どうもみなさん、雨ばかりの9月をいかがお過ごしでしたでしょうか。
毎月恒例の個人的アニメランキングになります。
- 9月
- 17位 落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~
- 16位 鬼の花嫁(実写映画)
- 15位 名探偵コナン 30号殺人事件
- 14位 ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~
- 13位 パーフェクトアディクション
- 12位 LV999の村人
- 11位 ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!
- 10位 クレヨンしんちゃん ある午後の野原夫婦だゾ
- 9位 同じゼミの染谷さんがセクシー女優だった話。
- 8位 手札が多めのビクトリア
- 7位 鬼の花嫁
- 6位 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉
- 5位 猫と竜
- 4位 失くした体
- 3位 うしろの正面カムイさん
- 2位 ダウンタイム
- 1位 攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
- 多種多様
9月
9月は様々な作品を見ることができました。
作品数としては17本と平均を超えるレビュー数で、
2日に1本以上レビューしていたことになります。
本当はあと1本やろうかと思ったのですが、
リアルな仕事のほうが激務になってしまって、
バタバタしている間に9月最後のレビューを投稿する時間が
なくなってしまいました。
理想としては前日には翌日に投稿する分が出来上がっていることなのですが、
なかなかうまくいかないものですね。
雨のせいとでもしておきましょうか(笑)
そんなわけで9月に見たアニメ&実写ランキングを振り返っていきます。
17位 落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~

今月の最下位です。
タイトルには「学院無双」とあるので、当然、
学園で無双する作品だと思うじゃないですか。
しかし、本作品でまともに学園生活をしている印象がほとんどありません。
主人公は転生した最強賢者で、
周囲に俺TUEEEを見せ続ける。
奴隷の問題に首を突っ込み、最後には神龍の偽物みたいな存在と戦い始める。
ほぼそれです。学園はどこへ行った?となる展開の数々です。
終盤になってようやく、世界の魔法技術が衰退した理由や、
かつての仲間についての話が出てくるのですが、
そこまでに俺TUEEE自慢を見せられすぎて、
作品そのものへの興味がなくなってしまいました。
やっていることが「失格紋の最強賢者」と変わらない部分が多いのも気になるところで、
あの作品と比べるとテンポの悪さも気になってしまう作品でした。
16位 鬼の花嫁(実写映画)

アニメ版もかなりツッコミどころの多い作品だったのですが、
実写映画はその比ではない作品です。
原作をそのまま実写化するのではなく、
大量のオリジナル設定を追加した結果、もはや別物になっています。
改変すること自体が悪いわけではありません。
実写映画として2時間に収めるために、
設定を変えることは当然あるでしょう。
序盤で色々と設定を盛り、終盤で「癒しの霊力」を使って解決。
鬼は力を失い、最後は二人がキスして終わる。
やりたいことは分かるのですが、そこへ至るまでがあまりにもチープで、
原作のツッコミどころを直すどころか、
新しいツッコミどころを大量生産した実写映画でした。
15位 名探偵コナン 30号殺人事件

30周年記念のTVスペシャル。
そのため、とにかくキャラクターが出てきます。
警察関係者を中心に、総勢40人以上。
もはや大混雑です。
「探偵たちの鎮魂歌」のように、
人気キャラクターを大量投入して
お祭り感を出したかったのは分かるのですが、
さすがに人数が多すぎました。
一人ひとりを出すことが目的になってしまい、
肝心の事件が薄くなっており、
一人ひとりの描写すら浅いものになっています。
偽札事件という題材そのものは面白く、
殺人も起き、爆破まで起きるのに妙に盛り上がらない。
30周年だからこそ色々なキャラクターを出したい。
その気持ちは分かるのですが、
その30周年というお題目に振り回されてしまった作品でした。
14位 ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~

婚約破棄され、国から裏切られた主人公が復讐する。
1話だけなら非常に分かりやすい作品です。
ところが2話以降、復讐する前の資金稼ぎが長い。
とにかく長い。
早く復讐しろよと思いながら見続けることになる。
ようやく復讐が本格化すると、
今度は主人公の倫理観がぶっ壊れている様を見せられます。
敵には一切容赦せず、野盗を惨殺する程度ならまだ分かるのですが、
改心した騎士に暗示をかけ、
その手で家族や国民まで惨殺させるのはさすがにやりすぎでドン引きでした。
復讐ものは主人公に感情移入できるからこそ気持ちいい部分があります。
しかし、主人公のほうに拒否感を抱いてしまえば成立しません。
胸糞展開そのものが悪いのではなく、
胸糞にした結果、主人公まで嫌いになってしまった。
そこが致命的な作品でした。
13位 パーフェクトアディクション

ライトアニメなので、アニメーション自体はかなり簡素です。
ただ、恋愛ものなので、
アクション作品ほどライトアニメとの相性は悪くない。
そして内容は非常に分かりやすい。
男、即、入。
付き合うまでには色々あるのに、体の関係になるのは異常に早い(笑)
一体どういう感情の流れで1話の主人公の思いに至ったのか、
想像することもできません。
付き合ってからの二人は意外と初々しく、
嫉妬したり、寂しがったりと、普通の恋愛ものらしい部分も出てきます。
だからこそラストの中途半端さが惜しい。
ここからもう一悶着あるだろうというところで終わる。
せめてもう少し綺麗に区切ってほしかった作品でした。
12位 LV999の村人

設定自体は悪くない作品でした。
RPGのような世界で、「人間と魔族は敵」という常識そのものを疑う主人公。
世界を支配するシステムに抗おうとする。
こういう部分だけ聞くと面白そうな作品です。
実際、ポイントポイントでは面白く、
キャラクターにも設定にも、
「ここをもっと掘れば面白くなるのに」と思う部分がある。
しかし、全体として見るとなかなか話が進まない。
進んでいるようで進んでいない。
ようやく人間と魔族の和平までたどり着いたと思ったら、
主人公は「次のステージ」へ行く。
そして帰ってこない(笑)
次のステージが何なのかも分からない。
主人公がどうなったのかも分からない。
まさかの未帰還エンド。
面白くなりそうな要素はあっただけに、
最後まで「悪くない止まり」だったのが惜しい作品でした。
11位 ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!

第一印象はそこまで悪くありませんでした。
作画も思ったより悪くなく、声優もしっかりしていて、
OPの妙に懐かしいキャラソン感も個人的には好きでした。
問題はストーリーです。
メイド、異世界、転生、乙女ゲーム、聖女、魔王。
とにかく要素が多い。
しかし、要素が多ければ面白くなるわけでもありません。
要素を追加するたびに話が別方向へ進み、
肝心の主人公がどんどん物語の中心から外れていきます。
無自覚系主人公なのはいいのですが、
無自覚すぎて周囲ばかりが話を進めてしまいます。
結果として主人公が主人公をしていない。
素材は悪くないのに、全部盛りにした結果、味が分からなくなった。
そんな作品でした。
10位 クレヨンしんちゃん ある午後の野原夫婦だゾ

ダウ90000・蓮見翔脚本ということで、
かなり注目されたエピソードでした。
しんのすけはほぼ出てこず、みさえとひろしがテーブルを挟んで会話する。
しかもほぼワンカット。
挑戦的な作りなのは間違いありません。
ただ、見終わって一番強く感じたのは、
「スカしてんなー」という感想でした。
確かに会話劇としては成立しています。
蓮見翔らしいコントとして見れば面白い部分もある。
しかし「クレヨンしんちゃん」でこれをやる意味が、
最後までいまいち見えてきませんでした。
ひろしの足の臭いや黄色いクレヨンなど、
しんちゃんらしいネタは散りばめられているものの、
それでも別作品の夫婦に置き換えても成立してしまいそうな感じがあり、
蓮見翔のコントをクレヨンしんちゃんでやった。
それ以上でもそれ以下でもない作品でした。
9位 同じゼミの染谷さんがセクシー女優だった話。

同じ大学のゼミにいる女の子が、実はセクシー女優だった。
設定だけなら、いくらでも波乱を作れそうな作品です。
大学にバレる、親にバレる、就職に影響する。
恋のライバルが現れる。いくらでも話を転がせる要素があります。
しかし、何も起きません(笑)
主人公とヒロインが出会い、体の関係を持ち、
少し悩み、付き合う。
そして卒業して就職してハッピーエンド。
山なし谷なし。オチは一応あります。
ヒロインの仕事に対する覚悟や、
彼女に影響されて主人公が変わっていく部分は悪くないのですが、
あまりにも障害がなさすぎました。
全8話、だいたいパコパコしていたら幸せになった。
そんな印象が強く残る作品でした。
8位 手札が多めのビクトリア

1話を見た段階では、正直かなり不安な作品でした。
説明セリフが多く、設定をとにかく口で説明してしまっています。
しかし、2話以降から印象が変わってきます。
元工作員の主人公と、それぞれ心に傷を抱えたキャラクターたちが出会い、
少しずつ家族のような関係を作っていく。
「SPY×FAMILY」に近い部分はあるものの、
こちらはもっと静かで優しい世界観です。
派手な事件やアクションよりも、
キャラクター同士の距離が縮まっていく過程を楽しむ作品で、
全9話という短さもちょうどよく、きちんと一区切りつくので、
見終わったあとの収まりも悪くない作品です。
作画が途中から怪しくなるなど、気になる部分はあるものの、
それでも1話切りするにはもったいない。
最後まで見たことで評価が上がった作品でした。
7位 鬼の花嫁

いわゆるシンデレラストーリーな作品です。
家族から虐げられていた主人公が、
圧倒的な力を持つ鬼に見初められる。
設定だけ見れば分かりやすく、あとは主人公が少しずつ自信を取り戻し、
鬼との関係を深めていけばいいのですが、
とにかく主人公が何もしない(笑)
周囲が勝手に動き、周囲が勝手に問題を解決し、
主人公は守られているだけ。
シンデレラものとして気持ちよくなるための、
「主人公自身が変わる」という部分が非常に弱い。
しかも終盤になるほど整合性も怪しくなり、
唐突な設定や唐突な恋愛まで飛び出してくる。
最後の最後までツッコミどころが尽きない。
ただ、見ていて退屈かと言われると、
ツッコミながら見る分には妙に見られてしまう。
作品として褒めづらい部分は多いものの、
このトンチキの数々がたまらず、
ある意味、最後まで楽しませてもらった作品でした。
6位 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉

気づけば「叛逆の物語」から13年の月日が経っていました。
「叛逆の物語」の続きがようやく見られる。
それだけで劇場へ行く前の期待値はとんでもなく高かった部分はあります。
映像は凄く、シャフトらしい演出も健在で、
キャラクターたちを再び劇場で見られる喜びもあります。
ワルプルギスの夜について新たに分かることもあり、
物語がまったく進んでいないわけではないのですが……
進んだのは0.5歩くらいです。
13年待って0.5歩。
これはさすがに厳しく、ようやく物語が終わると思っていたら、
むしろ新たな謎を残して終わってしまう。
これが3年後に公開されていたなら、「続きが楽しみ」で済んだかもしれない。
しかし13年も待ったあげく、さらに「続き」を待たされるのは、
なかなかに厳しいものがあります。
終わるなら終わってほしい。
続くならせめて続くと明言してほしい。
作品の出来以上に「13年」という時間が評価を難しくした作品でした。
5位 猫と竜

「小説家になろう」原作と聞いて想像する作品とは、
かなり違う作品でした。
転生もしない、ゲームの世界でもない、悪役令嬢も俺TUEEEもない。
描かれるのは猫と竜、そして人間たちの物語。
猫に育てられた竜が、長い年月の中でさまざまな猫や人間と出会っていく。
ここで効いてくるのが寿命の違い。
猫は老い、人間も老いる。
しかし、竜は生き続けます。
自分を育ててくれた存在がいなくなり、新しい世代が生まれ、
その世代もまた老いていく。その時間の流れを竜だけが見届けていく。
派手な作品ではありません。
しかし、おとぎ話を聞いているような優しさがあり、
じわじわと染み渡ってくる作品で、
短編だからこそのまとまりもよく、静かに心に残る作品でした。
4位 失くした体

「切り落とされた右手」が主人公。
もうこの時点でかなり変わった作品です。
さすがは芸術大国フランスのアニメ映画と言わざるを得ません。
右手なので当然ながら喋りません。表情もありません。
それなのに、不思議とこの右手が何を感じているのかが伝わってくる。
アニメーションの妙はさすがの一言でした。
何かに触れるという行為を通して、かつて自分が何に触れていたのか、
誰に触れていたのかという記憶が描かれていきます。
ピアノ、自転車、人の手。
普通のアニメなら顔や表情で見せるところを、
この作品は徹底して「手」で見せてくる。
フランスのアニメ映画らしい芸術性も強く、
決して万人受けする作品ではありません。
物語そのものもかなり静かなものです。
しかし「手」というモチーフを最後まで使い切っており、
見終わったあとに妙な余韻が残る。
派手さはないものの、こういう作品に出会えるからこそ、
色々なアニメをとにかく見るということを
やっていてよかったなと思える作品でした。
3位 うしろの正面カムイさん

タイトルだけ見ればホラー作品。
実際に出てくるのもメリーさんや口裂け女など、
日本ではおなじみの怪異ばかり。
しかし、それを退治する方法がおかしい。
悪霊退散!悪霊退散!
祓ってみせましょう、愛棒で。
本当に最低だ(笑)
基本的には下ネタ全開の作品ですが、
意外なことにホラー作品としての作りもしっかりしています。
怪異そのものの怖さを描きつつ、
そこからカムイさんのとんでもない除霊方法へつなげる。
この落差がギャグとしての緊張と緩和そのものになっています。
しかも単なる一発ネタだけでは終わらず、
怪異側にもそれぞれ事情やキャラクター性があり、
話数を重ねても意外と飽きない。
くだらない。本当にくだらない。
しかし、そのくだらなさを全力でやっているから面白い。
最後まで突き抜けた面白さのある作品でした。
2位 ダウンタイム

今月もっとも自分の価値観を揺さぶられた作品が「ダウンタイム」でした。
私はそもそも美容整形というものに対して、
どちらかといえば否定的な印象を持っています。
しかし、この作品は単純に「整形は素晴らしい」と肯定する作品ではありません。
整形によって人生が変わる人もいれば、
整形しても自分を好きになれない人もいる。
医師側にも金儲けに走る人間がいれば、
患者と真剣に向き合う人間もいる。
今の時代、SNSを開けば美男美女だらけ。
加工なのか、整形なのか、そもそも生成AIなのか。
そんなものすら分からない時代だからこそ、
見た目に悩む人間の苦しみも昔以上に大きくなっているのかもしれない。
整形は悪なのか。
逆に整形すれば幸せになれるのか。
最後まで見ても簡単な答えは出ません。
そんな題材自体は面白かったものの、終盤からは
物語の方向性が変わってしまい、韓国ドラマのような展開も相まって、
素直に評価しづらい作品にもなってしまうという、
色々な意味で面白い作品でした。
1位 攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL

今月の1位です。
攻殻機動隊という作品はこれまで何度もアニメ化され、
そのたびに監督の色に染められてきた作品です。
そんな中で今作は、かなり原作に忠実なアニメ化になっています。
キャラクターデザインもどこか昭和的で、
色合いやコミカルな演出も含めて非常に独特です。
一方でアニメーションそのものは現代の水準で、
アクションの気持ちよさはしっかり令和になっています。
何より面白いのは、約40年前に描かれたSFに、
現実のほうが追いつき始めていることです。
AIが文章を書き、絵を描き、声まで作る。
偽物と本物の境界線がどんどん曖昧になっている今だからこそ、
「自分とは何なのか」という攻殻機動隊の問いが昔以上に生々しい。
情報量が多く、人を選ぶ部分は間違いなくある。
決して分かりやすいアニメでもない。
しかし、40年前の作品を令和にもう一度描く意味がきちんとあった。
姿が変わっても失われない「攻殻機動隊」のゴーストを感じられた作品でした。
多種多様
9月は本当にバランスよく見られた月でした。
なろう系こそ多かったものの、攻殻機動隊や実写ドラマ、
ホラーから僧侶枠まで色々なジャンルを味わいました。
10月も引き続きこんな感じでやっていけたらいいなーと思うのですが、
初旬から3日ほど東北に出かけるので、
そこからペースを戻せるか……。
10月の自分に期待したいところです(笑)

