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虚無を超えた無「とあるおっさんのVRMMO活動記」レビュー

とあるおっさんのVRMMO活動記 ファンタジー
とあるおっさんのVRMMO活動記
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評価 ☆☆☆☆☆(0点) 全12話

【メインPV】TVアニメ「とあるおっさんのVRMMO活動記」|10月2日放送開始!

あらすじ 一般ユーザー向けのバーチャルリアリティゲームが発表され、第1弾といえる新型VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」通称「ワンモア」。その世界で、「アース」という名の青年として自由気ままに活動するフツーのゲーム好き会社員・田中大地(38歳/独身)の活動記。引用- Wikipedia

虚無を超えた無

原作はもともと「小説家になろう」で連載していた作品。
監督は中澤勇一、制作はMAHO FILM

不遇

本作品はなろう系作品には珍しく、異世界転生作品ではない。
タイトル通り、あくまで「VRMMO」をしているだけに過ぎず、
異世界転生したわけでも転移したわけでもない。
あくまでゲームをしているだけだ。

その時点ではっきりいってつまらなそうという印象がつきまとう。
異世界ではなくゲームの世界を舞台にした作品は多く、
「.hack」や「ソードアート・オンライン」など、
ゲームから「ログアウト」できずにゲームに閉じ込められたからこその
物語が展開する作品はあるが、この作品は普通にログアウトできる。

似たような系統として
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」もあるが、
あの作品は可愛い女性キャラを楽しむ部分があり、
魅力的な主人公だからこそ楽しめた部分もあった。

しかし、この作品の主人公はただのおっさんである。
普段仕事もしており、あまりゲームに時間が取れないからこそ、
他人に迷惑をかけたくない、他人と協力してゲームを楽しみたくない、
だからこそ、あえて目立たないようなモブのような見た目をしている。
外見的な魅力は一切ない。

もうそんな考えならMMOではなく普通のRPGをすればいいのでは?
と思うのだが、彼は他のプレイヤーと協力しないために、
あえて「不遇職」と「不遇スキル」を手にしてゲームを始める。

チートではない、ゲームでは有利ではない職と
スキルを持つ主人公という面白みは若干気になるところではあるが、
淡々とキャラメイクをして、淡々とゲームを始める
1話冒頭のシーンに何もワクワク感がない。

ゲームの世界に入っても淡々と弓の練習をしたりと、
1話から同時視聴者数10人くらいのゲーム実況者の
プレイを見せられているような「虚無感」がつきまとう。
ただひたすら主人公が弓を撃って、一人で練習する様が
描かれている。本当に虚無だ。

主人公のモノローグの量も異様に多く、
原作の地の文をそのままアニメの脚本として起こしているため、
説明セリフばかりになってしまっており、
アニメとしてつまらなくなってしまっている。

作画のクォリティも流石はMAHOFILMといいたくなるほど低く、
MAFOFILM特有の低予算の作画、作画枚数の少なさをものすごく感じてしまう。
主人公はモブのようなデザインを目指したからこそのキャラデザなのはわかるが、
他のキャラのキャラデザも本当に酷い。
作品全体として中学生が描いたようなキャラデザをしている。

不遇スキルと言われる生産職のスキルもあえて取得しているが、
そんなスキルのせいで美味しい料理を作れて人気になったり、
自分が使うための弓を手に入れ、様々なスキルもどんどんとゲットして
レベルもどんどん上がっていき、アイテム製作でお金を稼ぎ…と
順風満帆なMMOライフが描かれる

コレのどこが面白いのだろうか(苦笑)
つまらないゲームのつまらない実況者に寄る実況を
見せられているだけで、本当に虚無でしか無い。

アップデート

そんな中でいきなりゲームのアップデートが入り
NPCがポーションを売らなくなる。
不遇な職を持ち、他の人が持っていないポーション生産の
スキルを唯一持っている主人公が頼られる。

意味がわからないアップデートだ。
なぜNPCがポーションを売らなくなったのか、
そのあたりの理由付けが一切明かされないため、
主人公にとって都合のいいアップデートを
このゲームの運営側がしているように見えてしまう。

戦闘シーンも本当に酷く、1話の終盤で
強いプレイヤーとPVPをすることになるのだが、
不遇な職とよばれ、使えないスキルばかりの主人公が
相手の油断と好きにつけこんで勝つという盛り上がりどころのはずなのに
止め絵の連続だ。アニメーションというより紙芝居に近い。

MAHOFILMらしい低予算とやる気の無さを1話から感じてしまう。
ただでさ虚無のようなストーリーなのに、
虚無のような作画でそれを彩っているため、
もはや無でしかない。

2話では散々1話でソロがいいとか言ってたのに、
あっさりと知り合ったプレイヤーとパーティーを組んでおり、
パーティーでの戦闘を描いているが、もう本当に虚無だ。
戦闘シーンの手抜きっぷりもそうだが、
MMOの基本的な戦闘を淡々と描いているにすぎずなんの面白さもない。

演出

キャラクターたちがスキルを使うと「文字」がでることもあるのだが、
この文字演出のダサさはめまいすら感じるほどだ。
デザイン性のかけらもない、ワードアートで作ったような
文字演出がこの作品のダサさと後押ししている。

そもそも戦闘中にピンチになったところで、ゲームの中の話だ。
だからこそピンチになっても盛り上がりが生まれない。
命の危険もないのに必死に戦闘をされても、
所詮はキャラロストのないゲームの世界の話だ。

2話で主人公は少し強いエリアの敵に挑むのだが、
あっさりとやられてしまうという展開がある。
そんなデスペナルティをくらって街に強制送還する
シーンから過去回想が始まるのだが、左下にタイマー表記が出る。
これが0になると現在のシーンに繋がるという演出をしたいのはわかるが、
別にタイマーを入れる必要性はまるで無い。

本当に意味のない演出だったりダサい演出が多く、センスがない。
作画のクォリティは予算の問題もあるのかもしれないが、
演出に関しては別だ、予算ではなくセンスの問題だ。
この作品は致命的にそんなセンスがない。

監督を努めた中澤勇一さんは長い間アニメーターとして
ご活躍されており、作画監督などはされているものの、
監督自体は軽く調べた所、本作品が初監督だ。
それを如実に感じる演出のズレっぷりを感じてしまう。

1話1話の内容も薄く、ダラダラとしたテンポでろくに話も進まない。
1オタクとしてあまり推奨はしたくないが、
2倍速でみてもなんの問題もなさそうなほどの
テンポの悪さと話の密度だ

ゲームのアップデートがいきなり入って、
妖精という要素が追加されたり、新しいキャラと出会ったりするが、
特にストーリーやキャラに興味を惹かれる要素もなく、
淡々と弱小YouTuberのゲーム実況を見せられているような気分になる。

妖精族

この作品はゲームのはずなのだがNPCの意志が強すぎる。
例えば中盤になると進化した妖精がプレイヤーに従わずに、
反旗を翻すこともある。
まるでプログラミングされた世界ではないように、
まるで生きているかのように妖精族の女の子が動き出す。

「実はこの作品の世界は…」みたいな裏設定があるのかもしれないが、
今更そんな設定を出されても話が面白くなるわけでもない。
そこががっつりと1クールのストーリーの中で掘り下げられるわけでもない。
このゲームを運営している側がなにか企んでいるようなのだが、
その企みも1クールで明らかになることはない。

ただただ虚無なゲーム実況は中盤になっても続く。
対人戦やモンスターとの戦いも激しくなっていくが、
序盤からかわらずダサい文字演出と紙芝居作画で
一切盛り上がらない戦闘シーンも相変わらずだ。

目立ちたくない、社会人だからこそ他人に迷惑をかけない
ソロプレイに徹する、1話でそんな事を言っていたはずなのに、
そんなことはすっかり忘れて目立ちまくり、他人とパーティーを
組みまくってゲームを楽しんでいる。

色々なキャラが出てきて、一部のNPCには高度なAIをもって
主人公に興味を持って近づいてきたりするのだが、
特に魅力的なキャラクターが居るわけでもなく、
空虚なストーリーがただひたすら展開される。

ドラゴン

終盤になると主人公はいきなり幼いドラゴンを助け、
ドラゴンと妖精族のゴタゴタに巻き込まれる。
そんな中で死闘を繰り返したりするものの、
相変わらずの戦闘シーンで盛り上がるわけでもない。

目立ったり騒がれたりしたくない。
そんな気持ちを今更、思い出し、
彼の力やスキルにすがろうとするものを拒否するために彼は戦う。
最終話である種の原点回帰、初心を思い出して
ゲームを楽しむ流れになるというストーリー自体は悪くないが。

ラストはただ主人公がひたすら歩いて終わる(苦笑)
ゲームの運営側は特定のNPCに搭載したAIを育てて
何かを企んでいるようだが、それも特にわからず、
1クールでは序章段階なのかもしれないが、
1話から最終話までひたすら虚無感を感じる作品だった

総評:弱小YouTuberのゲーム実況

全体的にひたすらに虚無な作品だ。
なろう系の作品ではあるものの、異世界転生や異世界転移ではない。
本来、見飽きた要素ではあるのだが、それがないことで
最低限の「面白さ」すらなくなってしまっており、
本当にただただつまらないゲーム実況を見せられる。

これでキャラクターが魅力的だったりギャグが面白ければ、
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のような
面白さが出てくるかもしれないが、
そういった面白さは殆ど感じられなかった。

これで作画が良ければ同時期に放送されていた
「シャングリラフロンティア」と肩を並べられたかもしれないが、
止め絵の連続の戦闘シーンはため息が出るほど動かず、
そこにさらにくそダサい文字演出が余計に作品全体の
安っぽさを後押ししていた。

作品全体が低予算で作られており、制作側のやる気も一切ない。
与えられた仕事を与えられた仕事で最低限こなしているだけであり、
そこに原作に対する思い入れも愛情も感じない
アニメになってしまっている。

ストーリーも非常に淡々としており、
ゲームの運営側がなにか企んでいるようだが、
それが本格的に動き出すこともなく話は終わってしまっており、
それが気になるということでもない。本当に虚無だ。

もはや面白いやつまらないという感想すら出てこない。
ただただ映像を流しているだけのような印象だけがのこり、
その映像を見たという結果しか残らない作品だ。
アニメというエンターテインメントで良くも悪くも
感情を一切動かされないのはある意味凄い。

中盤からは虚無感をこえて、ただただ無が訪れる作品だった。

個人的な感想:MAHOFILM

なろう作品ばかり作ってるMAHOFILM制作だからこそ
なんの期待もしていなかったが、そのハードルを
あっさりと下回る無味無臭な作品だった。

ただただ見せられるゲーム実況は
主人公に興味が湧けば楽しめたかもしれないが、
一切興味もわかず、ヒロインも魅力的とは言えない。

最後には2期を匂わせるシーンも合ったが、
同じスタッフでは2期をやっても同じ曲な作品になるだけなだけに、
なんの期待もできない作品だ…

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  1. 匿名 より:

    主人公が接待されてるのか?と思うアニメだった。
    尽く主人公を上げるイベントが起こるなぁ、と。

    あと初っ端のパーティに誘われたくないために不遇スキルを取るというのも意味がわからない、
    ソロで強そうなスキルを取る、ならばわかるけど。
    そしてパーティに誘われたくないならオンラインゲームじゃなくてもいいのでは?と。