日常

平成の遺物「一畳間まんきつ暮らし!」レビュー

2.0
一畳間まんきつ暮らし! 日常
画像引用元:©ひさまくまこ・芳文社/漫画喫茶ヘッジホッグ
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この記事を書いた人

オタク歴25年、アニメレビュー歴13年、YouTube登録者11万人。 個人的な視点で語るアニメ批評です。

評価 ★★☆☆☆(24点) 全11話

TVアニメ『一畳間まんきつ暮らし!』メインPV

あらすじ 秋田で暮らす高校生の森田芽衣子は、ある日お嬢様学校「天宮女学院」の特別編入生に選ばれる!引用- Wikipedia

平成の遺物

原作はまんがタイムきららで連載中の漫画作品
監督は渡部穏寛、制作はピー・アール・エー

寮ぐらし

1話冒頭から非常に分かりやすい導入だ。
田舎で暮らしていた主人公は有名なお嬢様学校の編入生に選ばれる。
寮生活で、しかも「月25万円」支給されるという
明らかに怪しい条件ではあるものの、主人公は編入生に選ばれ
寮の場所に行くと「漫画喫茶」だったというところから物語が始まる(笑)

わずか5分ほどでツッコミどころがとんでもないのだが、
漫画喫茶でバイトする代わりに25万手に入り、
なおかつ「漫画喫茶」の一室が与えられる。
タイトル通り「1畳間」まんきつぐらしだ。

色々とツッコミどころがあるのだが、そのツッコミどころを
突っ込ませずに怒涛の展開で物語が展開しており、
主人公が編入生に選ばれた理由も「有名な漫画家」と同姓同名だからという
強引すぎる理由だ。

シチュエーション自体もかなり無理があるのだが、
そこに更に「萌え」と「エロ」を詰め込んでいる。
これは果たして令和のアニメなのだろうか?と思うほど、
ド直球に下着が描かれ、シャワーやお風呂などで裸のシーンも
1話からゴリゴリに盛り込んでいる。

プロゲーマーを目指すもの、YouTuber、理事長の娘、
そして主人公とメインキャラの4人を1話できちんと印象づけており、
いい意味でなつかしい「きらら」っぽさを強く感じる作品だ。

日常

はっきりいって話としての面白さや、
爆笑できるギャグやキャラの掛け合いがあるわけではない。
女の子の可愛さを楽しむため、邪魔にならない程度の
差し障りのない会話劇であり、それ以上でもそれ以下でもない。

そこに「萌え」と少しの「エロ」を詰め込んでいる。
時代が時代なら「中身がない」「美少女動物園」と言われるタイプのアニメだ。
これが10年くらい前のきららアニメブームなら存在感がなかったかもしれないが、
きららアニメブームが終わった今だからこそ、一周回って新しく、
一周回って懐かしさを感じる。

毎話、それぞれのキャラらしい日常を描いている。
一応「漫画喫茶」で働いているという設定ではあるものの、
「客」もいることにはいるが、そのお客はあくまでモブであり、
「きらら」らしいモブでさえ男性キャラを排除しているスタンスもある。

2話の段階で漫画喫茶に「1億」の借金があることが判明し、
経営改善に乗り出したりするが、その1億の重さを感じさせるような
シリアスな展開が序盤にあるわけでもない。

シチュエーション

中盤になると新キャラがでてきたり、
わかりやすい水着回などもある。
メインキャラの一人がお金持ちという、これまた「きらら系」では
ベタな要素の1つなのだが、そのベタをいかして、
グアムで水着で楽しんでいたりもする。

メインキャラたちは有名なお嬢様学校の生徒のはずなのだが、
学校での様子というのはあまり描かれず、
漫画喫茶か外かで物語が完結している。

運動会などその手のイベントだけは描かれてはいるものの、
学生的なイベントだけを使っている感じだ。
漫画喫茶というシチュエーションも最初だけは活かしているが、
中盤以降はあまりいかされてるとは言えず、
強引に作り上げたシチュエーションをあまりうまく使いこなせていない。

結果的に「出落ち感」はかなり強くなってしまっている。
ネタ切れ感も中盤以降はかなり感じる部分であり、
ネタが切れそうになると新キャラを出して色々と話を作っているが、
その新キャラたちも出した後に持て余している感もある。

勘違い

終盤、主人公はメインキャラとともに実家に帰省することになる。
主人公も、みている側も忘れていたのだが、
主人公が編入生に選ばれた理由は
「有名な漫画家」と「同姓同名」だからだ。

メインキャラの一人のお嬢様は主人公のことを有名な漫画家と
勘違いしたままであり、主人公は何度か誤解を最初こそ誤解を解こうとしているのだが、
お嬢様は勘違いしたままであり、誤解を解くことが出来ないでいる。

本当のことを言えないまま、お嬢様は主人公にも
主人公の家族にもよくしてもらっており、余計に言い出しづらくなっていく。
そんな勘違いが最終話であっさりとバレてしまう。

だが、バレたところでシリアスなムードにはならない。
そこまで勘違いを引き伸ばした意味もあまり効果的に作用しておらず、
お涙頂戴的な展開になってもいまいち感情は揺さぶられない

この手のきらら系日常アニメ特有の終盤の謎シリアス的な要素は
ある意味で懐かしさも感じた部分はあったものの、
色々と作品全体の要素を使いこなせてない印象だった。

総評:令和の平成萌えアニメ

全体的にみて一周回って懐かしい平成萌えアニメ的な作品だ。
記号的でわかりやすい萌え要素のあるメインキャラクターたち、
下着や裸、水着などの安易なエロの数々、毒にも薬にもならないストーリー。
あの頃の萌え日常アニメそのものだ。

序盤こそ、その懐かしい萌えアニメぶりを楽しめたのだが、
中盤からは完全にマンネリしており、序盤で強引に作り上げた
シチュエーションを活かしきれず、
新キャラを出しながら延命しているような印象だ。

終盤の謎シリアス要素も効果的には作用しておらず、
漫画喫茶やお嬢様学校という根本的な設定も活かしきれず、
メインキャラも活かしきれていない作品だ。

2クールや4クールくらいやっていくとキャラにも深みが生まれるかもしれないが、
令和の今、この作風はあまり受けず、厳しい印象だ。

色々と懐かしい気分には浸れたが、
練り込みきれていない印象を受ける作品だった。

個人的な感想:序盤だけ

この時代にここまで萌えとエロを摂取できる作品も
なかなか珍しく、序盤は楽しめたのだが、
中盤以降は飽きがうまれ、終盤には微妙な感覚が残ってしまった。

漫画喫茶という設定、シチュエーションを
もう少し活かせれば印象は違ったかもしれない。

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