭の天才監督として世間から注目されていた。次回作としてオリジナルの劇場ラブコメ作品...

主人公は、幼い頃からアニメーターを目指し、
初監督作を大ヒットさせるほどの天才監督として注目されます。
しかし、食中毒でまさかの死亡。

気づくと、自身が子供の頃に見ていた
バッドエンド作品「滅びゆく物語」の世界に転移してしまう
という衝撃的な導入から物語は始まります。

転移した世界で主人公は、自分の「アニメーター」としての力を使って、
愛するキャラクター「ルーク」の悲惨な運命を「修正」しようと奮闘します。
ナツ子が自分の力で物語を修正していく過程で、
他者との関わりを通じて成長し、自身の初恋に気づいていく様子が
丁寧に描かれています。

しかし、どれだけ修正を試みても、
物語の「バッドエンド」という結末は変わらない、原作者の力は絶対です。
そんな原作者の力を乗り越えることができるのか。

その結末はぜひあなたの目で御覧ください

日々は過ぎれど飯うまし

もう味わえない、至高のモラトリアム「日々は過ぎれど飯うまし」レビュー
評価 ★★★★☆(65点) 全12話あらすじ 大学一年生の河合まこは、できるだけ周りに波風を立てず毎日を淡々と暮らしていた。そんなある日、まこの目の前に現れたのは小川しのん。 引用- Wikipedia

この作品は、「のんのんびより」のスタッフが手掛けたアニメで、
大学生たちの日常を描いています。
主人公は大学1年生で、当初は一人で飲食店に入ることに抵抗を感じていました。
しかし、小学校の同級生との再会をきっかけに、
彼女の日常は少しずつ変化していきます。

「食文化研究会」に入った主人公はカマンベールチーズピラフなど
様々な料理を一緒に作り、それを分かち合うことで絆を深めていきます。
作中で描かれる料理はどれも非常に美味しそうに描写されていて、
思わぬ飯テロになることも。

P.A.WORKSらしい温かみのあるアニメーションも特徴で、
豊かなアニメーションと多様なカメラワークによって単調になることなく、
物語がリズミカルに展開することで、
近年少なくなった「日常系アニメ」の魅力を存分に引き出しています。

あくまでもメインキャラは大学1年生、
いわゆるモラトリアムであり、
子供から大人への猶予期間を描いています。

日常系アニメにありがちな「中身がない日常系」に陥ることなく、
1年間のキャラクターの成長を一貫して描いており、
1クール、肩の力を抜いて楽しめる作品です。

空色ユーティリティ

ゴルフとは人生だ「空色ユーティリティ」レビュー
評価 ★★★☆☆(56点) 全12話あらすじ 高校生になった青羽美波は、大好きだったソーシャルゲームのサービス終了を切っ掛けに「自分が特別になれる何か」を探す 引用- Wikipedia

日々は過ぎれど飯うましもそうですが、
オリジナルアニメで日常アニメというのは非常に珍しい部類に入ります。
この作品は一応はゴルフを主体にしているのですが、
スポーツアニメとは違い、青春日常アニメとして描かれている作品でした。

主人公は別にゴルフでプロを目指すわけではありません、
あくまで趣味、何もなかった彼女がゴルフと出会い、
ゴルフをきっかけに世界が広がり、何かを掴んでいく。
ゴルフとは人生だ、人生はボギーくらいでちょうどいい、
そんなメッセージでも伝えた以下のようなストーリーは染み渡るものがありました。

地味な部分は否めず、あくまでも日常アニメの枠は出ない。
絶妙な塩梅で描かれる作品であり、
1クール肩の力を抜きつつ見ることができ、
最後には温かい気持ちになれる作品でした。

あえて日常というジャンルでオリジナルアニメに挑む、
これもまた挑戦作でした。

ガールズバンドクライ

社会に中指を突き立てろ!これぞRock ‘n’ Roll「ガールズバンドクライ」レビュー
評価 ★★★★★(84点) 全13話あらすじ 高校2年、学校を中退して単身東京で大学を目指すことになった主人公。仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。引用- Wikipe...

革新的な映像表現と強烈なストーリーで話題になった作品でした。
主人公は、高校を中退し、単身東京に出てきています。
そんな彼女が、同じような境遇の少女と出会い、
共にガールズバンドを結成していく過程が描かれます。

本作の最大の特徴の一つはフルCGで描かれる映像表現です。
「ヌルヌル」と滑らかに動くキャラクターたちに驚かされます。
東映アニメーションが長年培ってきたCG技術が存分に活かされ、
キャラクターの繊細な表情の変化や、ギターを掻き鳴らす指の動き、
ドラムを叩く躍動感、細部にわたる表現が非常にリアルです。

まるで目の前でバンドが演奏しているかのような
圧倒的な没入感が生まれており、
演奏シーンは本当に圧倒されます。

主人公は田舎育ちの純粋さを持ちながらも、
厳格な家庭環境やいじめといった経験から、
社会に対する大きな不満を抱えています。
彼女は感情的になると「正論」をぶつけまくり、
一見すると扱いにくい性格です。

そんな彼女が主人公だからこそ、近年のガールズバンドアニメが
「陰キャ」の不満を歌う方向性にある中で、
この作品はかつてのロックバンドが持っていた「不良性」、
既存の社会や理不尽な状況に対する不満を叫んでいます。

まさにロックな本作品、まず1話を見てほしい。
きっとあなたも不満を叫びたくなるはず。

もめんたりーりりぃ

割烹!割烹!割烹!「もめんたりー・リリィ」レビュー
評価 ★★★☆☆(58点) 全14話あらすじ 突如出現した謎の機械・ワイルドハントによって、世界から多くの人間が消滅した。河津ゆりたち5人の少女は、ワイルドハントから手に入れたアンドヴァリを使ってワイルドハントと戦っていた。 引用- Wik...

このアニメを見た人ならば「割烹」というセリフは忘れられないでしょう(笑)
非常に癖はある作品です、癖しかないといっても過言ではないほど、
人を選びまくる作品であることは間違いありません。

GoHandsという制作会社特有の作画はバッサバサと髪の毛がなびき、
キッラキラです、この時点でクセが有るのですが、
戦闘中にキャラが絶え間なく喋りまくります。

戦闘シーンの異様なまでにこだわった作画とアニメーション、
キャラ同士の怒涛の会話で酔いそうになるほどですが、
それが不思議と癖になる魅力にもつながっています。
そんな癖の強さ故に序盤でミルををやめてしまう人も多かった作品ですが、
話自体は綺麗にまとまっている作品です。

4人の少女たちが多くの死を受け止めながらも前に進む、
個人的には好きな作品でした。

Turkey!

血と狂気の玉転がし「Turkey!」レビュー
評価 ★★★★☆(61点) 全12話あらすじ 長野県一刻館高校のボウリング部。楽しさを優先する部長の麻衣に対し、勝利を渇望する利奈は退部を切り出し、麻衣に勝負を挑む。 引用- Wikipedia

明らかにおかしい作品でした(笑)
ボウリング部なJKたちが突如として戦国時代に行く、
この時点ではまだ飲み込めるのですが、
ありとあらゆる所で「ボウリング」要素をねじ込んでいるのが
狂気でしかありませんでした。

序盤は野武士を追い払うためにマイボールを野武士に向かって投げつけ、
中盤には野犬を追い払うためにまたマイボール、
終盤は「命」をかけたボウリングを戦国時代で行います。

本編を見ていない人がこれだけ見ても
「どういうこと?」となってしまうかもしれませんが、
本編を見ていても、何がどうなってそうなったのかを
納得の行く説明をするのは難しい作品です。

この狂った要素の数々を「意図的」にやっているというよりは
制作陣が「素」でやっている感じが強く、
変な薄ら寒さが生まれていないのが不思議で、
色々な意味で強烈な印象が残る作品でした。

勇気爆発バーンブレイバーン

濃厚濃密、これが令和的ロボットアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」レビュー
評価 ★★★★☆(67点) 全12話あらすじ ふたりを繋ぐ“勇気” 人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』が発達した時代。各国軍は“ハワイ オアフ島”に集結。陸上自衛隊所属 イサミ・アオと アメリカ海兵隊所属 ルイス・ス...

この作品の1話の衝撃は忘れられません。
リアルなロボットが描かれていたかと思ったら、
宇宙から飛来する超ハイテンションなロボットことブレイバーン、
彼に振り回される主人公のイサミの姿は可哀想なほどでした。

そして同時に「令和」という時代を感じさせる作品でもありました。
1クールに80本近いアニメが放送される中で、
埋もれないためにはどうすればいいのか、
尺も2クールではなく1クールしかない、
そんな令和のアニメ事情を抱えながら作られた本作品。

毎話のようにSNSでバズるようなネタを仕込みつつ、
同時に濃密に圧縮した内容の怒涛さは鮮烈でした。
本来ロボットアニメというもは4クールかけて描かれるものです、
そんな4クールをぎゅうっと1クールに詰め込みまくったことで
怒涛の展開が生まれています。

ぶっ飛んだスタートからの最後の大団円、
終わり良ければ全て良しな王道とお約束展開を
最後には見せてくれた作品でした。
1度見たら忘れられないロボットアニメとして
多くの人の記憶に刻まれた作品です。

銀河特急 ミルキー☆サブウェイ

令和のドーパミンアニメ「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」レビュー
評価 ★★★★★(80点) 全12話あらすじ 銀河道路交通法違反で逮捕されてしまった強化人間のチハルとサイボーグのマキナ。二人に課せられたのは惑星間走行列車・通称ミルキー☆サブウェイの清掃作業引用- Wikipedia

ブレイバーンと同様に、これも令和という時代だから
生まれた作品かもしれません。
監督がほぼ一人で作り上げたフルCGの短編アニメであり、
怒涛の会話劇と音ハメ、見るドーパミンアニメのような作品でした。

かなり癖というか特徴のある会話劇であり、
他のキャラのセリフに平気で被せて会話をし、
どこかどのキャラクターもダウナーな空気感を混じらせています。
そんなキャラが銀河特急の中に閉じ込められ、
銀河特急の中でのドタバタを描きながらも、きちんとキャラの掘り下げは行われています。

1話5分もないうえに1クールのアニメなのに、それをやれているのが
凄まじい上に、アニメーションとしての魅力もきちんとある。
「亀山陽平」監督 の作家性、才能というものを
全身で浴びるような作品でした。

令和というコンテンツに溢れた時代で短編アニメという枠で、
多くの人の心をつかみ、今後、こういった短編アニメが
多く生まれる時代が来るのかもしれないという
「時代の夜明け」を感じる作品でした。

原作がないからこそ素直に楽しめるオリジナルアニメの世界

TVアニメオリジナル作品は当然、原作はありません。
原作の有るアニメの場合は原作と比較されたり、
原作で先の展開を知っている人が多い状態でアニメが放送されます。
しかし、TVアニメオリジナル作品にはそれがなく、
先の展開を視聴者は知るすべがないからこそのドキドキ感があります。

TVアニメというのはどうしても漫画や小説、ゲームといった
原作に頼らざるえません。
原作の人気がTVアニメの人気に直結する部分もあり、
アニメという商業を考えれば原作がある作品のほうが安牌な部分があります。

しかし、そんな中でオリジナルに挑戦し、1つの作品を作り上げ、
更に面白い作品が作られるのは奇跡とも言えるかもしれません。
特に2025年はオリジナルアニメが多く生まれており、
来年以降のオリジナルアニメにも期待したいところです。

最後までお読みいただきありがとうございました、
気になる作品があればぜひ、配信などでお楽しみいただければと思います。