「名探偵コナン 異次元の狙撃手」レビュー

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映画
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評価 ★★★☆☆(40点) 全110分

あらすじ ある日、コナンたちは東京を一望できるベルツリータワーのオープニングセレモニーに参加した。引用- Wikipedia

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派手すぎるアクションと地味すぎる犯人

本作品は名探偵コナンの劇場映画作品、18作品目の作品だ。
監督は前作同様、静野孔文氏。
脚本家は11人目のストライカーを担当した古内一成。

スカイツリー


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

映画始まって早々にベルツリー(スカイツリー)での
狙撃という衝撃的なシーンから始まる。
スカイツリーから遠く離れた場所からの狙撃。
まさに「異次元の狙撃手」というタイトルに相応しい犯人が
映画冒頭から殺人を犯すことによって必然的に期待感が高まる。

狙撃場所には薬莢とサイコロが置かれており、
「犯人の目的」はなんなのか?サイコロの意味は?
ときちんと名探偵コナンらしいサスペンスの緊張感が生まれている。

スケボー


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

コナン映画といえばスケボーだ。
彼が今までの映画でしてきたことといえばもはや伝説の領域であり、
時には雪崩すら起こすのがコナン映画におけるスケボーだ。
今作も冒頭からそんなスケボーが大活躍だ。

今作のアクションはおそらく「ジャッキー・チェン」あたりを参考にしている。
町中を滑走しながら車の上の一回転しつつ、
キック力増強シューズで強化されたジャンプ力でジャンプをし、
幅寄せシてくるトラックの下をくぐりぬけ、射撃してくる銃弾をよける。
とんでもないアクションシーンだ(笑)

前作が海の上が舞台ということもあり、スケボーの出番がなかったからこそ、
そんな鬱憤を晴らすかのようにスケボーアクションを見せつけてくれる。
犯人を追う中で世良真純、FBIの捜査官も加わり、事件が大きくなる。
犯人も子供のコナンに対しても銃撃、爆撃しようとする凶悪さも相まって
この作品に対する期待感が大きくなる。

SEALS


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今回の犯人とされる人物は元SEALS隊員であり、
かつては勲章をもらうほどの腕利きのスナイパーでは合ったものの、
とある事件をきっかけにその勲章を剥奪されてどん底の人生に陥った。

それが動機として、勲章を剥奪された原因となった人物を次々と
殺し始めているとされている。
冒頭からすでにFBIにより捜査が終わっており、
被害者になる可能性の高い人物もリストアップされている。

おそらくは真犯人が別にいると見ている側に予想させつつ、
コナンたちの行動に目が離せなくなる。
連続狙撃事件が起こる中で犯人と思われた人物も射殺されたことで、
誰が犯人なのかわからなくなる。

地味


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

ただ序盤こそ派手な狙撃や追跡劇などがあったのだが、
序盤をすぎると淡々として展開が続いてしまう。
コナンと本作品で映画に初登場する「世良真純」が
警察やFBIからの情報を元にスナイパーの正体や次のターゲット、
狙撃場所を探るという展開を繰り返してしまう。

捜査模様が非常に淡々かつ地味で、被害者がどんな人物なのかは
警察関係者がシーンの中で説明して終わりになってしまい
そのせいでコナンが被害者と1度も会話していない人物ばかりが殺される。
被害者に感情移入しきれず、割とあっさりと殺され
スナイパーは次のターゲットに行ってしまうため展開やシーンが
地味に見えてしまう。

中盤ではコナンがスナイパーの射線上に入って、
世良真純が重症を負うという展開はあるものの、
やや地味なシーンが続く。

字幕


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今回の登場人物の多くが「外国人」だ。
元アメリカ軍人の関係者が日本で狙撃されるという何とも無理がある状況なのだが、
外国人の方なので当然「英語」だ。日本に住んでいる&訪れているので
「日本語」を喋れる外国人なのだが、
基本的に彼らは英語で話すため「日本語字幕」がつく。

それ自体はリアリティを追求するためなのはわかる。
アニメだと外国人でも片言で日本語で喋ったり、
子ども向けの場合は普通に日本語を喋ってる場合も多い。
しかし今作では基本的に英語だ。
外国人たちのセリフ量も非常に多く、字幕のあるシーンが非常に多く見づらく、
子供も多く見るコナン映画としてはあまり優しくない。

しかも、統一感がない。
外国人同士が電話でしゃべっている時は英語で日本語字幕だ、
日本の警察関係者としゃべっている時は日本語を使っている、
ここまでは納得できるのだが、ここまできちんと作りこんでおきながら何故か
外国人同士で実際に会って喋っているシーンは英語だったり、
日本語だったりと謎だ。

英語ゼリフで日本語字幕なシーンが非常に多く見難さもある中で
外国人たちの日本語と英語の使い分けが統一されておらず、
何がしたいかわからない。
名探偵コナンという子供向けという側面もある映画において
この異様なまでの字幕の多さはかなり気になるところだ。

真犯人


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今作の面白いところは「狙撃ポイント」に隠された異次元の秘密だろう。
コレに関しては「犯人が狙撃にこだわった」理由もきちんとあり
物語の中できちんと活かされており意外性もある。

だが、そこに至る前のストーリー展開がやや地味で
基本的に警察やFBIの情報を元に世羅とコナンが一緒に捜査して
次に狙われる被害者のところに行くも間に合わなかったという展開を
繰り返してしまっている。

さらに言えば犯人すらも地味であることだ。
私はこの作品を久しぶりに見返したが、完全に犯人が誰か忘れていた。
もしかしたらコナン映画の中で1番存在感がない犯人かもしれない。
おそらくこの映画を始めてみた多くの人が真犯人が明らかになるシーンで
「誰だっけ?」となってしまうはずだ。

映画の中での登場シーンが物凄く少なく意外性がある人物ともいえず、
出てきても「あー…最初の方に出てきたやつか」というくらいの
存在感しか無い。

ストーリーや設定自体は悪くない。
被害者と加害者の関係性や犯人のこだわりなどストーリー自体はきちんと出来ており
伏線をきちんと回収したストーリー展開になっているのだが、
その被害者と加害者とコナンの関係がほぼないため
ストーリーに「コナン」が入り込んでおらず
蚊帳の外なストーリーになってしまっている

コナンと犯人が一言も喋ってないというのは異例とも言えるかもしれない。

蘭を怒らせるな。


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今回、毛利蘭は物凄く怒っている。
序盤からコナンが危険な目に会い、世良真純が怪我をし、鈴木園子も気絶させられ、
あゆみちゃんまでも人質にとられ、彼女の怒りは頂点に達した。
「超サイヤ人」担ってもおかしくないほどの怒りだ(笑)

彼女は「目がくらんだ」犯人に何度も殴りかかる。
「これはあゆみちゃんの分!これはコナンくんの分!」といいながら
殴りかかり様は狂気であり、FBIの捜査官が犯人を助けなければ
蘭は確実に殺人犯だ。
肋骨の骨が何本も折れているのは確実だ。

やりすぎなほどの過剰な演出は笑ってしまうほどであり、
「黄色い光」が当たってる中で描かれているせいで余計に
「超サイヤ人」のようにも見えてしまう戦闘シーンだ(笑)

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総評:印象の残らない


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

全体的に見てなんとも微妙な作品だ。
スケボーアクションの数々や終盤でのコナンの「イナズマイレブンもびっくり」な
超絶シュートは見ものであり、アクション部分の完成度は高い。
だが、その反面で肝心の犯人や被害者の印象づけが弱く、
主人公であるコナンとの関係がほぼないためストーリーを淡々と
進めてしまっている印象が強い。

ストーリーの地味さを超絶アクションの数々でごまかしている感じも否めず、
犯人がこだわった「サイコロ」の秘密や、事件自体は面白いものの、
FBIや世良真純など多くのキャラクターが出ている作品なだけに、
そちらの描写に尺を取られてしまった感じも否めない。

本作は当時「「原作でまだ出していないネタバラシ」を描いている作品でもある。
コナンファンならばある意味周知の事実であった、
赤井秀一=沖矢昴というのが明確にわかるシーンが描かれており、
そういった意味でもファン向けの要素も強い作品かもしれない。

決してつまらない作品でもなく、見ごたえのあるアクションシーンは多いのだが、
何度見ても「犯人の印象が薄い」作品だった。

個人的な感想:アクション


画像引用元:名探偵コナン 異次元の狙撃手 予告より
(C)2014 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今作はアクションに重きをおいていた作品かもしれない。
冒頭から終盤までスケボーが健在であり、コナンが博士の道具の数々を
駆使して犯人に挑むというのはアクションとしてしっかりとした見ごたえがあり、
特に終盤の「伸縮ベルト」によるコナン自身の射出と
スケボーを使った着地は何度見てもやりすぎだ(笑)

スナイパーに対し、サッカーボールによるスナイピングという手法で
対抗するコナンは流石であり、ストーリー部分はともかく、
アクションは映画として飲みごたえがしっかりとある作品だった。

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