評価 ★☆☆☆☆(18点) 全12話
あらすじ L.C.922年、人々は空前の危機に直面していた。神話の世界テトラヘヴンの百年戦争終結後、敗戦を喫した魔神たちが新たな安住の地を求め、人間界セプトピアへと襲来。 引用- Wikipedia
10年越しの大炎上
本作品はトレーディングカードゲームを題材にしたメディアミックス作品。
アニメ放送とカードゲーム発売が同時期に行われている、
監督は千明孝一、制作は動画工房。
説明が説明になってない
見だして感じるのはインパクトの無さだ。
主人公やヒロインたちのキャラクターデザインもどこかのっぺりとしており、
キャラクターが着ている衣装は派手なのだが、印象に残らない。
更に設定もややこしい、やたらに「ロジック」を連呼しまくるのだが、
そもそもロジックってなんだよ!と思わず突っ込みたくなる。
冒頭の説明からして「???」だ。
「ある日私たちは知った、あらゆる物質のもととなる原子すらも超越し、
才能、記憶、形なき全てを司る概念、ロジックという存在。
神々すらもロジックで存在することが常識となった世界、
それぞれの世界の存続をかけた戦いが始まろうとしていた」
どうだろうか(苦笑)
これでなるほど、よし世界観が分かった!となる人は少ないはずだ。
ロジックというものが見つかって神々も存在することが判明したのは分かるが、
そこからなぜ世界の存続をかけた戦いになるのか。
説明が説明になっていない。
更に1話から大量の登場人物を名前も紹介しないままにどんどんと出し、
見ている側の理解を放置したままにストーリーを進める。
世界観
根本的にSFかファンタジーなのか、どっちつかずの印象のままだ。
世界観的には近未来であり、キャラクターの衣装や小物などもSF的だ、
しかし、主人公たちが戦うための手段は異世界の神であり、敵も「魔神」だ。
どっちつかずな世界観がこの作品に対する取っ付きにくさを産んでいる。
簡単にいえば魔神が異世界から定期的に侵入してくるので、
そんな魔神と戦っているこの世界では強制的に、
戦う存在であるロジカリストとして徴兵されることもある。
ロジカリストは100万人の一人の存在で、
神と契約し力を使えるロジカリスト達が、
神と合体して魔神と戦い、異世界からの侵入口を塞ぐ。
ちなみにロジカリストは成人後にはどんどん力を失ってしまうため、
ロジカリスト不足だ。
主人公はかつてロジカリストだったものの力を失い、一般人になっている。
そんな主人公が別の存在の神である「アテナ」と出会い、
ロジカリストの力を取り戻すことになるのが1話だ。
いわゆるボーイミーツガール的な展開ではあるものの、
世界観のとっつきにくさも相まって
この作品への没入感が生まれない。
ただただロジック、ロジックとロジックばかりとってつけたように
キャラクターが言いまくってる印象だ。
戦闘シーン
致命的なのは戦闘シーンのつまらなさだ。
基本的にアップと派手な演出で誤魔化す部分が非常に多く、
動き、つまりアニメーション的な面白さが薄い。
3DCGを多用しているせいで戦闘シーンでの攻撃の重みも薄く、
アニメというより、ターン制RPGの戦闘シーンを見ているような感じだ。
戦闘シーンが多い作品なのに戦闘シーンがつまらないのは致命的だ。
特に主人公が1話で力を取り戻すのだが、
この姿がぶっちゃけダサい(苦笑)
力を失う前は阿修羅のような感じの神と契約しておりかっこいいのだが、
アテナと契約した主人公は盾を使い、黒いピタピタスーツに
白いズボンを着ている感じだ。
盾で守ったり、盾で跳ねかえしたり、盾を投げたり。
キャプテン・アメリカみたいな戦い方をするのだが、
基本的に司令役であり、あまりかっこよさを感じない。
1話からそんなダサい姿を見せられてもイマイチ盛り上がりにかけてしまう。
ストーリー
ストーリー的にもかなり微妙だ。
魔神がやってきて戦う、基本的にその繰り返しだ。
そんな中でキャラクターごとのエピソードを描くのだが、これが薄い。
そもそもキャラクターにあまり魅力がない部分もあるのだが、
その魅力を出すための掘り下げストーリーが雑で、
どうにも感情移入できない。
主人公と契約したアテナと主人公は同居してたりするのだが、
だからといってラブコメ的な展開があるわけでもない。
1話の終盤で主人公に対して
「お前は過去と同じ過ちを犯す」と予言めいたことを言う存在が居るのだが、
そんな思わせぶりな言葉を吐いておいて特になにかあるわけでもない、
ただの落ちこぼれキャラでしたというオチで終わる。
他にも13歳の時から戦ってきた少女がいる、
そんな少女が4年も戦ってきて今更、敵を殺すかどうかで悩む。
医者志望であり、例え異世界のモノでも殺したくないという
少女の言い訳も分かるのだが、これで敵の存在がもう少し人間よりな感じで
同情の余地があるならば理解できなくはないが、特にそういう同情の余地はない。
敵も敵で長々とヒロインの言い訳を黙って聞きつつ、結果的に敵を殺す(苦笑)
毎話のようにストーリーに常に強い違和感が残る感じが強く、
根本的なストーリーの起承転結がちぐはぐになってしまっており、
結果に至るまでの過程と、結果が素直につながらない。
一回キャラクターを掘り下げると基本的にサブキャラ扱いになってしまい、
せっかく掘り下げたのに、担当回以外の存在感が各キャラ本当に薄く、
そのせいでキャラクター同士の関係性が非常に希薄になってしまっている。
多いキャラをさばききれておらず、振り回されている。
まるでソシャゲ原作アニメだ。
主人公
そもそも核となる主人公の存在感も薄い。
男性キャラクターは少なく、ハーレム状態なのだが、
女性キャラたちとの絡みは薄い。
女性キャラもめんどくさい性格のキャラクターが非常に多く、
めんどくさい性格のキャラクターを素直に可愛いとは思いづらい。
主人公も弱ければヒロインたちも弱く、1話1話のエピソードも弱い。
ストーリー的には1話と2話と10話から最終話までを見るだけでも
十分理解できるだろう。3話から9話までの
各キャラの掘り下げがあまり必要性を感じないものになっており、
本来は世界的に危機的状況なはずなのだが、
そういった緊迫感もなく内容が薄い。
終盤は主人公よりも落ちこぼれキャラのほうがキャラ立ちしてるのだが、
そんな落ちこぼれキャラが闇落ちして変身した姿もダサい。
トゲトゲだ(笑)
主人公もパワーアップするのだが、ダサさで競ってるのかと思うほど
主人公も敵もダサい。
そんなダサい印象だけが残る作品だ。
大炎上
こんなダサくて薄味な作品ではあり、当時もほぼ話題にならず、
10年たった今、当時アニメを見ていた人やラクエンロジックという
カードゲームをしていた一部の人以外は知らない作品になっている。
ラクエンロジックも既にサービス終了し、
企画としては2年くらいしか持たなかった、流行らなかったコンテンツだ。
しかし、10年たった今、SNSでは「大炎上」している(苦笑)
私も書き直す前のこの記事のPVが爆発的伸びたことで気づいたのだが、
この作品の一部のシーンを切り抜いた動画にたいし、
「最近のアニメって「女の子をどれだけ気持ち悪く描けるか選手権」
でもやってるの? 」というツイートが盛り上がったことが原因だ。
討論の中で10年前の私の記事が貼られ、
それに気づいた私もあえてこの作品を見直し再レビューまでしている。
こんな機会でもなければラクエンロジックという作品は
すっかりと忘却の彼方へと消え去っていた。
問題となってるシーンをあえて当時の文章のまま記載する。
「個人的には7話で「からあげ」を食べるシーンが
ものすごくイラっときてしまった。
いわゆるテコ入れ的なセクシーシーンなのだが狙いすぎてる上にしつこい。
物語の中での自然なセクシーシーンは気にならないが、
この作品の場合「さぁ!テコ入れだ!セクシーシーンだ!」と
言わんばかりに唐突だ。 」
この7話は見返しても露骨だ。
いわゆる変身シーン的なものでキャラが一瞬裸になったりするものの、
基本的にこの作品の作画はあまり良くなく、
セクシーシーンが主軸のアニメではない。この7話まではそれっぽいシーンは
ほぼ無いと言っていいくらいだ。
しかし、この7話ではなぜか一部のシーンだけ唐突にぬるぬるの作画で
作画のクオリティもあがり、艶かしく唐揚げをメインキャラが食べている。
10年前の私ですら文句を思わず言ってしまうほど
違和感があるほど浮いてしまったシーンだったが、
10年越しに炎上するとは思っても見なかった(苦笑)
この7話だけは着替えシーンなどもやたら気合が入っており、
中盤の折り返しのテコ入れ回だったのだろうなというのは想像できる。
ちなみにいわゆる円盤では乳首券まで発行されたが、
円盤自体が爆死しているため話題にすらならなかった。
10年越しに大炎上するとは10年前には思いもよらなかった出来事だった。
総評:唐揚げで大炎上するアニメ
全体的に見て1つ1つの要素を無駄にしている感じが強い。
基本的な設定やキャラクターデザイン、声優、ストーリーの流れなど
作品を構成している1つ1つの要素はそこまで悪くはないはずなのに
その要素を組み合わせた結果がからみ合っておらず、
作品全体として咬み合わないちぐはぐな印象が常につきまとっている感じだ。
作画もそこまで良くないのにテコ入れ回だけ
やたら気合が入っているのも謎であり、
制作は動画工房ではあるものの、そんな動画工房らしさを殆ど感じず、
大炎上してなければ思い出しもしなかった作品だった。
メディアミックス作品として第二弾のアニメも作られているが、
そちらはそちらで日常アニメに全振りで、
ラクエンロジックである必要性が感じないものになっている。
2年ちょっとで企画自体が終わってしまったのも
納得な作品だった。
個人的な感想:唐揚げ
唐突にこの記事のPV数が爆伸びしたときは
何が起こったかと思ったが、
長い間、アニメレビューブログなんてものをやってるからこその
出来事だった(笑)
もしかしたら10年後にまた唐揚げシーンがピックアップされ、
思い出すことになるかもしれない。




